2016年7月1日金曜日

『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第6巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD

『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第6巻)は
スライハンド入門 ギミック編 となります。


本館で取り扱うギミックというのは観客に知られることはない道具ですが、ステージマジックなどではマジシャンがテクニックで行う現象をより鮮やかにしてくれるのをサポートしてくれる隠し味のようなものです。
基本的に観客から見えることのない、あるいは見えていても見えていない、という禅問答のような道具なのですが、ちょっと紹介憚れるようなものも存在します。文字だけなら大丈夫か、ということで簡単に紹介します。

サムチップ編
今時100均でも売られてしまっているギミックで、子供たちでも意外に実物を見たことのある人は多かったりしますが、意外に正しい使い方を知っている人は少ないです。なので、適切に演技すると相当驚かれます。
・基本手順
オーソドックスに借りたハンカチから小さなハンカチが出現したり消失したりするマジックです。マジック教室でもよくレクチャーされるようなものですが、全ての基本となります。
・コインの変化
・塩の移動
このような粉体、顆粒状の物も取り扱えます。
・パンシルク
大人数の前でも立派に通用する実用性の高い手順です。
・大予言
・リボンの復活
この辺りは使っているギミックが同じでも、現象的には相当違う感じがします。いくつかをローテーションして使うと、レパートリーにバリエーションは増えるし、道具の扱いにも慣れていいと思います。

第六の指
ちょっとそのまま名前の通りのギミックなのですが、実際購入してみると使うのを躊躇するかもしれません。しかしステージやサロンで使ってみても、案外、誰も気づきません。ギミックサイズの特性で、比較的大き目の45㎝シルク等を用いることができます。
・シルクの出現と消失
・浮揚する花

ダイチューブ編
小さめのシルクのハンカチの色が次々と変わっていくマジックに使われるギミックです。テンヨー製の色変わりハンカチなどにも入っていますが、ギミックの構造上、ちょっと使いにくいので、もう少し容積の大きい物を個人的には用いています(わざと表現曖昧にしています)。
・基本手順
色変わりハンカチの基本的な手順です。
・サカー的演出①
・サカー的演出②
色変わりハンカチではサカー的演出が用いられるのですが、下手するとただの嫌味マジシャンになってしまうので、ご自分のキャラクターに合わせた方法で演出しないといけないため、結構実演すると難しい面が多いです。角度的な面も気を付ける必要あり、練習はそれなりにしておかないと上手くできませんが、観客受けはいいです。
実演してみると分かりますが、クロースアップマジックでも存在を知られることなくこのギミックは使えます。ポケットに準備しておけば、結構すぐに演じられるので、アンコール用のマジックや失敗したときに代わりに行うリカバリー用マジックとして便利です。

“ステージマジック基礎講座⑤”では決めポーズの取り方、ということで、日常生活では絶対行うことのない内容が説明されています。結構恥ずかしいのですが、こういった決めポーズを行うことでマジックらしくなり、お客さんが拍手もしやすくなります。 

本編で学んだ使い方を色々応用してみると楽しいでしょう。 
 

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