2015年8月25日火曜日

マジック通販サイトの裏読み方法

マジックショップの商品ページには色々書かれています。実際にはネタバレしないようにするため、色々苦心を重ねた表現となっておりますが、初心者にとっては全くもって理解しがたい表現となっております。

そういったマジックショップのカタログの読解について書かれた記事が
Hey! Presto “マジック読解事典”
 http://jpmagic.blog34.fc2.com/blog-entry-3.html
 に記載されていて、納得します。一部引用しますと
演技前後に手渡し可能, このあとすぐ手渡し可能, そのまま手渡し可能, 渡す事もできます
調べさせる事ができます, 調べてもらっても大丈夫です

1.その物にタネはないので手渡して調べてもらってもタネはわかりません
2.観客に手渡してもわからない構造になっています。(ロック機能がついている等)
3.観客に手渡してもわかりにくい構造になっています。
4.すりかえて手渡し可能です
5.密かにネタ部をとりはずしてから手渡し可能です
カードマジック愛好者向け, マニア向け, マニア待望の
1.初心者には難しいマジックで、テクニックを必要とします
2.複雑な手順です
3.マニアが「こんなのがあったらいいな~」と思っていたと推測される物です
というように、まさしくその通りなのですが、結構吹き出してしまいます。
特に演技後手渡し可能、とか書いているとどんなすごい高級ギミックなのだろうか、と思うと、解説書を見ると、皆の気がそれた間にポケットにしまってすり替えるとか書かれていてがっかりすることがよくあります。
マニア向けとかいうのは大抵手順が複雑怪奇すぎて、苦労のわりに現象が地味だったりして、どこで実演するんだよ、というような内容が多かったりします。詳細は元のサイトを確認して、自分一人で楽しんでほくそ笑んでください。


また、1998年の古めの記事ですが、
マジェイアの魔法都市 “「タネの通信販売」”
http://plaza.harmonix.ne.jp/~k-miwa/magic/round/catalog.html
に記載された商品の説明


★現象
一組のトランプを取り出し、観客に調べてもらう。何の仕掛けもないことを確認したら、マジシャンは後ろを向くか目隠しをする。
観客にトランプをよく切り混ぜてもらい、そこから16枚のトランプを適当に抜き出してもらう。その中で、一枚だけ心の中で思ってもらい、思ったらもう一度よく切り混ぜてもらう。
ここでマジシャンは目隠しをはずすか、客の方を向く。
観客に、16枚のトランプをテーブルの上に表向きに、全部が見えるように並べてもらう
マジシャンは表向きのトランプ全体の上に手のひらをかざして行くと、何かを感じたようで、ずばり、観客が心に思っただけのトランプを当ててしまう。
特徴:
1.何の仕掛けもないトランプでできる。 (観客から借りたトランプでもOK!)
2.「色」、「数字の大小」、「絵札か字札」かといったような、観客が心の中で思ったトランプに関する情報は一切質問しない。
3.観客の顔色を見ながら判断するような、難しい心理的テクニックは使わない。
4.いつでも、どこでも、どのような観客が相手であっても確実に成功する。
5.即座に、何度でも、繰り返し演じることが可能。
6.一度マスターしたら生涯のレパートリーになる。
などをみると、もし、この通りのことができるととんでもない超能力者のように思われますが、実際には相当省略が含まれています。よって、このマジックの実演動画をUpした日には全く売れなくなるでしょう。

今では新作にはデモ動画が普通となりましたが、それでも、妙に客が驚いているイメージカットばかりで、肝心の現象が起こるところについてはカットされていて、最後の変化した後と客の反応だけの映像とか良くあります。このようにどこがカットされているのかを見て現象を推測し、どういう道具なのか、テクニックを使うのかを裏読みした上で、自分が想像した通りのものであれば買おう、という風にしないと、動画ばかり見て不思議がっていると、使えない道具の山となります。

長々と書いてきましたが、 マジックの道具は、デモ動画や商品説明文章を見た上で、
①自分がこうだろうと種が推測できるが、細かい方法論が知りたい
②種が推測できた上で、この道具を作るのは大変
と思われる物を買うのが良いです。種が全く想像もつかないものは相当演技に無理があるため、動画等が省略されていることが多く、外れになるパターンとなります。

はじめのうちはある程度幻滅しても良いですが、慣れてきたら、自分のタネのわかるマジックを購入しましょう。

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