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2015年8月10日月曜日

クロースアップマジック習得の手順⑪(フィードバック)

さて、みなさんは既にマジック練習段階から実戦までこなされたと思います。

練習と違い実際にマジックを行うと、練習で想定していたシチュエーションと異なることが結構あります。それらで学んだことを反省し、次回にフィードバックする必要があります。

・椅子に座って練習していたが、実戦では立って行うことになってしまった
この場合は、筋肉の使い方が変わってしまい、上手くマジックの動きが出来ないことがあります。立った場合、座った場合を想定して練習してみてください。

・小さい子供さんがいたため、練習ではばれなかった角度のはずが、どうもネタバレしたらしい
普通の練習では下からの目線はほぼ無視してよいのですが、お母さんに抱かれた小さい子供の場合、想像以上に下から見ることができるため、通常の環境では全く角度を気にしなくて済むポケットリングの演技などでも、あれが見えてしまったりすることがあります。小さい子供がいる場合を想定して、その場合には下からの角度対策を打つか、下からの角度に弱いルーチンは端折るかなど、対策する必要があります。

・大き目のテーブルなどでは奥の人に現象がどうもわからなかったような気がする
コインマジックやカードのパケットトリックなどではちょっと分かりにくいことが多いです。大人数の場合は、サロンでも通用するくらいのマジックを選んだ方が良いかもしれません。コインマジックの場合、カラーチェンジなどで、銀貨から金貨などは変化が遠方では分かりにくいので、銀貨からチャイニーズコインなど明らかに違うものにする、あるいは、とっととジャンボコインに変化させて終わってしまう、など、明快な現象にした方が良いでしょう。
カードマジックの場合は、人数多い場合はジャンボカードを使ったものとかの方が良いでしょう

・やったマジックの反応が微妙
マジシャンは面白い、と思っている現象でも、全く反応の良くないものも多いです。 お年寄り相手にカードを覚えてもらったりするのは結構つらい物があります。なので、覚えたり、ややこしい操作が必要なものはできるだけ止めて、単純な分かりやすい現象のものに特化した方が良いようです。

・つかみで行うマジックが不適切
最初からカード取り出してやる気満々なのは初心者マジシャンにとってはただの変な人に思われます。 なので、最初に行うマジックは比較的日常にあるもので行う方が良いでしょう。
おすすめはお札を使ったビルチェンジ、輪ゴムあたりが良いでしょう。また、あまりお勧めはしませんが日本円硬貨のあれをお持ちの方は、500円玉でKilaさんがTVでやっているようなことをやると受けるでしょう(あれの存在が微妙なので、何かあっても当方は責任が持てません)。 

という風に、実際にマジックをやると、色々反省点が出てきます。
これらを生かし、自分独自のスタイルを構築していき、マジックライフを楽しんでください。

2015年8月9日日曜日

クロースアップマジック習得の手順⑩(実戦でマジックを行う)

クロースアップマジック習得の手順⑨まで行って準備完了すれば、いつでもマジック演技しても大丈夫な体制となっております。
ただし、意外と難しいのは、どこでマジックを披露するか、ということだったりします。
日常でマジックを見せられることなど普通の人にとっては無いことなので、唐突に『マジックを見せてあげる』とか言われても戸惑ってしまうし、変な奴に思われる可能性も高いです。ですので、マジックの実戦を披露するにはそれなりの戦略を持ってデビューする必要があります。プロマジシャンの方にとっては、普通の人がマジックを披露することにそんな高い壁があることをすっかり忘れてしまっているので、ネタさえ教えておけば、アマチュアでもマジックが簡単に披露できるものと思っています。そのため、どうやって人にマジックを見せるきっかけを作るかについては市販の書籍等にはほとんど記載がありません。

その内容について言及していたものにA store in secretsから販売されていた『The magician's Secrets Lv.1』(舞那遊著)という情報商材がありました。今も販売されていたら、ガンガン宣伝してアフィリエイトして売りまくるのですが、残念ながら販売中止しています。Googleさんで検索すると商材のペラページが怪しげな外人女性の写真があり、恋愛商材のごとく宣伝されているので、購入するのは確実に躊躇しますが、中身は至ってまともなマジック専門商材でした。

絶版なので、さらっと内容ネタバレしすぎないようにレビューします。
・マジックを始める前に期待度を上げないこと
ある程度マジックをやっていれば、疑り深い人に対してはノーギミックのレギュラーデックで準備なしのカードマジックとかをできるので、臨機応変に対応できますが、初心者の場合、出来るネタが限られているため、人によってマジックを変えるということができません。そこで、観客に比較的暖かくマジックを見てもらえる雰囲気にする必要があります。そのためには、観客に『マジックやってやるから下々の者よく見給え』みたいな挑発的態度は禁物です。緊張してグダグダになるのは間違いないです。また、たとえ上手くなっても、挑発的態度は観客に嫌な後味を残してしまう可能性大なので、できるだけ止めましょう。

ネイト・ライプチヒとダイ・バーノンというマジック界のレジェンドも言っている通り

「ダイ、私は約50年マジックをやっているが、観客は紳士にだまされるのであれば悪い気はしないものだ。もし彼らが君をひとりの人間として気に入ってくれたら、君の演じるマジックも気に入ってくれるよ」
参考:マジェイアの魔法都市
http://plaza.harmonix.ne.jp/~k-miwa/magic/singen/si_leipzig.html 

ということで、あくまで紳士な態度の方がマジックを見せているので、観客も楽しめるということを認識しておきましょう。

・唐突にマジックを始めない
例えば、合コンでマジック披露してモテようとか考えている人がいれば、正直モテることとマジックが上手いことは全く比例しておりません。何もしないでモテる人がマジックすればますます人気になるのですが、モテない人がマジックしてもモテることはなく、ただのオタク扱いされるのが落ちです。それでも、何のとりえもなく、外見等自信はないけど、話題に多少なりともなりたい、と考える場合には最初からマジック見せる気満々で見せてしまわないことです。
前ふりや自己紹介で、ちょっとマジック習い始めました、とか、マジックバーに行くのが趣味です、とか、多少手品関連の話題のエサをまいておいて、 演技機会をじっくり待ちます。演技機会がなければ無理やりやらない、くらいの余裕が必要です。
大体、合コンや宴会などで、後半になると話題も尽きて、疲れてきて静かになる時があります。ここで、ちょっと話題提供する、くらいのイメージで、マジックを始めるようにします。

・マジックを誰かに教えてもらったので見てね
初心者にとって、マジックをする、ということは、どうやって学んだかを観客に確実に値踏みされます。独学で学んだ、というと、やはり観客からすれば大したことない、まあどんなネタばれするか見てやろう、と上から目線となり、やりにくいこと間違いなしです。
『The magician's Secrets Lv.1』にも記載されているのですが、人から教えてもらった、というのが最も観客に安心感を与えます。なので、知り合いにマジシャンの人がいる場合はそのマジシャンの名前を利用して、学んだことにしてしまうのがポイント、ということです。マジックバーへ見に行くのが好きな方なら、そこのマジシャンの名前を貸してもらってもいいでしょう。
日本人は特に権威や学歴、肩書に弱いので、専門家に学んだ、ということを主張すれば、マジックをされても、暖かい目で見てくれやすいです。また、人に習ったことにすれば、たとえ失敗しても、教えた先生の教え方が悪かったことにできるので、一石二鳥です。

こういった感じでマジックを披露していってください。


 

2015年8月7日金曜日

クロースアップマジック習得の手順⑨(他人による確認)

セリフとマジックの動作を同時にできるようになったら、他人から見てちゃんとマジックになっているか確認作業が必要です。

手っ取り早いのは動画撮影することです。
現在ではデジカメやi-phoneなどでも動画撮影できるようになっていますので、三脚などを購入し、自分の演技を撮影してみましょう。
私の場合はノートパソコンの動画撮影機能を使っています。これはそこそこの大きさのモニターを見ながら演技できるし、再生も容易なので、結構重宝しております。
自分の演技を撮影して後から見ると、演技中は気持ち良くプロマジシャン風に演じられていた、と自画自賛していても、『なんだ、この気持ち悪い動きは!!』と吐き気を催すことになります。何事も上達には自己の厳しい目による反省が必要です。 これはマジックに限らずスポーツや囲碁・将棋などのボードゲーム、英語などの語学でも変わりません。非常に苦しい作業ですが、嫌がらず、自分のアラを探して、潰していきましょう。


誰か家族とか友達、恋人など身近にマジックの実験台になってくれる人がいれば、見てもらいましょう。身近な人はあなたの癖などを良く知っているので、不自然な動きをすると、ビシビシ指摘してくれますし、遠慮もないので、容赦ない攻撃のため、確実に凹みます。
ただ、この練習を通過すると、普通の人に見せれば、確実に良い反応を得られるようになります。
欠点は身近の人にマジックを見せ続けると、見慣れてしまうためか不思議さに驚くことがなくなってしまいます。また、下手な初期の練習段階のマジックを見せられ続けることにより、マジックが嫌いになってしまいますので、ある程度独りでの練習で大丈夫と自信を持てるようになってから見せましょう。


身近に見てくれる友達や恋人がいないし、家族は見てくれない、というボッチの方は、マジックサークルにどこか参加して見てもらいましょう。マジックサークルは流石にマジックを行うのが目的(一部おしゃべりするのが目的のサークルや飲みに行くのが目的のサークルもありますが)なので、いくら初心者や下手な人のマジックでも見てくれます。その代り、マジックを見る目が肥えているので、『おー』とか『すごい、どうなってるの?』とか、そういう反応を期待してはいけません。変なタイミングで『なるほど』とか、ありきたりのマジックだと、見る人にとっては当たり前すぎて、妙な沈黙が起きたりします。この寒い反応の中で緊張せず堂々とマジックができるようになれば、普通の人にマジックを見せる時に緊張することはなくなります。
もちろん、反応が寒いというデメリットだけではなく、シビアな目で、ネタのフラッシュ(ちらりと見えてはいけないものが見えること)や、演出上こうした方が良い、とかのアドバイスがもらえるので、一人でマジック練習しているよりは確実に上達します。


この段階まで練習できれば、あとは皆さんお待ちかねの実戦での披露へと進むことになります。

2015年8月5日水曜日

クロースアップマジック習得の手順⑧(動きながらセリフを話す)

マジックの物理的動きを身に付けながらセリフを話す
 ということについて述べます。

クロースアップマジック習得の手順⑦までの内容を練習された方にとって、マジックの動作は意識しなくてもできるようになっているはずです。また、セリフも完璧に覚えた、という状態なら、たとえボーっとしていてもセリフが自然に出てくるはずです。

しかし、人間というのは一度に違うことを同時に行うことには慣れていないので、マジックを行いながらセリフを喋ると、必ず、手の方が疎かになったり、動きに気を取られてセリフを噛んでしまったりします。

そこで、まずは、マジックの動きを練習しているときにセリフを言うようにします。最初の間は独り言言うみたいにして初めてみたらいいと思います。練習しているうちに、どのセリフの時にどの動作が行われるか、ということが意識されるようになります。
そこまでたどり着いたら、人に聞かせることを意識した、大きな声でマジックしながら、セリフを言ってみましょう。ただし、家族や恋人にそんな姿を見られると非常に恥ずかしいです。しかし、マジック上達のためにはそこは恥を忍んで練習しまくりましょう。

そこまで練習すると、もうそのマジックはセリフ付きで歯を磨くのと同じくらい自然に始めることができ、最後まで演技するための基礎が出来上がります。

ただし、この段階では、まだ実践が行われていないので、普通の人に見せてしまうと、失敗する可能性が高いです。そのため、次の段階へと移っていきます。

2015年6月11日木曜日

クロースアップマジック習得の手順⑦(セリフその2)

本ブログ記事では『図解カードマジック大事典』の記事が一番人気のようです。なので、マジック書籍のレビュー記事を増やします、なんてことはしないのが非常識なマジック入門講座です。
淡々とクロースアップマジック習得手順の内容を続けていきます。

前回、セリフは自分のキャラクターと身の丈にあったものにしましょう、という話をしました。
今回はセリフの台本化について述べます。

世の中の趨勢はどうなっているかというと、
図解マジックテクニック入門:カズカタヤマ著、東京堂出版、2003
P.14に、台本を作ろう、という項目があり、自分自身の台本を作ることが推奨されています。
マキシマムエンターテインメント:ケン・ウエバー著、田代茂訳、リアライズ・ユア・マジック スクリプト・マヌーヴァ、2015
P.122で、台本をきちんと書かなければなりません。それもマジシャンではない役者のために台本を書くくらいの力を入れて作るように強調しています。
カード・カレッジ2:ロベルト・ジョビー著、加藤友康訳、東京堂出版、2001
P.172から台本について言及されています。ロベルト・ジョビーも『トリックを学ぶ際には、最初の段階からきちんと台本を書いておく方がよいと思っている』と述べています。 

ということで、偉大なるマジシャンや研究家、エンターテイメントのプロたちはこぞって台本を書くことの重要性を説いています。
ですので、台本を皆さんも書きましょう、では全然入門講座ではありませんね。
では台本を書かない場合どうなるかを考えましょう。

・何を喋っていいかわからなくなる
・喋るイメージがあっても途中で言葉に詰まり、あー、うー、えー、と見苦しい感じになる
・文法的に不正確になりやすく、客に聞き取りにくい内容となりやすい
・頭が真っ白になりセリフが出てこなくなり、場がしらける

で、台本を作るということは
・話す内容が理路整然、クリアーになり、何が起こっているのか客に分かりやすくなる
・セリフが決まっているので言いよどむことなく、あー、とか間投詞入れなくても話が進められる
・事前にセリフが練れるので、無駄な言葉を省き、シンプルにセリフを構築できる
・実況中継みたいなセリフではなく、前回記事に述べたような自分の個性に合ったセリフも台本あれば、苦も無く話すことができる
・最悪カンペを作ることが出来、忘れても台本見て思い出すことが出来る。その結果、セリフを忘れたらどうしようという不安は持つ必要がなくなり、演技に集中できる


ということで、まずは、自分のセリフを作ってみましょう。ただし、セリフを作っても丸暗記するのではなく、セリフのプロットに従って、自分のいつもの喋りに近い内容で、いかにもアドリブ風に話すのが良いトークとするためのコツです。
最初は書籍やDVDなどのセリフを台本にして練習してもいいですが、最後は自分の言葉にして作りましょう。その際、不要な言葉、無駄な言葉をそぎ落として、綺麗なセリフにしてみましょう。

 

2015年6月10日水曜日

クロースアップマジック習得の手順⑥(セリフその1)

マジックの物理的な動きが手順を意識せずにもできるようなレベルまで習得できたら、セリフを身に付けていく必要があります。

図解マジックテクニック入門:カズカタヤマ著、東京堂、2003 には『マジックは魔法の再現に他ならない』 (p.8)とあり、魔法の再現の要素としてセリフが利用されることとなります。
本記事を書こうとするため、各種書籍を改めて読み直していますが、マジシャンがどういうスタイルの魔法を扱うか、どういうキャラクター性を与えたいか、どういう年齢層や客層を対象にしているかによって、一概にどうすべきか、と単純に決められないため、まず、一般論的なセリフの考え方を説明することとします。

例えば、前田知洋演技で有名となったお客さんのサインしたトランプ が何回真ん中に入れても一番上に上がってくる、アンビシャスカードについて考えます。

①手順の実況中継するセリフ
初心者が自分でセリフを考えなければならない場合で、一番単純な方法です。
『トランプ選んでください』
『選んだトランプの表側にサインしてください』
『ではこのサインしたトランプをカードの真ん中に入れます』
『指を鳴らします』
『一番上のトランプをめくると、選んだトランプが上に来ています』

起こった現象や指示事項をありのまま素直に話すだけですので、比較的簡単に台本が作れます。ただし、基本的にマジック教室などに行くと、こういう実況中継は見ればわかることを口に出さなくてもよい、とダメ出しされます。それでも、何も喋れないよりはましなので、まず最初は実況中継でもいいので、動作とセリフを同時にリンクさせることができる練習をしたらいいと思います。慣れてきてから難しいセリフに挑戦すればいいのです。

②TVや書籍でマジシャンが使っていたセリフ
 これは参考となるセリフが既にあるものをマネする方法です。
『好きなトランプをおっしゃってください』→客『ハートの8』
『良いカードです』→客『どうしていいカードなの?』
『ハートは愛情を表し、八は末広がりで演技が良いからです』
『では、選んだトランプにサインしてください』
『今までにハートの8にサインしたことありますか? ないですね。ということはこのハートの8は世界に一枚だけのカードということになります』
『このカードを真ん中に入れます』
『指を鳴らすと、あなたのカードは一番上に上がってきます。これはあなたがお仕事の世界でもトップに上がって来れる方だということです』 

あなたが前田氏のようにスタイリッシュでこういった歯の浮くようなセリフが似合う方ならいいでしょうが、Youtube動画に出てくるような小学生や中学生たちがこのセリフでアンビシャスカードを演じていたら、間違いなく、いけ好かない変な奴扱いされるでしょう。

③自分の身の丈にあったセリフ
これが一番いいのですが、実際演じる方が普段どのようなキャラクターなのか、誰に演じるのかにより変わってきますので、例を挙げるのは難しいです。身近な方に演じる場合は、少なくとも、普段べらんめー調の方が丁寧な敬語で話していては違和感があるでしょう。また、とてもモテそうにないキャラの人が愛情とか末広がりとか言っていては気持ち悪さがさらに倍増することでしょう。 
知らない方に演じるという、セミプロのような立場ならマジック用上品キャラを演じて②の物マネスタイルも何とか許容範囲かもしれませんが、自分らしさというものを追及してセリフを考えましょう。

一例として、若い女性が占いっぽく演じる場合の案を示します。
『ちょっと最近心理テストに凝ってるんです。頭にパッと浮かんだトランプ言ってください』→客『ハートの8』
『かわいらしい、しっかりした人がタイプなんですね』→客『なんで?』
『ハートっていうのは女の子らしさを求めるシンボルで、8っていうのはマークがいっぱいあって、白いところが少ないでしょう。これは肌の露出の少ないしっかりした女の子が良いということなんですよ』
『じゃあその好きなタイプの人に言ってあげたい言葉書いてみて』
『これでこの子が世界で一番大切な人ですね』
『じゃあこの子を世間の荒波の真ん中に入れます』
『でも、指を鳴らすと、やっぱりあなたに会いに一番上に戻ってきます』

※スペードとかの黒いカード選ばれたら『姉御肌の人がタイプなんですね』
絵札選ばれたら『派手に着飾ったタイプが好きなんですね』
とかこじつけします。

まあ例なんで、適当に作ってみましたが、興味のある分野にかこつけて、セリフを作ってみればいいと思います。上記のように寒いセリフになっても保証はしませんが。

2015年6月4日木曜日

クロースアップマジック習得の手順⑤(動きの練習)

前回記載の記事で、やりたいと思ったマジックの動きを記した書籍、動画を入手できたとします。

まず、最初に、参考となる資料の動きを見ながら、真似をしていきます。当然、頭の中に資料入っているわけではないから、見ながら、実際に手を動かします。慣れないうちは3歩歩くとすべて忘れてしまうニワトリさん状態で、全然手順を進められないと思います。ややこしい手順だと、資料通りに動かしたはずなのに、最後の結果が全然予想通りにならず、自分が驚いてしまうということも多々あります。これは別に物覚えが悪いとか年齢のせいとか、センスが無いせいとかではないので、気にせず何度でも資料見ながら手を動かしてみてください。

一回に最初から最後まで手を動かしていくのが難しい場合、頭の中に入るところまでまず繰り返し練習してパート練習するのも一つの手です。数パートに分けて練習して、最後に一通り手を動かしてみてください。そして曲がりなりにも現象が起きたら、次は資料を見ずに練習します。このとき、手元を見ず、鏡を見ながら練習すると良いです。鏡もクロースアップマジック練習用の3面鏡とかも売っていますが、ある程度の大きさあるもので練習してみてください。

手順が完全に暗記できるくらいになり、手も何も考えずに動くようになったら、鏡を見ずに練習してください。鏡を見ながら演技していると、手元を見ていないつもりでも、鏡の中にある手元を見たりしているので、鏡がなくなったら、手順ができなかったりするからです。

鏡無しでも手順が勝手にできるくらいになると、一度動画に撮れる場合は撮影してみましょう。資料を見てそれと同じ動きしているつもりでも、動画で見ると、とんでもなく下手な動きなのに気づくと思います。私も動画で自分のマジック見ると、吐き気するくらい気持ち悪くなってしまうことが良くあります。
動画なので、資料と差のある動きを修正して、理想に近づけていきます。もし、動画が自由に撮れないという場合はここを省略します。

そして、トーク練習した後に、手順とトークを合わせてマジックできるようになったら、実際に人に見せます。
両親や兄弟、奥さんや彼氏彼女など比較的近い人に見てもらいます。身内は結構シビアなので、講評受けると結構凹むと思いますが、本番前に気持ち悪くなる演技が修正できると思えば安いものです。
あるいはマジックサークルなどに所属している場合は先輩や仲間、後輩などに練習中のマジックを見てもらいます。マジックやっている方も目が肥えているので、見えてはいけないものとか、不自然な動きあれば鋭くしてきしてくれます。目が肥えすぎているので、ちょっとやそっとの演技では冷たい反応しか返ってきません。というより普通の人に見せても良好な反応もらえるできでも、ふーん、といった寒い反応しか返ってきませんが、これに耐えれば、本番など何の問題もありません。

今回は動きについてのみ焦点あてましたので、トーク練習については無視しております。トーク練習については後日説明したいと思います。


2015年6月3日水曜日

クロースアップマジック習得の手順④(動きの把握)

ここまで読んでいただいた方は既にやりたいマジックを決定したことと思います。
ターゲットを決めたら後は練習するのみですが、そこの部分について述べていきます。

例えば、前回の記事やTV番組、マジックショップ動画などを見て、やりたいマジックを前田知洋演技のアンビシャスカードだとします。彼の演技そのものは書籍にはなっていませんが、前回掲載したカードマジック関係書籍を全て読めば、どうやっているか分かります。それにYoutubeなどでも見れたりしますので、やりたい流れをまず把握します。

ここでいくつか分岐点があります。
①動画を見てやり方、技法が分かる。
この場合、動画と同じ動きができるように練習します。やり方が分かることと自分が実際に同じ動きができることとは雲泥の差がありますので、同じ動きができるようになるまで練習します。通しのルーチンでできる方は通しで練習し、出来ない方は、ルーチンをパートに分けて、最後にできたパートを足し合わせて通しルーチンを練習するようにします。
当然のことながら、技法はあらかじめある程度マスターしておく必要があります。
②動画を見てやり方はわかるが、技法が良くわからない。
まず、動画のような現象ができる技法を片っ端から調べます。例に挙げたカードマジックの場合、カードカレッジが多彩な技法を掲載しているので便利です。大抵使っている技法が見つかると思います。そして、使われている技法をマスターし、①に戻って練習するということになります。
動画見る → どんな技法が使われているか目途をつける → 技法をマスター → パート練習 → 通し練習
③動画を見てやり方がまったく想像がつかない
世間一般の方は大体ここに分類される状態だと思います。この状態の方が有名マジシャンのネタをどうしても身に付けたい場合どうするか、というと
(a)プロマジシャンの方に前田氏のアンビシャスカードのやり方の教えを乞う:たぶんお金を出して教室とかレッスン受ければ、懇切丁寧に教えてくれると思います。ただ、ここまで熱意のある方は大抵①か②の方法でできてしまいます。
(b)2ちゃんねるでマジック評価スレやマジック番組スレを除き、どういうネタが使われているかをリサーチの上、元ネタをマジックショップで購入、あるいは使っている技法を確認し、書籍で調査。
やや書くのは憚れますが、2ちゃんねるの手品板では、これ見よがしにTVで演じられたネタの元ネタが何かを書く人がいます。そのネタは大抵DVDやギミックで売られているので、それを買います。また、アンビシャスカードのように普通のカードで演技されている場合、使っている技法も記載されたりしているので、リサーチの上、カードカレッジ等で確認します。

今回は動きの練習前の段階の、リサーチ方法の部分がメインの話となってしまいましたが、次回以降、実際の練習方法について書いてみたいと思います。

2015年5月30日土曜日

クロースアップマジック習得の手順①(導入編)

クロースアップマジックの道具については説明をしてきました。
今回からは具体的な練習方法に入ります。

習得すべきことは
⓪行いたいマジックを探す
①マジックの現象を起こすために必要な物理的動きを身に付ける
②セリフを身に付ける
③マジックの物理的動きを身に付けながらセリフを話す
④一人で①~③までの動作が身に付いたことを確認する
⑤身近な人や実験台になってくれる方に見てもらい、問題点の指摘を受ける
⑥実践でマジックを行う
⑦実践での結果をフィードバック

ということになります。
本シリーズもステップバイステップで説明していきますので、よろしくお願いします。

まず、⓪の項目です。何はともあれ、自分のやりたいマジックを探すことから始めます。TVで見たとか、Youtubeのあのマジックとか、マジックのネットショップで売っているので気になったあのネタ、とかこの際なんでもOKです。それさえ見つからない人は取りあえずマジック教室やマジックディーラーの所に通って、何か初心者向けのマジック教えてください、とお願いしてください。自分でやりたいマジックを見つけられない人にはそんなしょうもないネタやりたくない、とか言う資格はありませんので、強制的に決めてもらいましょう。
大体ですが、やりたいことが自分で決められない方は大抵マジックからすぐ離れていきます。ですので、本ブログでは自力で何とかしたいが、指針が欲しい、という方を対象にしております。

 本当のことを言うとクロースアップマジックでも初心者向けでないネタとか角度に制約があるとか、ギミックの改めができないとか色々あるのですが、それはマジックを習うことになれたベテランだからそんなことが分かるのであって、初心者にはわからないことです。ですので、この⓪の項目は非常に奥が深く、自分のやりたいこと、というのを明確にしておくことが重要なのです。

やりたいことも中身が分かれ、
①現象としてやりたいこと
②道具としてやりたいこと
③シチュエーションとしてやりたいこと
④パーソナリティーとしてやりたいこと 
⑤予算的にやりたいこと
⑥持ち運び的にやりたいこと
⑦マジックを見てくれる人を考慮したやりたいこと

など、あまり考えたこともないことを考慮してやりたいことを決める必要が出てきます。 

やりたいことのセレクトについては詳細を次回以降に説明していきます。