2015年1月15日木曜日

マジックの趣味としての楽しみ方②(パフォーマー)

マジックの趣味としての楽しみ方①で上げてきた楽しみ方について説明していきます。
なお、本ブログ中ではプロマジシャンの方のお名前に敬称略させていただきますのでご了承ください。

①マジックを実際にやってみたい

至ってオーソドックスなタイプの方です。
最近ではマジシャンも数多く出演するようになりましたので、TVでマジックを見て自分もやりたい、という方も多いでしょう。
TVでのマジックブームは周期的に起こっております。
TVでのマジックの波で大きかったのは1980年代後半から90年代前半頃、Mr.マリックによる超魔術と呼ばれる、クロースアップスタイルのマジックがブームとなりました。この頃にはアマチュアマジシャンやプロマジシャンは猫も杓子もサングラスかけてスプーン曲げたり、念動力で物動かしたりするようなMr.マリックの二番煎じのようなスタイルばかりとなっていました。
ブームも超能力っぽいスタイルだったことを糾弾するような番組が作られて以降は下火となります。

次には2000年から2005年頃まであったらしい(この頃TV見てないので、間接情報ですが)、前田知洋、ふじいあきら他のプロマジシャンによるクロースアップマジックも数多くTV放映されたようで、インターネットでのマジック通販も普通に行われるようになっていたこともあり、あちこちにアマチュアマジシャンが大増殖していました。しかし、沈静化してはいますが、少し前はセロのストリート風マジック、現在でもDaiGoのメンタリズム(風マジック)、Kila(体験マジック) といった単発的に過剰に露出の増えるマジシャンが出てくるようです。

こういったブームもあり、あちこちでマジックバーができ、マジックの教室やネタの販売も行われるようになり、ネット上でもやり方が公開されたりすることも増え、マジックに対する敷居が低くなっています。

それでも実際にやってみたいと思った場合、意外と情報が普通の人には公開されていないようです。

実際やってみたい場合
(1)マジックのできる知り合いに教えてもらう
(2)本で独学する
(3)ネットやDVDで独学する
(4)一般のマジックサークルで教わる
(5)学生奇術部へ加入する
(6)プロの教室で教わる

(1)は中々教えてくれるまでの人は見つからないかもしれませんが、いる人はラッキーです。色々聞いて教えてもらいましょう。ただし、あまり聞きまくると、そのうち面倒くさがられますので、ある程度したら(2)以下に移行して、自分で調べることを覚えましょう。そして、ピンポイントで良くわからない部分を明確にしてから聞きましょう。
(2)は本を入手しさえすればいいので、今ならAmazon通販を利用すればそれなりの専門書が手に入り、敷居は低いです。ただし、昔からある名著は基本技法の理解を前提としているため、読みこなすためには苦行が必要となります。その代り、なんとしてでもマスターしたいという人はそういう壁を乗り越えて、とんでもないレベルのことをなし遂げたりします。
(3)はまあ、習うという点では最も手っ取り早いです。ネットでの情報でマジックを習うのはあまりお勧めしない人が多いですが、正直、なんでもいいので、やり方習って練習して、人に見せることが重要だと思います。よって、人の意見とか気にせずに、ネット動画でやりたいマジックが見つかれば、そのマジックのやり方をマスターしてしまう、また、ネットになければDVD探して、マスターしてしまうことが一番モチベーションも上がると思います。
基礎からやることが大事、と言いますが、やはり自分でその必要性・重要性が理解できるようにならなければ、挫折するのが目に見えています。ある程度マジックを自分で演じるようになって、自分の足りないところを認識してから、基礎と呼ばれる技術に戻って練習すればいいでしょう。
(4)は普通に先輩方がおられるので、色々なノウハウ含めて教えてくれます。 しかし、いつでも教えてもらえると思い、案外身につかない人が多いです。
(5)はどちらかというとステージマジックメインの所が多く、1年かけて発表会のためのマジックを完成させます。種目と呼ばれる四つ玉、カード、シンブル、ウォンド等と呼ばれる特定の道具だけを使うマジックを1年で練習するため、とてつもないレベルとなります。その代り、他の種目については全然できなかったり、発表会で使わない技法については全く知らない、とかいうのは普通にあります。それでも一般アマチュアの中に入れば、一目おかれる存在にはなれます。
(6)プロに習うのも、大人数で教室的に習うのから、マンツーマンでどっかの大会に出るために習うようなレベルまであります。アマチュアに対してもプロの卵に教えるような厳しさで教える人から、根気よく丁寧に教えてくれる人まで色々おられます。自分の性格に合った先生を選ばないと、マジック嫌いになり、不幸せとなってしまいます。
ただ、厳しいからダメか、というとそんなこともなく、後で、厳しさの理由がわかる日が来たりします。

結論として、実際にマジックやりたいと思ったら、躊躇せず、ありとあらゆる手段で初めてみましょう、ということになります。そして、何事も同じですが、誰かが教えてくれるというのではあまり身につくものはありません。

始めてみて、マジックが趣味として気に入らなければ、他のことをまた始めればいいだけです。結構、マジックサークルに見学希望の方が来られても、相当数はフェードアウトして来なくなりますので、挫折してしまうことは何ら恥ずかしいことではありません。嫌なことを無理して続けるよりは、好きなことを有意義に行わなければ人生の時間がもったいないです。
 

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