2016年2月7日日曜日

『奇術を始める人のための演出論』 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)その8 書籍⑥

『奇術を始める人のための演出論』の紹介最後の4回目となります。



vol.46:手順の作り方
今回からは具体的に出演依頼されたときに考慮しないといけないマジックの手順について記載されています。
自分が主体的にマジックの演技をする場合、割と好きなようにやりたいようにマジックを行っていけばいいのですが、出演依頼を受けた場合にはあらかじめ演目を決めて置き、依頼時間通りに終わらせる必要があります。道具をいっぱい持っていき、当日に適当にマジックをやっていったのでは観客に満足して楽しんでもらうことが出来ません。
出演時間や場所、人数や自分のできるマジックを考慮して、その場に合った一連のマジックとして、ショーを構成する必要が生じます。その場合、最初にやるマジック、中程のマジック、終わりのマジックといった大くくりでマジックの構成を考え、演じていく方法が具体例を挙げて説明されています。

vol.47:出演依頼されたとき
ここでは実際に出演依頼を受けた際に、何もマジックについて知らない顧客に対し事前確認しておくべきことの具体例が説明されています。この辺については実際にマジックショーで出演されている方なら事前確認の重要性はご存知だと思いますが、これから依頼を受けて行こうという方には色々参考になると思います。
当日までの練習方法や当日のセッティング、現場での最終チェックや演技時間等の最終確認について説明されています。

vol.48:出演依頼されたとき/今までの内容の目次 
本番での心構えや、演技後の家での復習と記録、道具の収納について記されています。
最後に今までのコラム連載されてきた全内容の目次がまとめて記載されております。
本vol.48で最終回となります。


ステージマジックの道具立てから角度や不自然さを無くすこと、失敗への対処、出演を受けてからの流れから出演後の反省など、実際にマジックショーを人前で行う上の基本的な内容から心構えまで、実際の体験を基に記された貴重なコラムとなっています。
こういった内容は中々どこかのマジックサークルとかで習わないと学ぶ機会もないと思うので、非常に参考となる文献です。
惜しむらくは今となってはこれらのコラムの入手も難しいことが残念です。 

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