2015年8月7日金曜日

クロースアップマジック習得の手順⑨(他人による確認)

セリフとマジックの動作を同時にできるようになったら、他人から見てちゃんとマジックになっているか確認作業が必要です。

手っ取り早いのは動画撮影することです。
現在ではデジカメやi-phoneなどでも動画撮影できるようになっていますので、三脚などを購入し、自分の演技を撮影してみましょう。
私の場合はノートパソコンの動画撮影機能を使っています。これはそこそこの大きさのモニターを見ながら演技できるし、再生も容易なので、結構重宝しております。
自分の演技を撮影して後から見ると、演技中は気持ち良くプロマジシャン風に演じられていた、と自画自賛していても、『なんだ、この気持ち悪い動きは!!』と吐き気を催すことになります。何事も上達には自己の厳しい目による反省が必要です。 これはマジックに限らずスポーツや囲碁・将棋などのボードゲーム、英語などの語学でも変わりません。非常に苦しい作業ですが、嫌がらず、自分のアラを探して、潰していきましょう。


誰か家族とか友達、恋人など身近にマジックの実験台になってくれる人がいれば、見てもらいましょう。身近な人はあなたの癖などを良く知っているので、不自然な動きをすると、ビシビシ指摘してくれますし、遠慮もないので、容赦ない攻撃のため、確実に凹みます。
ただ、この練習を通過すると、普通の人に見せれば、確実に良い反応を得られるようになります。
欠点は身近の人にマジックを見せ続けると、見慣れてしまうためか不思議さに驚くことがなくなってしまいます。また、下手な初期の練習段階のマジックを見せられ続けることにより、マジックが嫌いになってしまいますので、ある程度独りでの練習で大丈夫と自信を持てるようになってから見せましょう。


身近に見てくれる友達や恋人がいないし、家族は見てくれない、というボッチの方は、マジックサークルにどこか参加して見てもらいましょう。マジックサークルは流石にマジックを行うのが目的(一部おしゃべりするのが目的のサークルや飲みに行くのが目的のサークルもありますが)なので、いくら初心者や下手な人のマジックでも見てくれます。その代り、マジックを見る目が肥えているので、『おー』とか『すごい、どうなってるの?』とか、そういう反応を期待してはいけません。変なタイミングで『なるほど』とか、ありきたりのマジックだと、見る人にとっては当たり前すぎて、妙な沈黙が起きたりします。この寒い反応の中で緊張せず堂々とマジックができるようになれば、普通の人にマジックを見せる時に緊張することはなくなります。
もちろん、反応が寒いというデメリットだけではなく、シビアな目で、ネタのフラッシュ(ちらりと見えてはいけないものが見えること)や、演出上こうした方が良い、とかのアドバイスがもらえるので、一人でマジック練習しているよりは確実に上達します。


この段階まで練習できれば、あとは皆さんお待ちかねの実戦での披露へと進むことになります。

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