2016年2月17日水曜日

『シルクマジック大事典3』 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)その13 書籍

引き続き、シルクマジック大事典シリーズの記事を書きます。

シルクマジック大事典3、ハロルド・R・ライス著、二川滋夫訳、東京堂出版、1996

第3巻では、大まかに分けて、シルクの色や模様が変化するマジック、糸を使うマジックが掲載されています。

シルクの色や模様が変化するマジックもメカニカルな方法、小型ギミックを用いる方法、大型ギミックを用いる方法の3つに分けて解説されています。

メカニカルな方法と言っても、ハイテクを用いたものではなく、シルクに加工したり、自分で作ったりできる物で変化方法が多数掲載されています。

小型ギミック編ではマジシャンなら良く見慣れた○○チップや○○チューブ等を用いたものが紹介されています。当然時代が古い書籍であるだけに、○○○ギミックとか最近の物は含まれておりません。
大型ギミック編では紙筒等の中でシルクの色が変わるマジックを主に説明しています。
紙筒を通り抜けるとシルクの色が変わっていくのは、デイビッド・デバントの原案ということで、その有名なハンカチーフ・トリックの解説から行われています。
その他有名なマジックでは、赤、白、青のシルクを紙筒に入れてアメリカ国旗にするミスメード・フラッグも解説されています。

糸を使うマジックではリールを使う物、使わない物の2つに大別されて説明されています。
当然物を浮かすだけでなく、結び目を上手く解いたりすることもできます。糸を使うことで移動現象や浮遊現象など大きな現象も表現することができるので、そういった内容の解説も多数なされています。


プロのマジシャンがレパートリーにしているような内容も含まれており盛り沢山な内容となっております。
ムッシュ・ピエール氏がよく行っている縦縞のハンカチが横縞になるマジック(マギー司郎氏のギャグではないバージョン)の原作は『ゼブラ・シルク』(トム・デスレフセン)ということも本書で初めて知りました。

これでやっと半分まで来ました。残り3巻についても後日記事にしたいと思います。

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