マジックの物理的動きを身に付けながらセリフを話す
ということについて述べます。
クロースアップマジック習得の手順⑦までの内容を練習された方にとって、マジックの動作は意識しなくてもできるようになっているはずです。また、セリフも完璧に覚えた、という状態なら、たとえボーっとしていてもセリフが自然に出てくるはずです。
しかし、人間というのは一度に違うことを同時に行うことには慣れていないので、マジックを行いながらセリフを喋ると、必ず、手の方が疎かになったり、動きに気を取られてセリフを噛んでしまったりします。
そこで、まずは、マジックの動きを練習しているときにセリフを言うようにします。最初の間は独り言言うみたいにして初めてみたらいいと思います。練習しているうちに、どのセリフの時にどの動作が行われるか、ということが意識されるようになります。
そこまでたどり着いたら、人に聞かせることを意識した、大きな声でマジックしながら、セリフを言ってみましょう。ただし、家族や恋人にそんな姿を見られると非常に恥ずかしいです。しかし、マジック上達のためにはそこは恥を忍んで練習しまくりましょう。
そこまで練習すると、もうそのマジックはセリフ付きで歯を磨くのと同じくらい自然に始めることができ、最後まで演技するための基礎が出来上がります。
ただし、この段階では、まだ実践が行われていないので、普通の人に見せてしまうと、失敗する可能性が高いです。そのため、次の段階へと移っていきます。
2015年8月5日水曜日
2015年6月11日木曜日
クロースアップマジック習得の手順⑦(セリフその2)
本ブログ記事では『図解カードマジック大事典』の記事が一番人気のようです。なので、マジック書籍のレビュー記事を増やします、なんてことはしないのが非常識なマジック入門講座です。
淡々とクロースアップマジック習得手順の内容を続けていきます。
前回、セリフは自分のキャラクターと身の丈にあったものにしましょう、という話をしました。
今回はセリフの台本化について述べます。
世の中の趨勢はどうなっているかというと、
図解マジックテクニック入門:カズカタヤマ著、東京堂出版、2003
P.14に、台本を作ろう、という項目があり、自分自身の台本を作ることが推奨されています。
マキシマムエンターテインメント:ケン・ウエバー著、田代茂訳、リアライズ・ユア・マジック スクリプト・マヌーヴァ、2015
P.122で、台本をきちんと書かなければなりません。それもマジシャンではない役者のために台本を書くくらいの力を入れて作るように強調しています。
カード・カレッジ2:ロベルト・ジョビー著、加藤友康訳、東京堂出版、2001
P.172から台本について言及されています。ロベルト・ジョビーも『トリックを学ぶ際には、最初の段階からきちんと台本を書いておく方がよいと思っている』と述べています。
ということで、偉大なるマジシャンや研究家、エンターテイメントのプロたちはこぞって台本を書くことの重要性を説いています。
ですので、台本を皆さんも書きましょう、では全然入門講座ではありませんね。
では台本を書かない場合どうなるかを考えましょう。
・何を喋っていいかわからなくなる
・喋るイメージがあっても途中で言葉に詰まり、あー、うー、えー、と見苦しい感じになる
・文法的に不正確になりやすく、客に聞き取りにくい内容となりやすい
・頭が真っ白になりセリフが出てこなくなり、場がしらける
で、台本を作るということは
・話す内容が理路整然、クリアーになり、何が起こっているのか客に分かりやすくなる
・セリフが決まっているので言いよどむことなく、あー、とか間投詞入れなくても話が進められる
・事前にセリフが練れるので、無駄な言葉を省き、シンプルにセリフを構築できる
・実況中継みたいなセリフではなく、前回記事に述べたような自分の個性に合ったセリフも台本あれば、苦も無く話すことができる
・最悪カンペを作ることが出来、忘れても台本見て思い出すことが出来る。その結果、セリフを忘れたらどうしようという不安は持つ必要がなくなり、演技に集中できる
ということで、まずは、自分のセリフを作ってみましょう。ただし、セリフを作っても丸暗記するのではなく、セリフのプロットに従って、自分のいつもの喋りに近い内容で、いかにもアドリブ風に話すのが良いトークとするためのコツです。
最初は書籍やDVDなどのセリフを台本にして練習してもいいですが、最後は自分の言葉にして作りましょう。その際、不要な言葉、無駄な言葉をそぎ落として、綺麗なセリフにしてみましょう。
淡々とクロースアップマジック習得手順の内容を続けていきます。
前回、セリフは自分のキャラクターと身の丈にあったものにしましょう、という話をしました。
今回はセリフの台本化について述べます。
世の中の趨勢はどうなっているかというと、
図解マジックテクニック入門:カズカタヤマ著、東京堂出版、2003
P.14に、台本を作ろう、という項目があり、自分自身の台本を作ることが推奨されています。
マキシマムエンターテインメント:ケン・ウエバー著、田代茂訳、リアライズ・ユア・マジック スクリプト・マヌーヴァ、2015
P.122で、台本をきちんと書かなければなりません。それもマジシャンではない役者のために台本を書くくらいの力を入れて作るように強調しています。
カード・カレッジ2:ロベルト・ジョビー著、加藤友康訳、東京堂出版、2001
P.172から台本について言及されています。ロベルト・ジョビーも『トリックを学ぶ際には、最初の段階からきちんと台本を書いておく方がよいと思っている』と述べています。
ということで、偉大なるマジシャンや研究家、エンターテイメントのプロたちはこぞって台本を書くことの重要性を説いています。
ですので、台本を皆さんも書きましょう、では全然入門講座ではありませんね。
では台本を書かない場合どうなるかを考えましょう。
・何を喋っていいかわからなくなる
・喋るイメージがあっても途中で言葉に詰まり、あー、うー、えー、と見苦しい感じになる
・文法的に不正確になりやすく、客に聞き取りにくい内容となりやすい
・頭が真っ白になりセリフが出てこなくなり、場がしらける
で、台本を作るということは
・話す内容が理路整然、クリアーになり、何が起こっているのか客に分かりやすくなる
・セリフが決まっているので言いよどむことなく、あー、とか間投詞入れなくても話が進められる
・事前にセリフが練れるので、無駄な言葉を省き、シンプルにセリフを構築できる
・実況中継みたいなセリフではなく、前回記事に述べたような自分の個性に合ったセリフも台本あれば、苦も無く話すことができる
・最悪カンペを作ることが出来、忘れても台本見て思い出すことが出来る。その結果、セリフを忘れたらどうしようという不安は持つ必要がなくなり、演技に集中できる
ということで、まずは、自分のセリフを作ってみましょう。ただし、セリフを作っても丸暗記するのではなく、セリフのプロットに従って、自分のいつもの喋りに近い内容で、いかにもアドリブ風に話すのが良いトークとするためのコツです。
最初は書籍やDVDなどのセリフを台本にして練習してもいいですが、最後は自分の言葉にして作りましょう。その際、不要な言葉、無駄な言葉をそぎ落として、綺麗なセリフにしてみましょう。
2015年6月10日水曜日
クロースアップマジック習得の手順⑥(セリフその1)
マジックの物理的な動きが手順を意識せずにもできるようなレベルまで習得できたら、セリフを身に付けていく必要があります。
図解マジックテクニック入門:カズカタヤマ著、東京堂、2003 には『マジックは魔法の再現に他ならない』 (p.8)とあり、魔法の再現の要素としてセリフが利用されることとなります。
本記事を書こうとするため、各種書籍を改めて読み直していますが、マジシャンがどういうスタイルの魔法を扱うか、どういうキャラクター性を与えたいか、どういう年齢層や客層を対象にしているかによって、一概にどうすべきか、と単純に決められないため、まず、一般論的なセリフの考え方を説明することとします。
例えば、前田知洋演技で有名となったお客さんのサインしたトランプ が何回真ん中に入れても一番上に上がってくる、アンビシャスカードについて考えます。
①手順の実況中継するセリフ
初心者が自分でセリフを考えなければならない場合で、一番単純な方法です。
『トランプ選んでください』
『選んだトランプの表側にサインしてください』
『ではこのサインしたトランプをカードの真ん中に入れます』
『指を鳴らします』
『一番上のトランプをめくると、選んだトランプが上に来ています』
起こった現象や指示事項をありのまま素直に話すだけですので、比較的簡単に台本が作れます。ただし、基本的にマジック教室などに行くと、こういう実況中継は見ればわかることを口に出さなくてもよい、とダメ出しされます。それでも、何も喋れないよりはましなので、まず最初は実況中継でもいいので、動作とセリフを同時にリンクさせることができる練習をしたらいいと思います。慣れてきてから難しいセリフに挑戦すればいいのです。
②TVや書籍でマジシャンが使っていたセリフ
これは参考となるセリフが既にあるものをマネする方法です。
『好きなトランプをおっしゃってください』→客『ハートの8』
『良いカードです』→客『どうしていいカードなの?』
『ハートは愛情を表し、八は末広がりで演技が良いからです』
『では、選んだトランプにサインしてください』
『今までにハートの8にサインしたことありますか? ないですね。ということはこのハートの8は世界に一枚だけのカードということになります』
『このカードを真ん中に入れます』
『指を鳴らすと、あなたのカードは一番上に上がってきます。これはあなたがお仕事の世界でもトップに上がって来れる方だということです』
あなたが前田氏のようにスタイリッシュでこういった歯の浮くようなセリフが似合う方ならいいでしょうが、Youtube動画に出てくるような小学生や中学生たちがこのセリフでアンビシャスカードを演じていたら、間違いなく、いけ好かない変な奴扱いされるでしょう。
③自分の身の丈にあったセリフ
これが一番いいのですが、実際演じる方が普段どのようなキャラクターなのか、誰に演じるのかにより変わってきますので、例を挙げるのは難しいです。身近な方に演じる場合は、少なくとも、普段べらんめー調の方が丁寧な敬語で話していては違和感があるでしょう。また、とてもモテそうにないキャラの人が愛情とか末広がりとか言っていては気持ち悪さがさらに倍増することでしょう。
知らない方に演じるという、セミプロのような立場ならマジック用上品キャラを演じて②の物マネスタイルも何とか許容範囲かもしれませんが、自分らしさというものを追及してセリフを考えましょう。
一例として、若い女性が占いっぽく演じる場合の案を示します。
『ちょっと最近心理テストに凝ってるんです。頭にパッと浮かんだトランプ言ってください』→客『ハートの8』
『かわいらしい、しっかりした人がタイプなんですね』→客『なんで?』
『ハートっていうのは女の子らしさを求めるシンボルで、8っていうのはマークがいっぱいあって、白いところが少ないでしょう。これは肌の露出の少ないしっかりした女の子が良いということなんですよ』
『じゃあその好きなタイプの人に言ってあげたい言葉書いてみて』
『これでこの子が世界で一番大切な人ですね』
『じゃあこの子を世間の荒波の真ん中に入れます』
『でも、指を鳴らすと、やっぱりあなたに会いに一番上に戻ってきます』
※スペードとかの黒いカード選ばれたら『姉御肌の人がタイプなんですね』
絵札選ばれたら『派手に着飾ったタイプが好きなんですね』
とかこじつけします。
まあ例なんで、適当に作ってみましたが、興味のある分野にかこつけて、セリフを作ってみればいいと思います。上記のように寒いセリフになっても保証はしませんが。
図解マジックテクニック入門:カズカタヤマ著、東京堂、2003 には『マジックは魔法の再現に他ならない』 (p.8)とあり、魔法の再現の要素としてセリフが利用されることとなります。
本記事を書こうとするため、各種書籍を改めて読み直していますが、マジシャンがどういうスタイルの魔法を扱うか、どういうキャラクター性を与えたいか、どういう年齢層や客層を対象にしているかによって、一概にどうすべきか、と単純に決められないため、まず、一般論的なセリフの考え方を説明することとします。
例えば、前田知洋演技で有名となったお客さんのサインしたトランプ が何回真ん中に入れても一番上に上がってくる、アンビシャスカードについて考えます。
①手順の実況中継するセリフ
初心者が自分でセリフを考えなければならない場合で、一番単純な方法です。
『トランプ選んでください』
『選んだトランプの表側にサインしてください』
『ではこのサインしたトランプをカードの真ん中に入れます』
『指を鳴らします』
『一番上のトランプをめくると、選んだトランプが上に来ています』
起こった現象や指示事項をありのまま素直に話すだけですので、比較的簡単に台本が作れます。ただし、基本的にマジック教室などに行くと、こういう実況中継は見ればわかることを口に出さなくてもよい、とダメ出しされます。それでも、何も喋れないよりはましなので、まず最初は実況中継でもいいので、動作とセリフを同時にリンクさせることができる練習をしたらいいと思います。慣れてきてから難しいセリフに挑戦すればいいのです。
②TVや書籍でマジシャンが使っていたセリフ
これは参考となるセリフが既にあるものをマネする方法です。
『好きなトランプをおっしゃってください』→客『ハートの8』
『良いカードです』→客『どうしていいカードなの?』
『ハートは愛情を表し、八は末広がりで演技が良いからです』
『では、選んだトランプにサインしてください』
『今までにハートの8にサインしたことありますか? ないですね。ということはこのハートの8は世界に一枚だけのカードということになります』
『このカードを真ん中に入れます』
『指を鳴らすと、あなたのカードは一番上に上がってきます。これはあなたがお仕事の世界でもトップに上がって来れる方だということです』
あなたが前田氏のようにスタイリッシュでこういった歯の浮くようなセリフが似合う方ならいいでしょうが、Youtube動画に出てくるような小学生や中学生たちがこのセリフでアンビシャスカードを演じていたら、間違いなく、いけ好かない変な奴扱いされるでしょう。
③自分の身の丈にあったセリフ
これが一番いいのですが、実際演じる方が普段どのようなキャラクターなのか、誰に演じるのかにより変わってきますので、例を挙げるのは難しいです。身近な方に演じる場合は、少なくとも、普段べらんめー調の方が丁寧な敬語で話していては違和感があるでしょう。また、とてもモテそうにないキャラの人が愛情とか末広がりとか言っていては気持ち悪さがさらに倍増することでしょう。
知らない方に演じるという、セミプロのような立場ならマジック用上品キャラを演じて②の物マネスタイルも何とか許容範囲かもしれませんが、自分らしさというものを追及してセリフを考えましょう。
一例として、若い女性が占いっぽく演じる場合の案を示します。
『ちょっと最近心理テストに凝ってるんです。頭にパッと浮かんだトランプ言ってください』→客『ハートの8』
『かわいらしい、しっかりした人がタイプなんですね』→客『なんで?』
『ハートっていうのは女の子らしさを求めるシンボルで、8っていうのはマークがいっぱいあって、白いところが少ないでしょう。これは肌の露出の少ないしっかりした女の子が良いということなんですよ』
『じゃあその好きなタイプの人に言ってあげたい言葉書いてみて』
『これでこの子が世界で一番大切な人ですね』
『じゃあこの子を世間の荒波の真ん中に入れます』
『でも、指を鳴らすと、やっぱりあなたに会いに一番上に戻ってきます』
※スペードとかの黒いカード選ばれたら『姉御肌の人がタイプなんですね』
絵札選ばれたら『派手に着飾ったタイプが好きなんですね』
とかこじつけします。
まあ例なんで、適当に作ってみましたが、興味のある分野にかこつけて、セリフを作ってみればいいと思います。上記のように寒いセリフになっても保証はしませんが。
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