『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第4巻)は
スライハンド入門 パーム編 ということになっています。
マジックされる方ならパームと言えばあれか、と分かるでしょうが、どちらかというと、クロースアップマジックでの技法をイメージされる方の方が多いでしょう。
この間ではマニピュレーションに用いられるパーム技法及びそれに関連したマジックが紹介されています。
パーム技法自体を自然に見せるためにはミスディレクションと呼ばれるテクニックの利用が必要となり、それに関する解説が行われます。
基本技法としてフィンガーパーム、クラシックパームを中心に説明されています。
取り上げられているマジックは
・増えるお札
千円札を肘でこすると2枚に増えます。
・ハンキー・パンキー
ハンカチの中から次々とコインが現れます。最後はお札がいっぱい出てきます。
・ロープの結び目に現れるシルク
ロープを輪っか状にします。ロープの端を左右に引っ張ると、ロープの真ん中からシルクが突然出現します。
・ボールになる結び目
シルクのハンカチに結び目を作ります。それをつまんで下におろすと、ボールに変化しています。
・ボールとカップ
カップにボールを入れます。次々とボールが出てきてカップに入れて行きます。カップをひっくり返すとシルクが出てきます。
・練習用手順 ボールとシルクの手順
これまでに学んだ、ロープの結び目に現れるシルク、ボールになる結び目、ボールとカップをつないだ手順です。
・コインになる炎
ライターの炎をつまむとコインに変化します。
・貫通するコイン
コインが手の甲や服を貫通して出現します。
・紙幣になるコイン
コインを手で振っているうちに紙幣に変化します。
・練習用手順 飛行するコイン
今までに習った手順を織り交ぜた、コインが色々な所に飛行したり、ライターに変化したりする現象です。
どちらかというと、クロースアップで見るような手順です。
そ
して“ステージマジック基礎講座④”として、綺麗な立ち方の解説です。今まであまり解説されることのなかった、マジシャンらしく綺麗に見える立ち方を行うための準備運動、立ち位置などが細部に亘り解説されています。今回の内容をマスターすれば、今まで素人っぽかった姿勢もマジシャンらしい立ち方に矯正できます。
基本的には各巻独立した内容ではありますが、今回のパーム編は第7巻のフェイクパス編へと発展し、フェイクパス編は11巻の四つ玉編へとさらに本格的な内容に展開されますので、本格的な四つ玉をマニピュレーションで行いたい方は、揃えた方が良いと思います。
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