2016年2月9日火曜日

『松旭斎すみえのマジックの世界』 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)その9 書籍⑦

『奇術を始める人のための演出論』はマジック専門誌に連載されていたコラムであり、入手が難しいので、一般書店で(とは言っても大きい所でないと見つかりませんが)取扱いのある書籍を挙げます。

松旭斎すみえのマジックの世界 松旭斎すみえ著、東京堂出版、2003
こちらも東京堂出版から出版されたマジック関係の書籍です。 題名から松旭斎すみえ氏の伝記と思われる内容ですが、後半は確かにそういった内容となっております。中々波乱盤上な生誕から養子へ出され、不思議な縁からマジック人生を歩むこととなったようですが、読んでいて面白いです。

しかし、ステージ・サロンマジックを始めたい方にとっては前半部分が大変参考になります。
マジックの練習方法から入り、どのように見せると観客から良く見え、綺麗に上手く見せることが出来るのかといったことが図解入りで解説されています。
具体的な細かい動きについては揉み出しシルク、六枚シルク、ファンテンシルクの3種類にて解説されております。実際のマジックのネタだけが知りたい方の場合、他の書籍やDVDを選んだ方が宜しいと思いますが、具体的なマジシャン的動きや見せ方をマスターしたい方にとっては本書が入手性も考え良いと思います。

プロマジシャンの視点から書かれたこういった内容の物は他であまり見ないので、非常に役立つ文献となっています。
是非本書を基に練習を行い、素敵なステージ・サロンマジックを披露できるようになってください。 

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