マジックを始めたい、ということでこのサイトに辿り着いた方もおられると思います。
一口にマジックと言っても分野が色々あり、自分のやりたい分野を明確にしておく必要があります。
他の分野であっても、例えば、陸上競技なら、100mもあれば、マラソンやハードル、ハンマー投げ、走高跳、走幅跳、あるいはタレントの武井壮が行っていた十種競技など色々種類があります。
ダンスでもクラシックバレエ、ジャズダンス、ブレイクダンス、ポップダンス、モダンダンス、レゲエや阿波踊りなどそれぞれ相当差があります。
マジックについても分類方法は色々ありますが、演じる場所で分けると大まかに、クロースアップマジック、サロンマジック、ステージマジックがあります。それぞれを簡単に説明します。
①クロースアップマジック
最もアマチュアが親しみやすい分野で、普通に知り合いや合コンなどで手品見せて、と言われる分野はこのクロースアップマジックになります。別名テーブルマジックや即席マジックと呼ばれたりして、人数的に1人から10人前後くらいに見せることが多くなります。
突然マジックするよう言われる場合も多く、使う道具は日常的に使うお金やお札、輪ゴムやペンなど、あるいはトランプ等で観客の間近で見せることとなります。
普通に知り合いや子供に見せるためにマジックを習いたい、という場合にはこのクロースアップマジックについて知る必要があります。
使う道具は日常品が多く安価で、マジックとしては比較的懐にやさしい分野となっております(ただしマニアになるとトランプの種類やコインの種類にもこだわりが出てきて出費がかさむようになります)。
演劇的な動きや発声ができなくてもあまり問題はありません(もちろんあった方が良いが)。しかし、観客の間近で行うため、ミスディレクションと呼ばれるマジックの基本動作が必要で、マジックの技術的な動きが相当滑らかにできるまで練習しないと、見ている観客が辛くなります。テクニックが必要で比較的安価ということもあり、比較的年齢層の若い方の愛好家が多いです。
将来もマジックを続けていきたい場合はテクニックの必要な十分練習のいるマジックを習得しておくべきです。そうでなく、少しできたらいいよ、という方には 特殊な道具が全てやってくれるマジックも存在しますので、そういったマジックをお楽しみください。
クロースアップマジックの利点としては
・比較的お金がかからない
・身近で不思議な現象が起こるため、相当驚かれる
・即興的にマジックを行いやすい
・荷物が少なくて済む
・トランプマジックなど人に見せなくても練習していることが楽しい
・マジックの種類が多い
欠点としては
・何となく安っぽく感じられてしまう
・大人数には見せられない
・身近で行う分、反応がダイレクトで、シビア。また、改めや種明かしを求められやすく、どう対応していいか、最初のうちは戸惑う。
・見せる人が結構限定されてしまうため、同じネタをそんなにできず、ネタを次から次へと仕入れないと いけなくなる。
②サロンマジック
手品を趣味にしてます、といった場合に知り合いから、今度集会所でマジックやって下さいよと依頼されるのがこのサロンマジックとなります。クロースアップより人数が多く、集会所や教室の前みたいな所で大人数の前で行うため、クロースアップで使用していたお金や普通のトランプでは現象が見えなくなり通用しないので、比較的大き目の見やすい道具を使うことになります。
ある程度動きが演劇的でないと、素人くさくなってしまい、上手く見えません。
また、音楽に合わせてマジックを行うなど、不思議さと違うところにも気を配る必要があります。
どこかの老人ホームや養護施設への慰安のためにマジックを行いたいとか、子供会や比較的人数の多い余興で行いたい、という希望のある方はサロンマジックを学ぶ必要があります。
サロンマジックについては比較的道具がやってくれるというマジックも多いので、結構年配の方でも始められるため、年齢層が比較的高めです。
サロンマジックの利点としては
・比較的大人数に見せることができる
・比較的手品的技術に気を取られず、演技に集中しやすい
・多少失敗しても楽しんでもらえることが多い
欠点としては
・不思議さではクロースアップマックより弱い物が多い
・荷物が多くなるので移動時が大変
・30分とか長時間マジックをしないといけない場合、順番や構成を考えておかないと、飽きが来る
・お金が比較的かかる
・手品的要素以外の動きの習得が難しい
・ サロンマジックで実用性のあるマジックはネタ被りが多く、複数人で演じる場合、ネタ調整が必要となる
③ステージマジック
本格的なステージで行うマジックです。学生マジックサークルや老舗の社会人マジックサークルとかでは大ステージで照明付けて行いますが、普通にマジックを嗜んでいるという方には縁のない分野です。
サロンマジック以上に演劇に近くなります。大体、年1回の発表会に合わせて練習したりしますので、クオリティーの高い演技が要求されます。
こういった分野のマジックをやりたい場合は、大学生の場合は学生マジックサークルに所属すれば、ほぼ体育会系と言ってもいいノリでステージマジックを堪能できます。社会人の場合は関西の方なら、関西奇術連合会主催の『奇術の祭典』というステージマジックを行っていますので、関西奇術連合会所属のマジックサークルへ加入すれば、ステージマジックを行うチャンスが得られる可能性があります。
短期間集中して取り組むことが多いため、学生サークルに向いていると思われます。ただし、学生時代マジックをやっていた人も卒業してしまうとそのまま辞めてしまう人も多いようです。
ステージマジックの利点としては
・大舞台で演技でき、スター気分が味わえる
・照明が自分の都合良く使えるので、比較的見えてはいけないものを隠しやすい
欠点としては
・本番と同様の予行がなかなかできない
・道具がさらに大がかりになるため、車が必須
・チケットを結構知り合いに裁かないといけないので大変(バンドをやっている人と同様の悩みです)
・他のサロンでできない内容であることが多い(時間が3分とか5分の割に大がかりなので、20分とかやらないといけないサロンマジックとかには向かない)
・実演の機会がほぼなく、1回のみになってしまう
以上、マジックの種類について説明してみました。経験者の方から異論はあるかもしれませんが、自分がどういった分野のマジックをやりたいかの参考にしてください。
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