2016年6月29日水曜日

『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第5巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD

『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第5巻)は
ロープ入門 結び目編 となります。


ロープという細長い特徴を生かした現象として、結び目を作ったり、解いたりするものが挙げられます。
現象的には地味な感じですが、持ち運び便利で、角度にも強く、サロンマジックでもクロースアップでも比較的人数の多い人相手に演じることができ、マジシャンにとっては色々好都合なマジックです。
本編では当然のことながら、ある程度練習が必要となる各種結び方がこれでもか、と説明されていきます。

・使用するロープについて
ロープマジックでは結び目編の他、第9巻の本格ロープマジック編で行われるロープ切りなどがありますが、使うロープは共通で、細い糸を編み込んだスピンドルロープが用いられます。材質は木綿やアクリルが使われています。特にカラーの物はアクリル製となります。両端は放置しておくとモロモロとしてきますので処理しないと見苦しいことになります。アクリル製では木工用ボンドで固まりませんので、その処理法についても説明されています。
手芸用品店で売られていますが、3Lサイズの太い物は相当探さないとありません。 DVDでは言及されてないし、あまりどこにも書かれていませんが、『紅鶴』というブランドに3Lの極太ロープがあったりします。

様々な結び方
基本的な結び方から片手でシルクと同様に結び目を作ったり、フラリッシュ的に結び目を作る方法が色々解説されています。
・瞬間結び①
・瞬間結び②
・ウィリアムテル・ノット
・ダブル・ノット①
・ダブル・ノット②
・ダブル・ノット③
・ヒンズー・ノット
ロープマジックのクライマックスとして使える、一度に多数の結び目を出せる方法です。

解ける結び目
結んだ紐をいかに解くかということで、基本から応用まで説明されています。
・ノット・ノット
・消える蝶結び①
・消える蝶結び②
・二重の結び目
・フォールス・ノット

結び玉と輪の作り方
ロープ用のギミックの作り方の解説です(わざとアバウトな説明としてあります)

結び目に関するマジック
今まで学んだ結んだり解いたりを組み合わせると結び目が移動したように見える現象等が構成できます。それらをマジックの現象として作品化したものを紹介しています。
・取れる結び目4種
・フリップ・ノット
・3つの結び目
ロープマジックのオープニングに用いることのできる手順で、結び玉のギミックを用います。
・飛び移る結び目
・移動する結び目①
・移動する結び目②
・結び目がいっぱい
1本のロープを使うマジックの手順のトリネタとして用いることのできるマジックで、たくさんの結び目を出現させることができます。

そしておまけの“ステージマジック基礎講座⑤”では舞台での歩き方についての解説があります。モデルとかをしていない限り、普段歩き方を気にすることはないと思いますが、舞台から出てくるときの足の出し方や、綺麗に見える歩き方が解説されております。
こういった細かい部分の積み重ねがステージマジックを上達させる秘訣につながっていきます。

私個人としてはロープマジックとしてはギミックのあるものや3本ロープくらいしか演じないので、こういった結んだり解いたりするだけの演技力や技術力の要るものを演じたことはほぼありません。しかし、準備も簡単でどんな悪条件でも演じられるというのはパフォーマーとして活躍しているアマチュアマジシャンとしては非常に魅力的です。そのうちレパートリーに取り入れられたらいいな、と思っています。
  

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