⑫マジックの道具を市販の物よりクオリティー高く作ることに生きがいを感じている
マジックを演じるのに興味を持っていたはずなのですが、実際に市販の道具を購入すると、あまりの質の悪さに驚くことがあります。全てが悪いわけではないのですが、輸入物に多いです。
そういった場合には、そのマジックをあきらめてしまうか、あきらめるには惜しい場合、自分で何とか作ってみよう、ということになります。
また市販品ではサイズが気に入らなかったり、自分の体形に合わない、といったことも生じます。
比較的、不満が生じるのはステージの場合、マジックテーブルです。これは自分の演じる演目によって、必要な形状が変わってくるので、中々ドンピシャのサイズや形のものがありません。
ということで、ベニヤ板や木ねじ、塗料、テーブルクロスとなる布、譜面台やカメラ三脚などを買ってきて、自作することになります。
他にウォンドは色々ギミック含め、自作した方が都合が良いようです。
あと、体に取り付けたり、あちこちに仕込んだりするギミックは自分の服や机に合わせて、工作したり、お裁縫したりすることになります。こうやっていくうちに段々と職人技を身につけていき、人からも作成をお願いされたりしていくようになります。
クロースアップでもカードに色々な特殊模様を印刷したり、絵を書いたりして、変なトランプを作っていくようになったりします。もうこの辺の加工はやはり職人技で、よっぽど売りネタよりきれいな発色で、絵もきれいだったりします。
今の時代、100均に行けば色々な材料が揃うので、相当なものが自分の気に入ったように自作するのが容易となっています。
もう作っているうちに、マジック演じるのなどどうでもよくなり、人が持っていないクオリティーで出来上がるのが楽しくて仕方がない、というマジック職人の道へまっしぐらです。
結論として、マジック道具は買うだけでなく 自分で作るのは楽しいです。マジックなんかしなくてもきれいに道具ができれば、満足できます。もうマニアックなプラモデルを作る人と同じ領域に入って、一生楽しんで行けるでしょう。
2015年1月31日土曜日
2015年1月30日金曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑫(体育会系)
⑪大学のサークルで強引に奇術部へ加入させられ、その体育会系ノリにはまっている
現実には大学の奇術サークルの経験はありませんので、想像の世界です。
大学の奇術サークルに強引、あるいは、クロースアップマジックができるものとして入った方、友達が入るから一緒に加入等々、他のサークルと同様にさまざまな理由で参加することにした人がいます。
例として、数々のオリジナルトリックを販売したり、オリジナル作品を作るためのレクチャーとかをされている新沼研という方のブログに、どういった過程を経て大学奇術サークルに加入して、活動していたかが記載されております。
当初はクロースアップマジックをやっており、大学ではマジックサークルのある大学を選んで受験したというつわものですが、目的に反し、ステージマジック中心のサークルだったそうです。しかし、そのサークルで、前例など知らないまま突っ走ってオリジナル路線のステージマジックを行い、思い通りのことをやってしまうという、向こう見ずなことをやって楽しんでしまう結果になったようです。
詳しい内容は、
参考文献:『A BLOG IN SECRETS』http://astudyinsecrets.com/blog_k/?cat=4
を読んでください。
元ネタは無くなってしまっていますが、”やる夫手品シリーズ(56回)”のまとめレビューに、見学からサークル入会、ステージマジックなどに嵌っていく様子がまとめられています。
参考文献:『教授の戯言』http://d.hatena.ne.jp/propateer/20100624/1277392664
学生マジックでは、複数人が演じる関係上、演目が被らないよう、種目というのが定められています。それは、ここでは詳細説明しませんが、カード、四つ玉、シンブル、シガレット、パラソル、フラッグ、ウォンド、ダンケン、等々の使う道具を決めて演技を構成するということになります。大体1つの演目を1年後のステージ発表会で披露することになりますので、まあ、それはマニアックな動きやとてつもなく難しいことも含めてできるようになります。そういった発表会では『学生アピール』という、静止時間が妙に長く、拍手をそこで求めるようなドヤ顔アピールを行い、身内で応援して楽しむことになります。
学生アピールについては下のブログにも記載があります。
参考文献:『マジシャンYuji Murakamiのブログ』 ”「学生マジック」の「学生アピール」って” http://ameblo.jp/magicianyuji/entry-11967869663.html
他に、学生マジックサークル出身だった方に直接聞いた話では、サークルでは先輩が後輩たちを指導し、壁に向かって、シルクを一時間くらい振り続ける体育会的練習とかあったりしたそうです。
また、他の方に聞くと、発表会の前は授業も出ずに一日中練習しまくって本番に臨んだけど、それでも震えは出たりするということで、緊張感を感じながらも頑張っていたようです。
大体は下級生がステージに出演し、上級生になると裏方になっていき、ステージに立たなくなるところが多いようです。
そして、学生マジックをやっていた人たちも、卒業してしまうと、披露する場所がなくなり、完全にマジックをやめてしまう人も結構いるようです。
ということで、運よく?学生マジックを堪能できる方は、今の間にやりたいことを思う存分やっておきましょう。そして、思いっきりのめりこんで、やり残しのないように燃焼してください。卒業後ではステージをやる機会がなくなるかもしれませんから。
現実には大学の奇術サークルの経験はありませんので、想像の世界です。
大学の奇術サークルに強引、あるいは、クロースアップマジックができるものとして入った方、友達が入るから一緒に加入等々、他のサークルと同様にさまざまな理由で参加することにした人がいます。
例として、数々のオリジナルトリックを販売したり、オリジナル作品を作るためのレクチャーとかをされている新沼研という方のブログに、どういった過程を経て大学奇術サークルに加入して、活動していたかが記載されております。
当初はクロースアップマジックをやっており、大学ではマジックサークルのある大学を選んで受験したというつわものですが、目的に反し、ステージマジック中心のサークルだったそうです。しかし、そのサークルで、前例など知らないまま突っ走ってオリジナル路線のステージマジックを行い、思い通りのことをやってしまうという、向こう見ずなことをやって楽しんでしまう結果になったようです。
詳しい内容は、
参考文献:『A BLOG IN SECRETS』http://astudyinsecrets.com/blog_k/?cat=4
を読んでください。
元ネタは無くなってしまっていますが、”やる夫手品シリーズ(56回)”のまとめレビューに、見学からサークル入会、ステージマジックなどに嵌っていく様子がまとめられています。
参考文献:『教授の戯言』http://d.hatena.ne.jp/propateer/20100624/1277392664
学生マジックでは、複数人が演じる関係上、演目が被らないよう、種目というのが定められています。それは、ここでは詳細説明しませんが、カード、四つ玉、シンブル、シガレット、パラソル、フラッグ、ウォンド、ダンケン、等々の使う道具を決めて演技を構成するということになります。大体1つの演目を1年後のステージ発表会で披露することになりますので、まあ、それはマニアックな動きやとてつもなく難しいことも含めてできるようになります。そういった発表会では『学生アピール』という、静止時間が妙に長く、拍手をそこで求めるようなドヤ顔アピールを行い、身内で応援して楽しむことになります。
学生アピールについては下のブログにも記載があります。
参考文献:『マジシャンYuji Murakamiのブログ』 ”「学生マジック」の「学生アピール」って” http://ameblo.jp/magicianyuji/entry-11967869663.html
他に、学生マジックサークル出身だった方に直接聞いた話では、サークルでは先輩が後輩たちを指導し、壁に向かって、シルクを一時間くらい振り続ける体育会的練習とかあったりしたそうです。
また、他の方に聞くと、発表会の前は授業も出ずに一日中練習しまくって本番に臨んだけど、それでも震えは出たりするということで、緊張感を感じながらも頑張っていたようです。
大体は下級生がステージに出演し、上級生になると裏方になっていき、ステージに立たなくなるところが多いようです。
そして、学生マジックをやっていた人たちも、卒業してしまうと、披露する場所がなくなり、完全にマジックをやめてしまう人も結構いるようです。
ということで、運よく?学生マジックを堪能できる方は、今の間にやりたいことを思う存分やっておきましょう。そして、思いっきりのめりこんで、やり残しのないように燃焼してください。卒業後ではステージをやる機会がなくなるかもしれませんから。
2015年1月29日木曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑪(運命)
⑩何だか良くわからないけど、マジックとの付き合いがスタートしてしまっている
アマチュアでも名手と言われる方はこのような、いつの間にかどっぷりマジックに浸かってしまった方がよくおられます。
これについては、マジックブーム全盛期に有名となった“マジェイアの魔法都市” のRound Table内記事『あなたはなぜマジックを見せるのですか?』にも、マジックとの付き合いの始まったエピソードが記載されております。
これくらいマジックと遊ぶことが好きなあなたは、人に何と言われようと、好きなものは仕方がないという状態でしょう。このままマジックが人生の一部、という生き方を是非続けていってください。
ただし、通常の社会生活が破たんするくらい、金も時間も投資して、マジック仙人のような状態になっても保証はありません。
好きな物が明確に見つかるということは幸せなことでしょう。結論として、自然な成り行きでマジックと付き合っている人は、周りに目をくれず、マジック人生を突っ走っていってください。
アマチュアでも名手と言われる方はこのような、いつの間にかどっぷりマジックに浸かってしまった方がよくおられます。
これについては、マジックブーム全盛期に有名となった“マジェイアの魔法都市” のRound Table内記事『あなたはなぜマジックを見せるのですか?』にも、マジックとの付き合いの始まったエピソードが記載されております。
私にとって、マジックを見せるというのは、子供が自慢のおもちゃを友達に見せびらかしているのと同じです。参考文献:マジェイアの魔法都市 http://plaza.harmonix.ne.jp/~k-miwa/magic/round/why.html
これくらいマジックと遊ぶことが好きなあなたは、人に何と言われようと、好きなものは仕方がないという状態でしょう。このままマジックが人生の一部、という生き方を是非続けていってください。
ただし、通常の社会生活が破たんするくらい、金も時間も投資して、マジック仙人のような状態になっても保証はありません。
好きな物が明確に見つかるということは幸せなことでしょう。結論として、自然な成り行きでマジックと付き合っている人は、周りに目をくれず、マジック人生を突っ走っていってください。
2015年1月28日水曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑩(名人)
⑨すごいと思われるための手段としてマジックを極めたい
本シリーズもやっと半分を過ぎました。
やはり、どんな分野の趣味でもすごい、と思われるようになりたいという欲求はあると思います。ただ、ピアノなどは小さいうちからピアノを始めても大抵モノにならず、極めるなど恐れ多い、という状態になります。また、野球も小さいうちはエースで4番、高校に入ったら甲子園のエースとかでもプロ野球に入ったら、エースはおろか、外野の控えや代走専門、バント専門とかになったり、故障で泣かず飛ばずとかでもすごい部類で、たいてい、プロ入りなんぞ夢のまた夢の世界です。将棋なども小学校でアマ四、五段で天才と言われていても、プロの予備組織の奨励会に入ると六級スタートとなり、三段まで上がり、その半年1回毎のリーグ戦に上位2番に入らないとプロ入りできないし、プロ入りしても、名人などはるか遠く、という厳しい世界です。これらの分野では始めてわずか5年とかでプロやそういった分野で稼げるようになることは絶望的です。
そういう点で比べると、マジックの世界にはプロのライセンスを得るための試験というものは存在しないので、自分で宣言してしまえばプロになってしまいます。5年もあればバーマジシャンとかなら普通に稼いでいる人がいます。
ということで、プロになる、という敷居で言えば、他の分野より低いと言えます。
では、極めるといったレベルではどういったことになるのでしょう。
マジックの世界は今でこそ、和訳のマジック書籍やDVDも多数発行されるようになっておりますが、圧倒的に英語圏の資料の方が豊富に存在しております。そのため、日本の有名マジシャンと言っても、原案は英語圏にある内容の物をアレンジしたものがほとんどとなっております。
ですから、日本でカードが上手い、と言われている方々でも、Lennart Greenの変態的カードコントロールやKostya Kimlatのロードランナーカルみたいな極め方を見ると、正直物足りません。また、DaiGoのメンタリズムとかも、本家のDerren Brownとか、もう見た目から心を読まれても不思議ではなさそうなMax Mavenと比べると、迫力がありません。
基本、日本下げ、英語圏万歳、をしたいタイプではないのですが、もちろん、分野によって、日本もレベル高いところも存在するのですが、全体としては低いレベルにあると言えます。
これは即ち、マジックでは、日本国内であれば、誰も手を付けていないような分野がいっぱいあるとうことを意味し、先駆者として頑張れば、極めることができると言えます。年齢がある程度行っていてもそれは同じです。
これはオリンピック競技でも初期のころのモーグルとかはレベルがそこまで高くなく、チャンスがあったようですので、そういった状態だとまだ分野の成熟が浅いと言えます。マジックも歴史の割には、そこまで本気で研究している人が少ないということでしょう。
結論として、他の分野を極め損ねた人で、何かを極めたい、という根性のおありの方は、マジックをその対象に選んでみてはいかがでしょうか。比較的極めるチャンスはあります。是非、極めて、我々を楽しませる存在となっていただけるのを楽しみにしております。
本シリーズもやっと半分を過ぎました。
やはり、どんな分野の趣味でもすごい、と思われるようになりたいという欲求はあると思います。ただ、ピアノなどは小さいうちからピアノを始めても大抵モノにならず、極めるなど恐れ多い、という状態になります。また、野球も小さいうちはエースで4番、高校に入ったら甲子園のエースとかでもプロ野球に入ったら、エースはおろか、外野の控えや代走専門、バント専門とかになったり、故障で泣かず飛ばずとかでもすごい部類で、たいてい、プロ入りなんぞ夢のまた夢の世界です。将棋なども小学校でアマ四、五段で天才と言われていても、プロの予備組織の奨励会に入ると六級スタートとなり、三段まで上がり、その半年1回毎のリーグ戦に上位2番に入らないとプロ入りできないし、プロ入りしても、名人などはるか遠く、という厳しい世界です。これらの分野では始めてわずか5年とかでプロやそういった分野で稼げるようになることは絶望的です。
そういう点で比べると、マジックの世界にはプロのライセンスを得るための試験というものは存在しないので、自分で宣言してしまえばプロになってしまいます。5年もあればバーマジシャンとかなら普通に稼いでいる人がいます。
ということで、プロになる、という敷居で言えば、他の分野より低いと言えます。
では、極めるといったレベルではどういったことになるのでしょう。
マジックの世界は今でこそ、和訳のマジック書籍やDVDも多数発行されるようになっておりますが、圧倒的に英語圏の資料の方が豊富に存在しております。そのため、日本の有名マジシャンと言っても、原案は英語圏にある内容の物をアレンジしたものがほとんどとなっております。
ですから、日本でカードが上手い、と言われている方々でも、Lennart Greenの変態的カードコントロールやKostya Kimlatのロードランナーカルみたいな極め方を見ると、正直物足りません。また、DaiGoのメンタリズムとかも、本家のDerren Brownとか、もう見た目から心を読まれても不思議ではなさそうなMax Mavenと比べると、迫力がありません。
基本、日本下げ、英語圏万歳、をしたいタイプではないのですが、もちろん、分野によって、日本もレベル高いところも存在するのですが、全体としては低いレベルにあると言えます。
これは即ち、マジックでは、日本国内であれば、誰も手を付けていないような分野がいっぱいあるとうことを意味し、先駆者として頑張れば、極めることができると言えます。年齢がある程度行っていてもそれは同じです。
これはオリンピック競技でも初期のころのモーグルとかはレベルがそこまで高くなく、チャンスがあったようですので、そういった状態だとまだ分野の成熟が浅いと言えます。マジックも歴史の割には、そこまで本気で研究している人が少ないということでしょう。
結論として、他の分野を極め損ねた人で、何かを極めたい、という根性のおありの方は、マジックをその対象に選んでみてはいかがでしょうか。比較的極めるチャンスはあります。是非、極めて、我々を楽しませる存在となっていただけるのを楽しみにしております。
2015年1月27日火曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑨(友達作り)
⑧マジックでも何でもいいけど、理由をつけてお友達が作りたい
これは、⑦有名なマジシャンとお知り合いになったり、仲良くなったりしたい、の内容と結構近いものがあります。
(1)マジック関係のブログにコメントを続ける、twitterにリツイートする
これはプロのマジシャン含め何でもいいから、マジック関係のブログにコメントを出してみることが友達作りに有効です。自分が更にマジックブログやtwitterを持っている場合、効果的です。
当然、ブログ等を作っているものにとって、誰も反応がないより、誰かコメントくれた方が絶対に嬉しいです。その際、間違っても否定的コメントを出してはいけません。スパム扱いされて、コメント禁止措置を取られ、友達への道を絶たれます。
リアルにあったりするのは面倒、だけど友達は欲しい、という方には、本方法は後腐れがなくいいと思います。
リアルに会いたいという場合には、オフ会とかが開催される場合もありますので、そういったイベントへ参加されたらよいでしょう、こちらはコミュニケーション能力の高い方には有効です。
(2)マジックバーへ通う
マジックバーの常連さんにはマジックを趣味とされる方の割合が高いです。そういった方と仲良くなりたい場合には有効です。少なくとも自分がマジックを多少嗜んでいれば、マジックの会話さえしておけば、そこまでコミュニケーション能力の高さは要求されません。大体アマチュアも含めマジックしている方々は自己顕示欲が高いので、何も喋らず、聞き続けさえしていれば、相手の方は満足して、お友達になってくれます。
もし、あなたが友達はいないけど、マジックの腕前はふじいあきら級に上手ければ、何も言わなくても、レクチャーしてくれ、とお誘いを受けるようになれます。マジックの上手さは多少性格に難あろうが、マジック界において、正義なのです。
(3)マジックサークルに通う
マジックサークル等の集まりは結構平均年齢が高かったりします。比較的、歌や他の習い事に比べ、定年退職後等、年齢が行ってからでもそれなりに人に見せて楽しむことができます。
また、こう言っては何ですが、ピアノや野球など若いうちからの修練が必要な競技等に比べ、練習嫌いの人が普通にいますので、そういった場へ行けば、取りあえず、集まるのが目的で、マジックは二の次、ということもありえます。
これについては、A Study In Magicsというブログの“「社会人サークル」という名の「“脱”社会人サークル」http://astudyinsecrets.com/blog_y/?p=161 にもマジックをするためではなく、集まるのが目的でマジックをやっている、というような記事があります。
(4)合コンやストリートでマジックをしまくる
男性の場合、合コンでマジックが趣味、といって、上手くいけば、女性に更に興味を持ってもらい、お友達になれる可能性があります。また、その辺の通りでストリートマジックをやってお客さんを止め、上手くいけば話くらいできて、仲良くなる可能性があります。
しかし、この場合、そもそも、マジックしなくても普通にしていれば大抵知り合いを作れるようなコミュニケーション能力の高さや素晴らしいルックスをお持ちの場合がほとんどです。もはや、こうなると、マジックはきっかけの一つにすぎず、歌でもパントマイムでもダンスでもこの際、何でもいいです。
ということで、結論として、マジックの友達が作りたければ、まずマジックを上手くなりましょう。それが無理なら良い外見をもちましょう。それもダメなら、コミュニケーション能力を磨きましょう。それもダメなら、せめて、ネットで文章スキルを挙げて、仲の良い人を見つけましょう。それも無理なら、定年退職後に年配者の多いマジックサークルへ通いましょう。
これは、⑦有名なマジシャンとお知り合いになったり、仲良くなったりしたい、の内容と結構近いものがあります。
(1)マジック関係のブログにコメントを続ける、twitterにリツイートする
これはプロのマジシャン含め何でもいいから、マジック関係のブログにコメントを出してみることが友達作りに有効です。自分が更にマジックブログやtwitterを持っている場合、効果的です。
当然、ブログ等を作っているものにとって、誰も反応がないより、誰かコメントくれた方が絶対に嬉しいです。その際、間違っても否定的コメントを出してはいけません。スパム扱いされて、コメント禁止措置を取られ、友達への道を絶たれます。
リアルにあったりするのは面倒、だけど友達は欲しい、という方には、本方法は後腐れがなくいいと思います。
リアルに会いたいという場合には、オフ会とかが開催される場合もありますので、そういったイベントへ参加されたらよいでしょう、こちらはコミュニケーション能力の高い方には有効です。
(2)マジックバーへ通う
マジックバーの常連さんにはマジックを趣味とされる方の割合が高いです。そういった方と仲良くなりたい場合には有効です。少なくとも自分がマジックを多少嗜んでいれば、マジックの会話さえしておけば、そこまでコミュニケーション能力の高さは要求されません。大体アマチュアも含めマジックしている方々は自己顕示欲が高いので、何も喋らず、聞き続けさえしていれば、相手の方は満足して、お友達になってくれます。
もし、あなたが友達はいないけど、マジックの腕前はふじいあきら級に上手ければ、何も言わなくても、レクチャーしてくれ、とお誘いを受けるようになれます。マジックの上手さは多少性格に難あろうが、マジック界において、正義なのです。
(3)マジックサークルに通う
マジックサークル等の集まりは結構平均年齢が高かったりします。比較的、歌や他の習い事に比べ、定年退職後等、年齢が行ってからでもそれなりに人に見せて楽しむことができます。
また、こう言っては何ですが、ピアノや野球など若いうちからの修練が必要な競技等に比べ、練習嫌いの人が普通にいますので、そういった場へ行けば、取りあえず、集まるのが目的で、マジックは二の次、ということもありえます。
これについては、A Study In Magicsというブログの“「社会人サークル」という名の「“脱”社会人サークル」http://astudyinsecrets.com/blog_y/?p=161 にもマジックをするためではなく、集まるのが目的でマジックをやっている、というような記事があります。
(4)合コンやストリートでマジックをしまくる
男性の場合、合コンでマジックが趣味、といって、上手くいけば、女性に更に興味を持ってもらい、お友達になれる可能性があります。また、その辺の通りでストリートマジックをやってお客さんを止め、上手くいけば話くらいできて、仲良くなる可能性があります。
しかし、この場合、そもそも、マジックしなくても普通にしていれば大抵知り合いを作れるようなコミュニケーション能力の高さや素晴らしいルックスをお持ちの場合がほとんどです。もはや、こうなると、マジックはきっかけの一つにすぎず、歌でもパントマイムでもダンスでもこの際、何でもいいです。
ということで、結論として、マジックの友達が作りたければ、まずマジックを上手くなりましょう。それが無理なら良い外見をもちましょう。それもダメなら、コミュニケーション能力を磨きましょう。それもダメなら、せめて、ネットで文章スキルを挙げて、仲の良い人を見つけましょう。それも無理なら、定年退職後に年配者の多いマジックサークルへ通いましょう。
2015年1月25日日曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑧(ミーハー)
⑦有名なマジシャンとお知り合いになったり、仲良くなったりしたい
まで記事も進んできました。
影響力を考えると、当然、有名なマジシャンというと、実際にステージ見に行って知ったマジシャンというより、TVに良く出ているマジシャンが世間的には有名なマジシャンとなります。有名かどうかはある程度マジックを愛好している方の評価と合致しますが、一部、合致しない方も有名だったりします。
何はともあれ、有名マジシャンとまずお知り合いになる現実的な方法を挙げていきます。
(1)有名マジシャンのブログにコメントを続ける
もっとも手っ取り早い方法です。マジシャンの多くは男性ですので、女性の方から応援コメントとかをいただくと、心情的に返信をしたくなります。そして、コメントを続け、イベント情報を確認し、追っかけるようになると、そのうち顔見知りになっていきます。そして、最終的に仲良しになったりすることも可能です。
この方法はまず、マジシャンがブログを持っていて、しかも、コメント欄を受付にしている必要があります。また、ブログを持っていても、実はスタッフが管理している、とかだと、仲良くするのが難しくなります。
そして、本ブログを検索して見つけるような方は大抵男だと思われますので、男性マジシャンからは興味を持たれず、女性マジシャンからはストーカーみたいに思われ相手にされない、という問題点があります。
よって、若い女性の方なら、何とか可能性のある方法と思われます。
(2)マジックバーに通う
TVに出ている有名マジシャンも、Mr.マリックやセロのような超大物級以外の方は結構マジックバーを経営していたり、マジックバーへ出演していたりします。よって、マジックバーへ通いつめればそのうち、有名マジシャンともお友達になれる機会もあります。
まずはネットで“マジックバー”と検索して、出演者を確認することから始めましょう。そして、有名マジシャンの出演しているバーを見つけたら、通い詰めることを考えましょう。
この方法の欠点は、まず、①近場にマジックバーがない場合も多いこと、②お金がかかること、です。①の場合どうしようもありません。大抵マジックバーは東京、大阪や都会にありますので、若い方なら、まず、都会へ進出する方法を考えましょう。都会の大学は難易度高めですので、まず、こんなブログを読む前にいっぱい勉強して、難しい都会の大学に入ることを考えてください。そうでない方は転職するスキルを見つけて、都会へ転職しましょう。
②はマジックバーというものにはマジックチャージとかがあって、普通より高い場合が多いです。 これを解決する補法は、高い給料をもらう職業につくか、マジックバーに勤めて、お金を払わずにする方法があります。前者はそんな高い給料がもらえる方法あるくらいなら私が教えてほしいくらいです。普通に考えると医者や弁護士などの規制で守られた職種や超一流企業に勤務するという方法が無難です。
マジックバーに勤務するにはマジックの腕前がそこそこないと難しいでしょう。そのためには都会にある難関有名大学の奇術部などに所属するのが手っ取り早いです。しかし、今回のテーマであるマジックの趣味としての楽しみ方⑦ はあくまで有名マジシャンとお友達になりたいだけなのに、結果としてマジックを一生懸命する羽目になってしまいます。
こうやって書いているうちに、何故マジックをやる人に、高学歴の人が比較的多いかというと、やはりお金がかかるということ、小さいうちからマジック好きだったら、必然的に、高収入の得られる、都会にある有名大学に進学しなければ、趣味を続けられなかったためではないか、と思ってしまいました。
(3)マジックサークルに通う
マジックをやっている方々は結構ネットワークをお持ちで、プロマジシャンと仲良しの方が普通にいます。その人の伝手でプロマジシャンを紹介してもらう、というのもありです。
結構マジックの世界は入口が分かりにくいくせに、入ってしまうと、あちこちで知り合いだらけだったりします。本当はマジック演じることとか練習嫌いとかいう方でも、取りあえず、マジックサークルにどこか所属してみましょう。最初のうちは練習とかもしておき、プロと知り合いになったらこっちのものです。練習サボって、幽霊会員となるか、それが許されなければ退会しましょう。
まあ、プロと仲良くなることはできても、元のマジックサークルの人たちから何を言われても私には責任が持てませんが。
(4)プロのマジック教室に通う
何せプロに直接教わってしまえば、確実にお知り合いになれます。ただ、この場合、子弟関係となり、仲良くなる、ということは一生できない可能性があります。
それに、有名プロはそんな教室を持っていない場合もありますし、通える範囲に住んでいなかったりします。
結論としては、有名マジシャンと知り合いになりたければ、既存情報を検索しまくり、ありとあらゆる手段を講じて接触する方法を見出し、その術もないなら、長期計画で難関大学合格や転職することも辞さず努力せよ、ということです。知り合いになってから、仲良くなる場合には、女性は有利です。
まずは、ググることから始めましょう。
まで記事も進んできました。
影響力を考えると、当然、有名なマジシャンというと、実際にステージ見に行って知ったマジシャンというより、TVに良く出ているマジシャンが世間的には有名なマジシャンとなります。有名かどうかはある程度マジックを愛好している方の評価と合致しますが、一部、合致しない方も有名だったりします。
何はともあれ、有名マジシャンとまずお知り合いになる現実的な方法を挙げていきます。
(1)有名マジシャンのブログにコメントを続ける
もっとも手っ取り早い方法です。マジシャンの多くは男性ですので、女性の方から応援コメントとかをいただくと、心情的に返信をしたくなります。そして、コメントを続け、イベント情報を確認し、追っかけるようになると、そのうち顔見知りになっていきます。そして、最終的に仲良しになったりすることも可能です。
この方法はまず、マジシャンがブログを持っていて、しかも、コメント欄を受付にしている必要があります。また、ブログを持っていても、実はスタッフが管理している、とかだと、仲良くするのが難しくなります。
そして、本ブログを検索して見つけるような方は大抵男だと思われますので、男性マジシャンからは興味を持たれず、女性マジシャンからはストーカーみたいに思われ相手にされない、という問題点があります。
よって、若い女性の方なら、何とか可能性のある方法と思われます。
(2)マジックバーに通う
TVに出ている有名マジシャンも、Mr.マリックやセロのような超大物級以外の方は結構マジックバーを経営していたり、マジックバーへ出演していたりします。よって、マジックバーへ通いつめればそのうち、有名マジシャンともお友達になれる機会もあります。
まずはネットで“マジックバー”と検索して、出演者を確認することから始めましょう。そして、有名マジシャンの出演しているバーを見つけたら、通い詰めることを考えましょう。
この方法の欠点は、まず、①近場にマジックバーがない場合も多いこと、②お金がかかること、です。①の場合どうしようもありません。大抵マジックバーは東京、大阪や都会にありますので、若い方なら、まず、都会へ進出する方法を考えましょう。都会の大学は難易度高めですので、まず、こんなブログを読む前にいっぱい勉強して、難しい都会の大学に入ることを考えてください。そうでない方は転職するスキルを見つけて、都会へ転職しましょう。
②はマジックバーというものにはマジックチャージとかがあって、普通より高い場合が多いです。 これを解決する補法は、高い給料をもらう職業につくか、マジックバーに勤めて、お金を払わずにする方法があります。前者はそんな高い給料がもらえる方法あるくらいなら私が教えてほしいくらいです。普通に考えると医者や弁護士などの規制で守られた職種や超一流企業に勤務するという方法が無難です。
マジックバーに勤務するにはマジックの腕前がそこそこないと難しいでしょう。そのためには都会にある難関有名大学の奇術部などに所属するのが手っ取り早いです。しかし、今回のテーマであるマジックの趣味としての楽しみ方⑦ はあくまで有名マジシャンとお友達になりたいだけなのに、結果としてマジックを一生懸命する羽目になってしまいます。
こうやって書いているうちに、何故マジックをやる人に、高学歴の人が比較的多いかというと、やはりお金がかかるということ、小さいうちからマジック好きだったら、必然的に、高収入の得られる、都会にある有名大学に進学しなければ、趣味を続けられなかったためではないか、と思ってしまいました。
(3)マジックサークルに通う
マジックをやっている方々は結構ネットワークをお持ちで、プロマジシャンと仲良しの方が普通にいます。その人の伝手でプロマジシャンを紹介してもらう、というのもありです。
結構マジックの世界は入口が分かりにくいくせに、入ってしまうと、あちこちで知り合いだらけだったりします。本当はマジック演じることとか練習嫌いとかいう方でも、取りあえず、マジックサークルにどこか所属してみましょう。最初のうちは練習とかもしておき、プロと知り合いになったらこっちのものです。練習サボって、幽霊会員となるか、それが許されなければ退会しましょう。
まあ、プロと仲良くなることはできても、元のマジックサークルの人たちから何を言われても私には責任が持てませんが。
(4)プロのマジック教室に通う
何せプロに直接教わってしまえば、確実にお知り合いになれます。ただ、この場合、子弟関係となり、仲良くなる、ということは一生できない可能性があります。
それに、有名プロはそんな教室を持っていない場合もありますし、通える範囲に住んでいなかったりします。
結論としては、有名マジシャンと知り合いになりたければ、既存情報を検索しまくり、ありとあらゆる手段を講じて接触する方法を見出し、その術もないなら、長期計画で難関大学合格や転職することも辞さず努力せよ、ということです。知り合いになってから、仲良くなる場合には、女性は有利です。
まずは、ググることから始めましょう。
2015年1月22日木曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑦(鑑賞者)
今回は
⑥とにかくマジックを見るだけでいい
という楽しみ方について述べます。何となく、趣味というから能動的に何かをしないといけないように感じますが、別に手品をぼーっと見て楽しむというのもありです。
むしろ、プロマジシャンや普通に演技して楽しむアマチュアの場合、いかにして、とにかくマジックを見るだけの趣味の人を増やすかに注力しております。ただし、実際には、見るだけでいい、と思っていたのが、やっぱり自分もやってみたい、となる方が多いです(特に男性の場合)。
どういうわけか、割と女性の方は見るだけにとどまる人が多いです。
まず、見るだけの楽しみ方としては、近くにマジック趣味の方がいない場合、次のようになると思います。
(1)TV番組を見る
これは最もお手軽です。以前に比べ、手品の番組も普通になってきており、放送ネタに困ったTV局(失礼!?)がお手軽に視聴率を得るために企画します。
当然、TVですので、視聴率とってナンボのものなので、過激な演出、期待感を高める細工をして、あの手この手で視聴者を引き付けます。マジックをしている人にとっては、針の筵状態のような種明かしや、痛い演出の場合もありますが、とにかく、そういうことを度外視すると、一般視聴者には楽しめます。
ただし、TVでマジックを見るのが好きな方は、意外と生でマジックを見たことがないため、ただでTVで見られるものを わざわざ金出してまで見に行こうとは思いません。
おそらく、TVでマジックを見る楽しみを持っている方は、生でマジックを見に行かない方が、どっぷりマジックに嵌らなくて、健康的な生活を送れると思います。
(2)マジックバーに通う
割と都市部にお住まいの方だと、マジックバーというものが近年増殖しているので、目の前でマジックを見せてもらえるよういなっております。
マジックバーにはTVで有名な方から、TV的には有名でないものの、マジックの世界ではすごいと言われている方、マジックはおまけで、ドリンク飲んで過ごす方、バイトでマジックやっている方等々色々なタイプのマジシャンがいます。
下ネタ全開の所や、ひたすら純粋にマジック見せてくれる所、ちょっとうざいマジックを見せられるところなど色々ありますので、自分の感性に合った所を見つけて通われると良いでしょう。
しかし、マジックバーも常連のように何回も通うと、マジシャンのやっているマジックはいつも同じような手順でやっていることに気付くと思います。そして、マジック見るのを楽しみにしていたはずであるが、そのうち、マジック見なくなり、気づけば、普通の飲み屋さんに通っているのと同じ状況になっていることが多いです。
また、マジックバー自体は接待とかで使われると、クライアントと喋らなくても時間が潰せるのでいい、ということで、結構支払い時に領収書もらっているビジネスマンとか、同伴のカップルなどが来たりしています。そういった水商売の同伴をさせられている女性にとってはマジックバーは黙っていてもマジシャンが相手を楽しませてくれるし、メールを打てるし、女性も接客しなくて済む、という3拍子揃って美味しいようです。(同伴の女性の部分のお話の参考文献:“trick studio” http://www.h6.dion.ne.jp/~kira-art/framepage21.htm)
(3)YoutubeやDVDで気に入ったマジックを閲覧
Youtube、普通に気に入った動画を見るのと同じように、コンテンツがたまたま手品だった、という状態です。
また、マジック用DVDを買えば、お手本となる見事なプロマジシャンの演技を繰り返し見ることが出来ます。当然繰り返し見ますので、本当に気に入ったものがだんだん厳選されていき、見る目が肥えていきます。しかし、鑑賞眼が養われすぎ、普通のマジックを見ても全く不思議に感じないとか、下手に感じるとかになってしまい、飽きてしまうリスクもあります。
まあ、マジック動画もいくら見ても見終わらないくらい存在しますので、十分趣味として楽しむことはできます。
(4)学生のマジックショーやショッピングモールに来るマジックショーなどに出かける
見る専門の人も、そういった同好の志が集まれば、どこでどんなマジックイベントが行われるとか、プロのショーがあるとか、○○大学の発表会があるとか、情報が手に入るようになります。まあ、多くはそういった内容がマジックサークルとかに所属していると入ってきますので、せっせと出かけることになります。
実はこの手の集まりで観客の大部分がアマチュア・プロ問わずマジックをする人、というシュールな光景が良く見られます。また、普通の人が驚く所と違う場面で、『なるほど』とか『へー、そうやるのか』など、ちょっと感覚の違う関心の仕方をするのに出くわせるでしょう。
またいつものように結論もないですが、まとめてみますと、
普通の人はTV番組でやられるマジックを気楽に見ておくくらいで止めておくのが無難です。またマジシャンの本音としては、マジックを見るだけで、やる側の立場にならない、常にマジックに驚いてくれるという都合のいいお客さんが増えてほしいと思っています。しかし、実際には、生でマジック見に来る方は、自分でもマジックをやって、種も仕掛けもわかった上で見に来るマニアが結構多いし、見るだけの人にしても、妙に詳しい、というジレンマから逃れることができません。そして、必然的にマジックに対する評価は辛辣なモノになり、演じる側は普通の神経をしていてはやっていられません。
ですので、本シリーズを読んだ方には是非マジックをやりましょう、ということは言いません。
⑥とにかくマジックを見るだけでいい
という楽しみ方について述べます。何となく、趣味というから能動的に何かをしないといけないように感じますが、別に手品をぼーっと見て楽しむというのもありです。
むしろ、プロマジシャンや普通に演技して楽しむアマチュアの場合、いかにして、とにかくマジックを見るだけの趣味の人を増やすかに注力しております。ただし、実際には、見るだけでいい、と思っていたのが、やっぱり自分もやってみたい、となる方が多いです(特に男性の場合)。
どういうわけか、割と女性の方は見るだけにとどまる人が多いです。
まず、見るだけの楽しみ方としては、近くにマジック趣味の方がいない場合、次のようになると思います。
(1)TV番組を見る
これは最もお手軽です。以前に比べ、手品の番組も普通になってきており、放送ネタに困ったTV局(失礼!?)がお手軽に視聴率を得るために企画します。
当然、TVですので、視聴率とってナンボのものなので、過激な演出、期待感を高める細工をして、あの手この手で視聴者を引き付けます。マジックをしている人にとっては、針の筵状態のような種明かしや、痛い演出の場合もありますが、とにかく、そういうことを度外視すると、一般視聴者には楽しめます。
ただし、TVでマジックを見るのが好きな方は、意外と生でマジックを見たことがないため、ただでTVで見られるものを わざわざ金出してまで見に行こうとは思いません。
おそらく、TVでマジックを見る楽しみを持っている方は、生でマジックを見に行かない方が、どっぷりマジックに嵌らなくて、健康的な生活を送れると思います。
(2)マジックバーに通う
割と都市部にお住まいの方だと、マジックバーというものが近年増殖しているので、目の前でマジックを見せてもらえるよういなっております。
マジックバーにはTVで有名な方から、TV的には有名でないものの、マジックの世界ではすごいと言われている方、マジックはおまけで、ドリンク飲んで過ごす方、バイトでマジックやっている方等々色々なタイプのマジシャンがいます。
下ネタ全開の所や、ひたすら純粋にマジック見せてくれる所、ちょっとうざいマジックを見せられるところなど色々ありますので、自分の感性に合った所を見つけて通われると良いでしょう。
しかし、マジックバーも常連のように何回も通うと、マジシャンのやっているマジックはいつも同じような手順でやっていることに気付くと思います。そして、マジック見るのを楽しみにしていたはずであるが、そのうち、マジック見なくなり、気づけば、普通の飲み屋さんに通っているのと同じ状況になっていることが多いです。
また、マジックバー自体は接待とかで使われると、クライアントと喋らなくても時間が潰せるのでいい、ということで、結構支払い時に領収書もらっているビジネスマンとか、同伴のカップルなどが来たりしています。そういった水商売の同伴をさせられている女性にとってはマジックバーは黙っていてもマジシャンが相手を楽しませてくれるし、メールを打てるし、女性も接客しなくて済む、という3拍子揃って美味しいようです。(同伴の女性の部分のお話の参考文献:“trick studio” http://www.h6.dion.ne.jp/~kira-art/framepage21.htm)
(3)YoutubeやDVDで気に入ったマジックを閲覧
Youtube、普通に気に入った動画を見るのと同じように、コンテンツがたまたま手品だった、という状態です。
また、マジック用DVDを買えば、お手本となる見事なプロマジシャンの演技を繰り返し見ることが出来ます。当然繰り返し見ますので、本当に気に入ったものがだんだん厳選されていき、見る目が肥えていきます。しかし、鑑賞眼が養われすぎ、普通のマジックを見ても全く不思議に感じないとか、下手に感じるとかになってしまい、飽きてしまうリスクもあります。
まあ、マジック動画もいくら見ても見終わらないくらい存在しますので、十分趣味として楽しむことはできます。
(4)学生のマジックショーやショッピングモールに来るマジックショーなどに出かける
見る専門の人も、そういった同好の志が集まれば、どこでどんなマジックイベントが行われるとか、プロのショーがあるとか、○○大学の発表会があるとか、情報が手に入るようになります。まあ、多くはそういった内容がマジックサークルとかに所属していると入ってきますので、せっせと出かけることになります。
実はこの手の集まりで観客の大部分がアマチュア・プロ問わずマジックをする人、というシュールな光景が良く見られます。また、普通の人が驚く所と違う場面で、『なるほど』とか『へー、そうやるのか』など、ちょっと感覚の違う関心の仕方をするのに出くわせるでしょう。
またいつものように結論もないですが、まとめてみますと、
普通の人はTV番組でやられるマジックを気楽に見ておくくらいで止めておくのが無難です。またマジシャンの本音としては、マジックを見るだけで、やる側の立場にならない、常にマジックに驚いてくれるという都合のいいお客さんが増えてほしいと思っています。しかし、実際には、生でマジック見に来る方は、自分でもマジックをやって、種も仕掛けもわかった上で見に来るマニアが結構多いし、見るだけの人にしても、妙に詳しい、というジレンマから逃れることができません。そして、必然的にマジックに対する評価は辛辣なモノになり、演じる側は普通の神経をしていてはやっていられません。
ですので、本シリーズを読んだ方には是非マジックをやりましょう、ということは言いません。
2015年1月21日水曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑥(クリエーター)
今回はいかにもマジックらしい、と思われます。
⑤新たなマジックのネタやトリックを考えだしたい
について書いて行きます。
最初に手品・奇術・マジックに触れた時には、ただただ不思議で唖然とするだけの状態となります。普通の人は時が経つと手品のことなど忘れ去り、何事もなく日常の生活に戻ります。一部粘着気質の方はこれにに嵌って、最初のうちは種・仕掛けに関する情報を漁る状態となります。
大抵は、ネットの無料情報を漁ったり、市販の本や道具、DVDを買って、満足する、(あるいはお金がないので妥協する)のですが、それに飽きたらず、職人的気質のある方や、マジック道具作成の世界で名を上げようとする野望をお持ちの方、あるいはプロ級を目指す方などは、既存製品に見切りをつけ、各種マジックを開発していくことになります。
その中にもタイプがいろいろいます。
(1)全くゼロベースで新ネタを作りだそうというクリエイター気質の方
マジックの知識の少なめの方に多いです。私程度の素人でさえ、相当数のマジックのネタに関する情報に触れることができてしまい、新たに開発されてくる商品の動画や商品紹介ページをネット通販サイトで見ても、何となく仕掛けの想像がついてしまいます。それくらい、斬新な現象を開発するのは難しく、大抵、新技術とか言っていても、過去の作品の影響を受けています。特に、マジックの種のデータベースが技術論文や特許のように整理されているわけではなく、過去にどんな作品があったのかを体系的に検索しようとしても容易でないことが、前例調査を難しくしています。
しかし、ゼロベースで新ネタを作るのはこういうクリエイターにとっては憧れであり、挑戦している人はいっぱいいますが、大抵、駄作の屍を築いております。
この中で、ゼロベースというのに近いのがDr.Sawaの作品です。真珠物語などのようなクロースアップマジックであんな感じの情緒的作品を作り上げたのは奇跡的です。
また、故人ですが、オランダのトミー・ワンダーが客からかりた時計をあらかじめ机に置いていた箱から手を一切触れずに入れてしまう、『ネスト・オブ・ボックス』のギミックなどは説明を見ても、全くゼロベースと言ってもいいところから完成させています。(Tommy Wonder & Stephen Minch"The Books of Wonder"(1996)p.267-318Hermetic Press, inc)
(2)既存作品を複数組み合わせて新ネタを作る
こちらは比較的成功しやすいパターンです。現在でも画期的、と言われるネタはこの既存作品の組み合わせとなる場合が多そうです。
あまり具体的例は挙げられないのですが、佐藤総氏のブッシュファイアトライアンフと呼ばれる、乱雑にばらまいたカードを集めると、お客の選んだ1枚だけが表向けになっているというマジックがあります。これについても現象論的には、ご本人の著作にもあるとおりハートリングやキムラットらにより、混ざった状況を示す方法が既に存在しております(参考文献:佐藤総『Card Magic Designs』(2008)p.114 フィールズマジックエンターテイメント)
しかし、混ざった方法論は前者が本当に混ぜてしまうのに対し、佐藤氏の方法は本当には混ぜておりませんので、新ネタとして成り立っています。
こういった成功例もありますが、大抵は原作の劣化版となってしまっております。ただ、そういう外野の批判を気にせず、色々試すことは重要だと思います。
(3)既存の作品を自分流にアレンジする
これは割とマジックを自分で演じる方なら普通に行っております。
当然、人により体型やキャラクター、演じるシチュエーションも異なりますので、原作そのままでは合わないことになったりします。
最近で有名になったもので、代表的な作品としては、KiLaの『バーテンダーの136(イサム)』として演じられているストーリー仕立てのカードマジックがあります。演技動画はYoutubeにもあげられたりしておりますが、正式に閲覧しようと思うと、(KiLa『人はなぜ騙されたいのか』(2014)扶桑社)の付属DVDで見ることが出来ます。この作品の前に色々なマジックを他に行い、伏線を張ったあとに、トリとして行われております。そういう意味ではKiLaオリジナルとなっております。もちろん、これの基となった作品は存在しており、(Bill Malone"Sam the Bellhop"日本語版(2007)スクリプトマヌーヴァ)のDVDにて、ほぼ同様のプロットが説明されております。
それでも、元々英語版の作品を日本語に合うように直して、ルーチンのトリに使えるようにしたという点では新たにマジックを考える、という人たちの参考になると思います。
結論めいたものは特にありませんが、自分にあったようにマジックを好きに作っていきましょう、駄作を生み出そうが、他人の評価を気にせず続けていけば、上手くいくこともあるかもしれません。 気長にやって下さい。
⑤新たなマジックのネタやトリックを考えだしたい
について書いて行きます。
最初に手品・奇術・マジックに触れた時には、ただただ不思議で唖然とするだけの状態となります。普通の人は時が経つと手品のことなど忘れ去り、何事もなく日常の生活に戻ります。一部粘着気質の方はこれにに嵌って、最初のうちは種・仕掛けに関する情報を漁る状態となります。
大抵は、ネットの無料情報を漁ったり、市販の本や道具、DVDを買って、満足する、(あるいはお金がないので妥協する)のですが、それに飽きたらず、職人的気質のある方や、マジック道具作成の世界で名を上げようとする野望をお持ちの方、あるいはプロ級を目指す方などは、既存製品に見切りをつけ、各種マジックを開発していくことになります。
その中にもタイプがいろいろいます。
(1)全くゼロベースで新ネタを作りだそうというクリエイター気質の方
マジックの知識の少なめの方に多いです。私程度の素人でさえ、相当数のマジックのネタに関する情報に触れることができてしまい、新たに開発されてくる商品の動画や商品紹介ページをネット通販サイトで見ても、何となく仕掛けの想像がついてしまいます。それくらい、斬新な現象を開発するのは難しく、大抵、新技術とか言っていても、過去の作品の影響を受けています。特に、マジックの種のデータベースが技術論文や特許のように整理されているわけではなく、過去にどんな作品があったのかを体系的に検索しようとしても容易でないことが、前例調査を難しくしています。
しかし、ゼロベースで新ネタを作るのはこういうクリエイターにとっては憧れであり、挑戦している人はいっぱいいますが、大抵、駄作の屍を築いております。
この中で、ゼロベースというのに近いのがDr.Sawaの作品です。真珠物語などのようなクロースアップマジックであんな感じの情緒的作品を作り上げたのは奇跡的です。
また、故人ですが、オランダのトミー・ワンダーが客からかりた時計をあらかじめ机に置いていた箱から手を一切触れずに入れてしまう、『ネスト・オブ・ボックス』のギミックなどは説明を見ても、全くゼロベースと言ってもいいところから完成させています。(Tommy Wonder & Stephen Minch"The Books of Wonder"(1996)p.267-318Hermetic Press, inc)
(2)既存作品を複数組み合わせて新ネタを作る
こちらは比較的成功しやすいパターンです。現在でも画期的、と言われるネタはこの既存作品の組み合わせとなる場合が多そうです。
あまり具体的例は挙げられないのですが、佐藤総氏のブッシュファイアトライアンフと呼ばれる、乱雑にばらまいたカードを集めると、お客の選んだ1枚だけが表向けになっているというマジックがあります。これについても現象論的には、ご本人の著作にもあるとおりハートリングやキムラットらにより、混ざった状況を示す方法が既に存在しております(参考文献:佐藤総『Card Magic Designs』(2008)p.114 フィールズマジックエンターテイメント)
しかし、混ざった方法論は前者が本当に混ぜてしまうのに対し、佐藤氏の方法は本当には混ぜておりませんので、新ネタとして成り立っています。
こういった成功例もありますが、大抵は原作の劣化版となってしまっております。ただ、そういう外野の批判を気にせず、色々試すことは重要だと思います。
(3)既存の作品を自分流にアレンジする
これは割とマジックを自分で演じる方なら普通に行っております。
当然、人により体型やキャラクター、演じるシチュエーションも異なりますので、原作そのままでは合わないことになったりします。
最近で有名になったもので、代表的な作品としては、KiLaの『バーテンダーの136(イサム)』として演じられているストーリー仕立てのカードマジックがあります。演技動画はYoutubeにもあげられたりしておりますが、正式に閲覧しようと思うと、(KiLa『人はなぜ騙されたいのか』(2014)扶桑社)の付属DVDで見ることが出来ます。この作品の前に色々なマジックを他に行い、伏線を張ったあとに、トリとして行われております。そういう意味ではKiLaオリジナルとなっております。もちろん、これの基となった作品は存在しており、(Bill Malone"Sam the Bellhop"日本語版(2007)スクリプトマヌーヴァ)のDVDにて、ほぼ同様のプロットが説明されております。
それでも、元々英語版の作品を日本語に合うように直して、ルーチンのトリに使えるようにしたという点では新たにマジックを考える、という人たちの参考になると思います。
結論めいたものは特にありませんが、自分にあったようにマジックを好きに作っていきましょう、駄作を生み出そうが、他人の評価を気にせず続けていけば、上手くいくこともあるかもしれません。 気長にやって下さい。
2015年1月20日火曜日
マジックの趣味としての楽しみ方⑤(他分野との融合)
このシリーズひょっとして、 マジックの趣味としての楽しみ方①で書いていた①~⑰まで続ける気か、うんざりするな、と思われる方もいるかもですが(全然有名サイトでないので杞憂だと思いますけどね)、その予想通り淡々と続けていきます。
④演劇的な表現や他分野の専門性をマジックを使いたい
そんな人いるのかというと、意外と元演劇部出身で新天地を開きたいということで、手品を新たに始めるという人が存在します。女性でステージマジックをされる方に多いです。また演劇以外にもダンスやコメディアン、歌手、ボディービルダーや司会者など、色々な方がおられます。
日本・その他で有名な方で、他分野から進出した有名な方を例に挙げていきます。
(1)最も日本で有名な方で、他分野から進出して来た方としては、プリンセステンコー(二代目引田天功)がいます。当初はアイドル歌手 として、1978年“朝風まり”としてデビューし、初代引田天功が急死した後、二代目引田天功としてマジックに本格的に参入することになります。
元々、デビューシングルが『ザ・マジック』とのことで、何らかの形で、マジックとの関わりを当初から持たせようという意図があった気がします。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%B0%E5%A4%A9%E5%8A%9F_%282%E4%BB%A3%E7%9B%AE%29 の内容を基に、独自編集
(2)FISM2000でジェネラル部門2位に入賞された“ゆみ”さんがおられます。
彼女はトランプや四つ玉などマニピュレーションで用いられる道具を花や花弁に見立てて、はかなさを表現した、不思議さよりも、感情を揺さぶるような演劇的表現で世界的に高い評価を得ております。
(3)また、演劇ではありませんが、モダンバレエをやっていて、マジックを始めた、“ひかり”さんがおられます。 こちらも主となる部分はマジックではありますが、その他分野の深い専門性をバックグラウンドに持ち、他の人にないアクトを作り出しております。
(4)日本では知られていませんが、アメリカのマジシャン、マーク・ケイランの場合、当初使っていなかった演技の基礎をマジックに生かすようになり、能力を開花させます。
(5)日本のプロマジシャンダーク大和(故人)は当初は漫才師であり女房とともに漫才を始めますが、生活が苦しいため、女房は蒸発、漫才の相方も見つからなかったため、苦肉の策として、一人でしゃべりマジックをすると受けてしまい、そのままマジシャンになってしまいます。
しかし、マジシャンとしての才能より話術の才能が買われ、歌謡ショーの司会者として稼ぎが安定するようになります。
しかし、同時期でマジシャンの伊藤一葉がTVに出て、有名になっているのを見て、たとえ収入が多くても人の脇に廻って人を持ち上げる仕事に見切りをつけ、再度、安定した生活を投げ打ち、マジシャン一本で修行を始めることになりました。
参考文献:藤山新太郎『種も仕掛けもございません 昭和の奇術師たち』(2011)p.204-206角川選書
(6)キャラメルマシーンはマジック担当のSADAとボケ担当のおだじからなる二人組です。SADAはお笑いのNSC東京校1期生に入り、その前は外資系銀行員だったそうです。当初は漫才を行っていましたが、コメディを取り入れたマジックをするようになりました。
参考文献:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%B3
色々紹介してきましたが、結論として、舞台で何かを行うパフォーマンス素養があれば、マジックは比較的取り組みやすいのではないか、ということです。
そういった素養が、マジックの種仕掛けから入っていったマジシャンに比べて、独自性を高めることになり、オリジナル性のあるマジックは評価を得やすいのかもしれません。別に今までのしきたりとか常識を気にせず、尺八とマジック、ギター演奏しながらマジック、体操的アクロバットをしながらマジックでも構いませんし、卓球しながらマジック(どうやってやるのかは置いといて)、将棋をやりながらマジック(ますます意味不明だが)など、常識外れの組み合わせが何らかの新境地を切り開く、かもしれません。
④演劇的な表現や他分野の専門性をマジックを使いたい
そんな人いるのかというと、意外と元演劇部出身で新天地を開きたいということで、手品を新たに始めるという人が存在します。女性でステージマジックをされる方に多いです。また演劇以外にもダンスやコメディアン、歌手、ボディービルダーや司会者など、色々な方がおられます。
日本・その他で有名な方で、他分野から進出した有名な方を例に挙げていきます。
(1)最も日本で有名な方で、他分野から進出して来た方としては、プリンセステンコー(二代目引田天功)がいます。当初はアイドル歌手 として、1978年“朝風まり”としてデビューし、初代引田天功が急死した後、二代目引田天功としてマジックに本格的に参入することになります。
元々、デビューシングルが『ザ・マジック』とのことで、何らかの形で、マジックとの関わりを当初から持たせようという意図があった気がします。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%B0%E5%A4%A9%E5%8A%9F_%282%E4%BB%A3%E7%9B%AE%29 の内容を基に、独自編集
(2)FISM2000でジェネラル部門2位に入賞された“ゆみ”さんがおられます。
彼女はトランプや四つ玉などマニピュレーションで用いられる道具を花や花弁に見立てて、はかなさを表現した、不思議さよりも、感情を揺さぶるような演劇的表現で世界的に高い評価を得ております。
カズ:まず、ゆみちゃんがマジックをやるようになったきっかけを教えてください。参考文献:カズ・カタヤマ(2004)『図解ステージマジック入門』p.123東京堂出版
ゆみ:大学のマジックサークルに入ったのがきっかけです。高校の時に演劇部に入っていて、集団で舞台を作ることを経験していたので、今度は1人でやれる舞台が経験したいと思い、マジックサークルにはいりました。
(3)また、演劇ではありませんが、モダンバレエをやっていて、マジックを始めた、“ひかり”さんがおられます。 こちらも主となる部分はマジックではありますが、その他分野の深い専門性をバックグラウンドに持ち、他の人にないアクトを作り出しております。
ひかりさんは子供の頃親しんだモダン・バレエの特技を生かし、舞台をまさに縦横無尽に舞いながらダイナミックに美しいマジックを披露されます。この手順はイタリアマジックコンベンション・グランプリをはじめとして数々の大会で優勝している素晴らしいアクトであり、『静』と『動』の対比が見事で、見る者の気分を高揚させます。参考文献:カズ・カタヤマ(2011)『カズ・カタヤマのシルクマジック大全』p.333東京堂出版
(4)日本では知られていませんが、アメリカのマジシャン、マーク・ケイランの場合、当初使っていなかった演技の基礎をマジックに生かすようになり、能力を開花させます。
マーク・ケイランはラスベガスのマイケル・ホリー・即興演技教室に通う、たくさんの演技者の中の1人でした。そして、マークはその教室では一番優秀な生徒でした。本当に面白くて、寸劇をやればやったで、いつでも自分が演じる約にピッタリはある感じですし。そこで、そんなマークに、私はこんなことを言ったことがあります。「当意即妙で観客からも好かれるキャラなのに、肝心なマジックを演じる時には、ほとんど喋らないというのはいかがなモノかしら?」と。(中略)積極的にセリフの部分を取り入れるようになったのです。マークはこれで、観客と本当にうまく気持ちを通わせることが出来るようになり、マークのショーが終わる頃には皆、マークのことを昔からの友人に思わせることが出来るようになりました。参考文献:ジョニー・スピナ著、田代茂翻訳(2011)『演技をしっかり作りこもう!(Get Your Act)』p.13 JCMA Japan Close up Magician's Association
(5)日本のプロマジシャンダーク大和(故人)は当初は漫才師であり女房とともに漫才を始めますが、生活が苦しいため、女房は蒸発、漫才の相方も見つからなかったため、苦肉の策として、一人でしゃべりマジックをすると受けてしまい、そのままマジシャンになってしまいます。
しかし、マジシャンとしての才能より話術の才能が買われ、歌謡ショーの司会者として稼ぎが安定するようになります。
しかし、同時期でマジシャンの伊藤一葉がTVに出て、有名になっているのを見て、たとえ収入が多くても人の脇に廻って人を持ち上げる仕事に見切りをつけ、再度、安定した生活を投げ打ち、マジシャン一本で修行を始めることになりました。
参考文献:藤山新太郎『種も仕掛けもございません 昭和の奇術師たち』(2011)p.204-206角川選書
(6)キャラメルマシーンはマジック担当のSADAとボケ担当のおだじからなる二人組です。SADAはお笑いのNSC東京校1期生に入り、その前は外資系銀行員だったそうです。当初は漫才を行っていましたが、コメディを取り入れたマジックをするようになりました。
参考文献:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%B3
色々紹介してきましたが、結論として、舞台で何かを行うパフォーマンス素養があれば、マジックは比較的取り組みやすいのではないか、ということです。
そういった素養が、マジックの種仕掛けから入っていったマジシャンに比べて、独自性を高めることになり、オリジナル性のあるマジックは評価を得やすいのかもしれません。別に今までのしきたりとか常識を気にせず、尺八とマジック、ギター演奏しながらマジック、体操的アクロバットをしながらマジックでも構いませんし、卓球しながらマジック(どうやってやるのかは置いといて)、将棋をやりながらマジック(ますます意味不明だが)など、常識外れの組み合わせが何らかの新境地を切り開く、かもしれません。
2015年1月18日日曜日
マジックの趣味としての楽しみ方④(コレクター)
マジックの道具をとにかく集めたい
という楽しみ方についてお話しします。
マジックの道具は分野により色々あります。また、お手製の製品も多く、結構簡単に絶版になってしまうことから、希少性も高く、コレクターの心をくすぐります。
一時期は一般書籍で売られていた【あそびの冒険シリーズ】5冊が某有名サイトで絶賛されたことからあっという間に品切れになり、5冊1万円程度だったのが数万で取引され、最後はあまりの人気に再販された例があります。その際、ハードカバーからペーパーバックに変わったにもかかわらず、価格は2万円程になってしまいました。なので、こういう貴重品を持っている方は知り合いから狭い範囲ではありますが、良かれ悪しかれ、尊敬と羨望を勝ち得ることとなります。
具体的にどのようなマニアがいるかを示します。
(例1)トランプマニア。USPlaying社のトランプでBicycle Rider Backと呼ばれるものがマジックの世界では最も使われています。通常は青裏、赤裏で準汎用品で黒裏とかがあります。しかし、このトランプには緑や黄、オレンジ、果ては金や銀など多種多様な色が存在し、そういった色違いを集めている方がおられます。
それ以外にもカジノで使われていたカードや特殊な裏模様の物など、まさに、コレクターのために存在しているようなアイテムで、収集に終わりが来ることがまずありません。
(例2)マジックの道具には高品質のものが存在しております。有名なものとしてコレクターズワーク というヨーロッパのメーカーの道具があります。これらはクロースアップの道具で数万円するようなものであったりしますが、これを大量に保有しているマニアの方がおられます。既に絶版になっているものが多く、骨とう品的価値が高いものとなっています。
(例3)他の分野と同様に古いマジック書籍を買い集めている人がいます。これまた、もう掲載されているマジックの実用性とか関係なしに、集めまくっています。
こういった方々の姿は、『11枚のトランプ』(泡坂妻夫)の登場人物、鹿川舜平として描かれています。
(例4)トランプ柄(♤♡♧♢)などのアイテムを集めている方がおられます。かばんや財布、ハンカチ、クリアファイル等々、実に色々集められています。女性に多いようです。
この他、コインやコインボックス、リングなど、集める対象は色々あります。
ネット上を調べれば、100均マジックを集めまくっている人など、想像もつかないものを集めている人が存在しますので、お好きなものをかき集めてみてください。
特に結論はありませんが、自分の気に入ったものを集めてください。 ただし、この分野で突き抜けようと思いますと、家財道具全てを投げ打ち、掘り出し物のありそうなところにあちこち顔を出すという、これさえあれば他に何もいらないくらいにならないと、不可能です。一般の方はほどほどにしておきましょう。たぶん家庭が崩壊します。
という楽しみ方についてお話しします。
マジックの道具は分野により色々あります。また、お手製の製品も多く、結構簡単に絶版になってしまうことから、希少性も高く、コレクターの心をくすぐります。
一時期は一般書籍で売られていた【あそびの冒険シリーズ】5冊が某有名サイトで絶賛されたことからあっという間に品切れになり、5冊1万円程度だったのが数万で取引され、最後はあまりの人気に再販された例があります。その際、ハードカバーからペーパーバックに変わったにもかかわらず、価格は2万円程になってしまいました。なので、こういう貴重品を持っている方は知り合いから狭い範囲ではありますが、良かれ悪しかれ、尊敬と羨望を勝ち得ることとなります。
具体的にどのようなマニアがいるかを示します。
(例1)トランプマニア。USPlaying社のトランプでBicycle Rider Backと呼ばれるものがマジックの世界では最も使われています。通常は青裏、赤裏で準汎用品で黒裏とかがあります。しかし、このトランプには緑や黄、オレンジ、果ては金や銀など多種多様な色が存在し、そういった色違いを集めている方がおられます。
それ以外にもカジノで使われていたカードや特殊な裏模様の物など、まさに、コレクターのために存在しているようなアイテムで、収集に終わりが来ることがまずありません。
(例2)マジックの道具には高品質のものが存在しております。有名なものとしてコレクターズワーク というヨーロッパのメーカーの道具があります。これらはクロースアップの道具で数万円するようなものであったりしますが、これを大量に保有しているマニアの方がおられます。既に絶版になっているものが多く、骨とう品的価値が高いものとなっています。
(例3)他の分野と同様に古いマジック書籍を買い集めている人がいます。これまた、もう掲載されているマジックの実用性とか関係なしに、集めまくっています。
こういった方々の姿は、『11枚のトランプ』(泡坂妻夫)の登場人物、鹿川舜平として描かれています。
(例4)トランプ柄(♤♡♧♢)などのアイテムを集めている方がおられます。かばんや財布、ハンカチ、クリアファイル等々、実に色々集められています。女性に多いようです。
この他、コインやコインボックス、リングなど、集める対象は色々あります。
ネット上を調べれば、100均マジックを集めまくっている人など、想像もつかないものを集めている人が存在しますので、お好きなものをかき集めてみてください。
特に結論はありませんが、自分の気に入ったものを集めてください。 ただし、この分野で突き抜けようと思いますと、家財道具全てを投げ打ち、掘り出し物のありそうなところにあちこち顔を出すという、これさえあれば他に何もいらないくらいにならないと、不可能です。一般の方はほどほどにしておきましょう。たぶん家庭が崩壊します。
2015年1月16日金曜日
マジックの趣味としての楽しみ方③(ネタ厨)
②不思議な現象の種が知りたい
こういった方も結構おられます。マジックをやりたいのではなく、マジックの種を知りたいからマジック教室に通っていた人を知っています。
人間、知らないことに対し、知りたいという欲求が出てくるのは自然の摂理です。ああだ、こうだ理論づけを行い、種明かしは楽しみを減らす、とか、エンタテイメントを知らない奴だ、とかマジシャンは言いますが、そりゃ、自分が苦労して手に入れた秘密を簡単に教える人は、余程の裏がない限りいません。
種を教えてくれる人は
(1)教えることによりその情報をお金に変えられる人
(2)自分の知識が普通の人よりあり、すごいぞ、と示せ、自己顕示欲を満たせる方
(3)種を簡単に自分も入手したり、自分で解明して、こんなくだらないもの、と思っている人
(4)自分が種を教えてもらってすごい、と思ったから、他の人にも教えてあげると感動する、と思っている方
です。
(1)はまさに、マジックショップの方がズバリそうです。お金さえ出せば、どんなものでも演技のコツまで含めたDVDなどもつけるという至れりつくせりで教えてくれます。また、マジックの専門書も、お金さえだせば、惜しげもなくノウハウを教えてくれます。これは、お金を出してまで買うような人なら簡単に他の人に種を教えることはないだろう、という人間の心理をついております。まあ、当然のことながら、そういった人間の心理を超えた人もいるため、種が無料で拡散したりもするわけですが。
(2)はどうも手品のタネがわからないと、沽券に係るとお考えの方に多いようです。そういった方は大抵、地位の高い方や、頭が良い、と周りから思われている方や雑学王みたいな人だったりします。まあ、しょせん、手品のタネ知ってるかどうかで頭の良し悪しなんかはわからないのですが。
こういう方への対処法も実は、マジックの世界ではノウハウとして存在したりします。
詳しくは『カードマジック入門事典』(東京堂出版)のケース・スタディに記載されています。
(3)マジックは子供だまし、とか言われたりしますが、実際はむしろ子供の方がだましにくいです。しかし、実際マジックやってみると、えっ、こんなことに不思議がるのか? ということは普通にあります。
こういうタイプは普通にいますので、色々聞けば教えてくれるでしょうから、種を知りたい方はお友達になると良いでしょう。ただ、マジック演じる側としてはあまり関わり合いたくないタイプではありますが。
(4)これはマジックやる人が最初にかかる病気みたいなものです。自分も種を教えてもらって、すごい、他の人にやってみようと思うようなタイプでした。
『超能力のトリック』(講談社)で、作者が読心術トリックをして、種明かしをせがまれ、教えた後の相手の急変してがっかりする感じがなかなか理解できなかった、とのことを述べています。
こうやって挙げてみると、結論として、不思議な現象の種を知りたい人に対しては、直接教えるのではなく、どうやればその種を知るための情報を得られるかを間接的に教えれば、知りたい人はどんどん種を追及していくし、そこまで根気のない人は、わざわざ自分で種を見つけに行かないので、種をあかしていい人を区別して、対応するのが良いのではないかと思います。
こういった方も結構おられます。マジックをやりたいのではなく、マジックの種を知りたいからマジック教室に通っていた人を知っています。
人間、知らないことに対し、知りたいという欲求が出てくるのは自然の摂理です。ああだ、こうだ理論づけを行い、種明かしは楽しみを減らす、とか、エンタテイメントを知らない奴だ、とかマジシャンは言いますが、そりゃ、自分が苦労して手に入れた秘密を簡単に教える人は、余程の裏がない限りいません。
種を教えてくれる人は
(1)教えることによりその情報をお金に変えられる人
(2)自分の知識が普通の人よりあり、すごいぞ、と示せ、自己顕示欲を満たせる方
(3)種を簡単に自分も入手したり、自分で解明して、こんなくだらないもの、と思っている人
(4)自分が種を教えてもらってすごい、と思ったから、他の人にも教えてあげると感動する、と思っている方
です。
(1)はまさに、マジックショップの方がズバリそうです。お金さえ出せば、どんなものでも演技のコツまで含めたDVDなどもつけるという至れりつくせりで教えてくれます。また、マジックの専門書も、お金さえだせば、惜しげもなくノウハウを教えてくれます。これは、お金を出してまで買うような人なら簡単に他の人に種を教えることはないだろう、という人間の心理をついております。まあ、当然のことながら、そういった人間の心理を超えた人もいるため、種が無料で拡散したりもするわけですが。
(2)はどうも手品のタネがわからないと、沽券に係るとお考えの方に多いようです。そういった方は大抵、地位の高い方や、頭が良い、と周りから思われている方や雑学王みたいな人だったりします。まあ、しょせん、手品のタネ知ってるかどうかで頭の良し悪しなんかはわからないのですが。
こういう方への対処法も実は、マジックの世界ではノウハウとして存在したりします。
詳しくは『カードマジック入門事典』(東京堂出版)のケース・スタディに記載されています。
(3)マジックは子供だまし、とか言われたりしますが、実際はむしろ子供の方がだましにくいです。しかし、実際マジックやってみると、えっ、こんなことに不思議がるのか? ということは普通にあります。
こういうタイプは普通にいますので、色々聞けば教えてくれるでしょうから、種を知りたい方はお友達になると良いでしょう。ただ、マジック演じる側としてはあまり関わり合いたくないタイプではありますが。
(4)これはマジックやる人が最初にかかる病気みたいなものです。自分も種を教えてもらって、すごい、他の人にやってみようと思うようなタイプでした。
『超能力のトリック』(講談社)で、作者が読心術トリックをして、種明かしをせがまれ、教えた後の相手の急変してがっかりする感じがなかなか理解できなかった、とのことを述べています。
こうやって挙げてみると、結論として、不思議な現象の種を知りたい人に対しては、直接教えるのではなく、どうやればその種を知るための情報を得られるかを間接的に教えれば、知りたい人はどんどん種を追及していくし、そこまで根気のない人は、わざわざ自分で種を見つけに行かないので、種をあかしていい人を区別して、対応するのが良いのではないかと思います。
2015年1月15日木曜日
マジックの趣味としての楽しみ方②(パフォーマー)
マジックの趣味としての楽しみ方①で上げてきた楽しみ方について説明していきます。
なお、本ブログ中ではプロマジシャンの方のお名前に敬称略させていただきますのでご了承ください。
①マジックを実際にやってみたい
至ってオーソドックスなタイプの方です。
最近ではマジシャンも数多く出演するようになりましたので、TVでマジックを見て自分もやりたい、という方も多いでしょう。
TVでのマジックブームは周期的に起こっております。
TVでのマジックの波で大きかったのは1980年代後半から90年代前半頃、Mr.マリックによる超魔術と呼ばれる、クロースアップスタイルのマジックがブームとなりました。この頃にはアマチュアマジシャンやプロマジシャンは猫も杓子もサングラスかけてスプーン曲げたり、念動力で物動かしたりするようなMr.マリックの二番煎じのようなスタイルばかりとなっていました。
ブームも超能力っぽいスタイルだったことを糾弾するような番組が作られて以降は下火となります。
次には2000年から2005年頃まであったらしい(この頃TV見てないので、間接情報ですが)、前田知洋、ふじいあきら他のプロマジシャンによるクロースアップマジックも数多くTV放映されたようで、インターネットでのマジック通販も普通に行われるようになっていたこともあり、あちこちにアマチュアマジシャンが大増殖していました。しかし、沈静化してはいますが、少し前はセロのストリート風マジック、現在でもDaiGoのメンタリズム(風マジック)、Kila(体験マジック) といった単発的に過剰に露出の増えるマジシャンが出てくるようです。
こういったブームもあり、あちこちでマジックバーができ、マジックの教室やネタの販売も行われるようになり、ネット上でもやり方が公開されたりすることも増え、マジックに対する敷居が低くなっています。
それでも実際にやってみたいと思った場合、意外と情報が普通の人には公開されていないようです。
実際やってみたい場合
(1)マジックのできる知り合いに教えてもらう
(2)本で独学する
(3)ネットやDVDで独学する
(4)一般のマジックサークルで教わる
(5)学生奇術部へ加入する
(6)プロの教室で教わる
(1)は中々教えてくれるまでの人は見つからないかもしれませんが、いる人はラッキーです。色々聞いて教えてもらいましょう。ただし、あまり聞きまくると、そのうち面倒くさがられますので、ある程度したら(2)以下に移行して、自分で調べることを覚えましょう。そして、ピンポイントで良くわからない部分を明確にしてから聞きましょう。
(2)は本を入手しさえすればいいので、今ならAmazon通販を利用すればそれなりの専門書が手に入り、敷居は低いです。ただし、昔からある名著は基本技法の理解を前提としているため、読みこなすためには苦行が必要となります。その代り、なんとしてでもマスターしたいという人はそういう壁を乗り越えて、とんでもないレベルのことをなし遂げたりします。
(3)はまあ、習うという点では最も手っ取り早いです。ネットでの情報でマジックを習うのはあまりお勧めしない人が多いですが、正直、なんでもいいので、やり方習って練習して、人に見せることが重要だと思います。よって、人の意見とか気にせずに、ネット動画でやりたいマジックが見つかれば、そのマジックのやり方をマスターしてしまう、また、ネットになければDVD探して、マスターしてしまうことが一番モチベーションも上がると思います。
基礎からやることが大事、と言いますが、やはり自分でその必要性・重要性が理解できるようにならなければ、挫折するのが目に見えています。ある程度マジックを自分で演じるようになって、自分の足りないところを認識してから、基礎と呼ばれる技術に戻って練習すればいいでしょう。
(4)は普通に先輩方がおられるので、色々なノウハウ含めて教えてくれます。 しかし、いつでも教えてもらえると思い、案外身につかない人が多いです。
(5)はどちらかというとステージマジックメインの所が多く、1年かけて発表会のためのマジックを完成させます。種目と呼ばれる四つ玉、カード、シンブル、ウォンド等と呼ばれる特定の道具だけを使うマジックを1年で練習するため、とてつもないレベルとなります。その代り、他の種目については全然できなかったり、発表会で使わない技法については全く知らない、とかいうのは普通にあります。それでも一般アマチュアの中に入れば、一目おかれる存在にはなれます。
(6)プロに習うのも、大人数で教室的に習うのから、マンツーマンでどっかの大会に出るために習うようなレベルまであります。アマチュアに対してもプロの卵に教えるような厳しさで教える人から、根気よく丁寧に教えてくれる人まで色々おられます。自分の性格に合った先生を選ばないと、マジック嫌いになり、不幸せとなってしまいます。
ただ、厳しいからダメか、というとそんなこともなく、後で、厳しさの理由がわかる日が来たりします。
結論として、実際にマジックやりたいと思ったら、躊躇せず、ありとあらゆる手段で初めてみましょう、ということになります。そして、何事も同じですが、誰かが教えてくれるというのではあまり身につくものはありません。
始めてみて、マジックが趣味として気に入らなければ、他のことをまた始めればいいだけです。結構、マジックサークルに見学希望の方が来られても、相当数はフェードアウトして来なくなりますので、挫折してしまうことは何ら恥ずかしいことではありません。嫌なことを無理して続けるよりは、好きなことを有意義に行わなければ人生の時間がもったいないです。
なお、本ブログ中ではプロマジシャンの方のお名前に敬称略させていただきますのでご了承ください。
①マジックを実際にやってみたい
至ってオーソドックスなタイプの方です。
最近ではマジシャンも数多く出演するようになりましたので、TVでマジックを見て自分もやりたい、という方も多いでしょう。
TVでのマジックブームは周期的に起こっております。
TVでのマジックの波で大きかったのは1980年代後半から90年代前半頃、Mr.マリックによる超魔術と呼ばれる、クロースアップスタイルのマジックがブームとなりました。この頃にはアマチュアマジシャンやプロマジシャンは猫も杓子もサングラスかけてスプーン曲げたり、念動力で物動かしたりするようなMr.マリックの二番煎じのようなスタイルばかりとなっていました。
ブームも超能力っぽいスタイルだったことを糾弾するような番組が作られて以降は下火となります。
次には2000年から2005年頃まであったらしい(この頃TV見てないので、間接情報ですが)、前田知洋、ふじいあきら他のプロマジシャンによるクロースアップマジックも数多くTV放映されたようで、インターネットでのマジック通販も普通に行われるようになっていたこともあり、あちこちにアマチュアマジシャンが大増殖していました。しかし、沈静化してはいますが、少し前はセロのストリート風マジック、現在でもDaiGoのメンタリズム(風マジック)、Kila(体験マジック) といった単発的に過剰に露出の増えるマジシャンが出てくるようです。
こういったブームもあり、あちこちでマジックバーができ、マジックの教室やネタの販売も行われるようになり、ネット上でもやり方が公開されたりすることも増え、マジックに対する敷居が低くなっています。
それでも実際にやってみたいと思った場合、意外と情報が普通の人には公開されていないようです。
実際やってみたい場合
(1)マジックのできる知り合いに教えてもらう
(2)本で独学する
(3)ネットやDVDで独学する
(4)一般のマジックサークルで教わる
(5)学生奇術部へ加入する
(6)プロの教室で教わる
(1)は中々教えてくれるまでの人は見つからないかもしれませんが、いる人はラッキーです。色々聞いて教えてもらいましょう。ただし、あまり聞きまくると、そのうち面倒くさがられますので、ある程度したら(2)以下に移行して、自分で調べることを覚えましょう。そして、ピンポイントで良くわからない部分を明確にしてから聞きましょう。
(2)は本を入手しさえすればいいので、今ならAmazon通販を利用すればそれなりの専門書が手に入り、敷居は低いです。ただし、昔からある名著は基本技法の理解を前提としているため、読みこなすためには苦行が必要となります。その代り、なんとしてでもマスターしたいという人はそういう壁を乗り越えて、とんでもないレベルのことをなし遂げたりします。
(3)はまあ、習うという点では最も手っ取り早いです。ネットでの情報でマジックを習うのはあまりお勧めしない人が多いですが、正直、なんでもいいので、やり方習って練習して、人に見せることが重要だと思います。よって、人の意見とか気にせずに、ネット動画でやりたいマジックが見つかれば、そのマジックのやり方をマスターしてしまう、また、ネットになければDVD探して、マスターしてしまうことが一番モチベーションも上がると思います。
基礎からやることが大事、と言いますが、やはり自分でその必要性・重要性が理解できるようにならなければ、挫折するのが目に見えています。ある程度マジックを自分で演じるようになって、自分の足りないところを認識してから、基礎と呼ばれる技術に戻って練習すればいいでしょう。
(4)は普通に先輩方がおられるので、色々なノウハウ含めて教えてくれます。 しかし、いつでも教えてもらえると思い、案外身につかない人が多いです。
(5)はどちらかというとステージマジックメインの所が多く、1年かけて発表会のためのマジックを完成させます。種目と呼ばれる四つ玉、カード、シンブル、ウォンド等と呼ばれる特定の道具だけを使うマジックを1年で練習するため、とてつもないレベルとなります。その代り、他の種目については全然できなかったり、発表会で使わない技法については全く知らない、とかいうのは普通にあります。それでも一般アマチュアの中に入れば、一目おかれる存在にはなれます。
(6)プロに習うのも、大人数で教室的に習うのから、マンツーマンでどっかの大会に出るために習うようなレベルまであります。アマチュアに対してもプロの卵に教えるような厳しさで教える人から、根気よく丁寧に教えてくれる人まで色々おられます。自分の性格に合った先生を選ばないと、マジック嫌いになり、不幸せとなってしまいます。
ただ、厳しいからダメか、というとそんなこともなく、後で、厳しさの理由がわかる日が来たりします。
結論として、実際にマジックやりたいと思ったら、躊躇せず、ありとあらゆる手段で初めてみましょう、ということになります。そして、何事も同じですが、誰かが教えてくれるというのではあまり身につくものはありません。
始めてみて、マジックが趣味として気に入らなければ、他のことをまた始めればいいだけです。結構、マジックサークルに見学希望の方が来られても、相当数はフェードアウトして来なくなりますので、挫折してしまうことは何ら恥ずかしいことではありません。嫌なことを無理して続けるよりは、好きなことを有意義に行わなければ人生の時間がもったいないです。
2015年1月14日水曜日
マジックの趣味としての楽しみ方①(分類)
一口にマジックを趣味にしたいといっても、マジック好きにも以下のように色々な人種が存在します。
①マジックを実際にやってみたい
②不思議な現象の種が知りたい
③マジックの道具をとにかく集めたい
④演劇的な表現や他分野の専門性をマジックを使いたい
⑤新たなマジックのネタやトリックを考えだしたい
⑥とにかくマジックを見るだけでいい
⑦有名なマジシャンとお知り合いになったり、仲良くなったりしたい
⑧マジックでも何でもいいけど、理由をつけてお友達が作りたい
⑨すごいと思われるための手段としてマジックを極めたい
⑩何だか良くわからないけど、マジックとの付き合いがスタートしてしまっている
⑪大学のサークルで強引に奇術部へ加入させられ、その体育会系ノリにはまっている
⑫マジックの道具を市販の物よりクオリティー高く作ることに生きがいを感じている
⑬高度な技法を一人で練習するのが好き
⑭(海外のDVDが多いため) 英語の勉強も兼ねてマジックもついでにやっている
⑮ボケ防止のため手の運動の代わりにマジックをやっている
⑯マジックで生計を立てるために、修行を行っている
⑰マジックの心理面や理論面に興味があり、研究に没頭している
ということで、マジック趣味と言っても人種が違うため、中々自分の思ったようなマジッククラブやサークルに出会うのは難しいです。最初は①~⑯までのようなマジック好きなら誰でも集まれるようにしていても、最終的にはそのサークルに合った番号の人だけが残ることになってしまいます。
マジックに興味があるという方は一度、自分がどのタイプであるかを理解したうえで、マジックの趣味としていくか方向性を定め、仲間を探すか、一人で楽しむか決めていきましょう。
マジックは人に見せないといけないものという先入観があるかもしれませんが、別に見せなくても十分自分一人でも楽しめます。 そんな常識は捨てて、人に何を言われようが、楽しみたいように楽しんでいいのです。
ただし、①~⑰に上げたような趣味の人でも大抵、とんでもない領域に入り込んでいる人がいますので、そういった人たちの発言や行動に圧倒されることがあることを覚悟しておいて下さい。
①マジックを実際にやってみたい
②不思議な現象の種が知りたい
③マジックの道具をとにかく集めたい
④演劇的な表現や他分野の専門性をマジックを使いたい
⑤新たなマジックのネタやトリックを考えだしたい
⑥とにかくマジックを見るだけでいい
⑦有名なマジシャンとお知り合いになったり、仲良くなったりしたい
⑧マジックでも何でもいいけど、理由をつけてお友達が作りたい
⑨すごいと思われるための手段としてマジックを極めたい
⑩何だか良くわからないけど、マジックとの付き合いがスタートしてしまっている
⑪大学のサークルで強引に奇術部へ加入させられ、その体育会系ノリにはまっている
⑫マジックの道具を市販の物よりクオリティー高く作ることに生きがいを感じている
⑬高度な技法を一人で練習するのが好き
⑭(海外のDVDが多いため) 英語の勉強も兼ねてマジックもついでにやっている
⑮ボケ防止のため手の運動の代わりにマジックをやっている
⑯マジックで生計を立てるために、修行を行っている
⑰マジックの心理面や理論面に興味があり、研究に没頭している
ということで、マジック趣味と言っても人種が違うため、中々自分の思ったようなマジッククラブやサークルに出会うのは難しいです。最初は①~⑯までのようなマジック好きなら誰でも集まれるようにしていても、最終的にはそのサークルに合った番号の人だけが残ることになってしまいます。
マジックに興味があるという方は一度、自分がどのタイプであるかを理解したうえで、マジックの趣味としていくか方向性を定め、仲間を探すか、一人で楽しむか決めていきましょう。
マジックは人に見せないといけないものという先入観があるかもしれませんが、別に見せなくても十分自分一人でも楽しめます。 そんな常識は捨てて、人に何を言われようが、楽しみたいように楽しんでいいのです。
ただし、①~⑰に上げたような趣味の人でも大抵、とんでもない領域に入り込んでいる人がいますので、そういった人たちの発言や行動に圧倒されることがあることを覚悟しておいて下さい。
2015年1月13日火曜日
マジックの種類について(演技スタイル)
マジックを始めたい、ということでこのサイトに辿り着いた方もおられると思います。
一口にマジックと言っても分野が色々あり、自分のやりたい分野を明確にしておく必要があります。
他の分野であっても、例えば、陸上競技なら、100mもあれば、マラソンやハードル、ハンマー投げ、走高跳、走幅跳、あるいはタレントの武井壮が行っていた十種競技など色々種類があります。
ダンスでもクラシックバレエ、ジャズダンス、ブレイクダンス、ポップダンス、モダンダンス、レゲエや阿波踊りなどそれぞれ相当差があります。
マジックについても分類方法は色々ありますが、演じる場所で分けると大まかに、クロースアップマジック、サロンマジック、ステージマジックがあります。それぞれを簡単に説明します。
①クロースアップマジック
最もアマチュアが親しみやすい分野で、普通に知り合いや合コンなどで手品見せて、と言われる分野はこのクロースアップマジックになります。別名テーブルマジックや即席マジックと呼ばれたりして、人数的に1人から10人前後くらいに見せることが多くなります。
突然マジックするよう言われる場合も多く、使う道具は日常的に使うお金やお札、輪ゴムやペンなど、あるいはトランプ等で観客の間近で見せることとなります。
普通に知り合いや子供に見せるためにマジックを習いたい、という場合にはこのクロースアップマジックについて知る必要があります。
使う道具は日常品が多く安価で、マジックとしては比較的懐にやさしい分野となっております(ただしマニアになるとトランプの種類やコインの種類にもこだわりが出てきて出費がかさむようになります)。
演劇的な動きや発声ができなくてもあまり問題はありません(もちろんあった方が良いが)。しかし、観客の間近で行うため、ミスディレクションと呼ばれるマジックの基本動作が必要で、マジックの技術的な動きが相当滑らかにできるまで練習しないと、見ている観客が辛くなります。テクニックが必要で比較的安価ということもあり、比較的年齢層の若い方の愛好家が多いです。
将来もマジックを続けていきたい場合はテクニックの必要な十分練習のいるマジックを習得しておくべきです。そうでなく、少しできたらいいよ、という方には 特殊な道具が全てやってくれるマジックも存在しますので、そういったマジックをお楽しみください。
クロースアップマジックの利点としては
・比較的お金がかからない
・身近で不思議な現象が起こるため、相当驚かれる
・即興的にマジックを行いやすい
・荷物が少なくて済む
・トランプマジックなど人に見せなくても練習していることが楽しい
・マジックの種類が多い
欠点としては
・何となく安っぽく感じられてしまう
・大人数には見せられない
・身近で行う分、反応がダイレクトで、シビア。また、改めや種明かしを求められやすく、どう対応していいか、最初のうちは戸惑う。
・見せる人が結構限定されてしまうため、同じネタをそんなにできず、ネタを次から次へと仕入れないと いけなくなる。
②サロンマジック
手品を趣味にしてます、といった場合に知り合いから、今度集会所でマジックやって下さいよと依頼されるのがこのサロンマジックとなります。クロースアップより人数が多く、集会所や教室の前みたいな所で大人数の前で行うため、クロースアップで使用していたお金や普通のトランプでは現象が見えなくなり通用しないので、比較的大き目の見やすい道具を使うことになります。
ある程度動きが演劇的でないと、素人くさくなってしまい、上手く見えません。
また、音楽に合わせてマジックを行うなど、不思議さと違うところにも気を配る必要があります。
どこかの老人ホームや養護施設への慰安のためにマジックを行いたいとか、子供会や比較的人数の多い余興で行いたい、という希望のある方はサロンマジックを学ぶ必要があります。
サロンマジックについては比較的道具がやってくれるというマジックも多いので、結構年配の方でも始められるため、年齢層が比較的高めです。
サロンマジックの利点としては
・比較的大人数に見せることができる
・比較的手品的技術に気を取られず、演技に集中しやすい
・多少失敗しても楽しんでもらえることが多い
欠点としては
・不思議さではクロースアップマックより弱い物が多い
・荷物が多くなるので移動時が大変
・30分とか長時間マジックをしないといけない場合、順番や構成を考えておかないと、飽きが来る
・お金が比較的かかる
・手品的要素以外の動きの習得が難しい
・ サロンマジックで実用性のあるマジックはネタ被りが多く、複数人で演じる場合、ネタ調整が必要となる
③ステージマジック
本格的なステージで行うマジックです。学生マジックサークルや老舗の社会人マジックサークルとかでは大ステージで照明付けて行いますが、普通にマジックを嗜んでいるという方には縁のない分野です。
サロンマジック以上に演劇に近くなります。大体、年1回の発表会に合わせて練習したりしますので、クオリティーの高い演技が要求されます。
こういった分野のマジックをやりたい場合は、大学生の場合は学生マジックサークルに所属すれば、ほぼ体育会系と言ってもいいノリでステージマジックを堪能できます。社会人の場合は関西の方なら、関西奇術連合会主催の『奇術の祭典』というステージマジックを行っていますので、関西奇術連合会所属のマジックサークルへ加入すれば、ステージマジックを行うチャンスが得られる可能性があります。
短期間集中して取り組むことが多いため、学生サークルに向いていると思われます。ただし、学生時代マジックをやっていた人も卒業してしまうとそのまま辞めてしまう人も多いようです。
ステージマジックの利点としては
・大舞台で演技でき、スター気分が味わえる
・照明が自分の都合良く使えるので、比較的見えてはいけないものを隠しやすい
欠点としては
・本番と同様の予行がなかなかできない
・道具がさらに大がかりになるため、車が必須
・チケットを結構知り合いに裁かないといけないので大変(バンドをやっている人と同様の悩みです)
・他のサロンでできない内容であることが多い(時間が3分とか5分の割に大がかりなので、20分とかやらないといけないサロンマジックとかには向かない)
・実演の機会がほぼなく、1回のみになってしまう
以上、マジックの種類について説明してみました。経験者の方から異論はあるかもしれませんが、自分がどういった分野のマジックをやりたいかの参考にしてください。
一口にマジックと言っても分野が色々あり、自分のやりたい分野を明確にしておく必要があります。
他の分野であっても、例えば、陸上競技なら、100mもあれば、マラソンやハードル、ハンマー投げ、走高跳、走幅跳、あるいはタレントの武井壮が行っていた十種競技など色々種類があります。
ダンスでもクラシックバレエ、ジャズダンス、ブレイクダンス、ポップダンス、モダンダンス、レゲエや阿波踊りなどそれぞれ相当差があります。
マジックについても分類方法は色々ありますが、演じる場所で分けると大まかに、クロースアップマジック、サロンマジック、ステージマジックがあります。それぞれを簡単に説明します。
①クロースアップマジック
最もアマチュアが親しみやすい分野で、普通に知り合いや合コンなどで手品見せて、と言われる分野はこのクロースアップマジックになります。別名テーブルマジックや即席マジックと呼ばれたりして、人数的に1人から10人前後くらいに見せることが多くなります。
突然マジックするよう言われる場合も多く、使う道具は日常的に使うお金やお札、輪ゴムやペンなど、あるいはトランプ等で観客の間近で見せることとなります。
普通に知り合いや子供に見せるためにマジックを習いたい、という場合にはこのクロースアップマジックについて知る必要があります。
使う道具は日常品が多く安価で、マジックとしては比較的懐にやさしい分野となっております(ただしマニアになるとトランプの種類やコインの種類にもこだわりが出てきて出費がかさむようになります)。
演劇的な動きや発声ができなくてもあまり問題はありません(もちろんあった方が良いが)。しかし、観客の間近で行うため、ミスディレクションと呼ばれるマジックの基本動作が必要で、マジックの技術的な動きが相当滑らかにできるまで練習しないと、見ている観客が辛くなります。テクニックが必要で比較的安価ということもあり、比較的年齢層の若い方の愛好家が多いです。
将来もマジックを続けていきたい場合はテクニックの必要な十分練習のいるマジックを習得しておくべきです。そうでなく、少しできたらいいよ、という方には 特殊な道具が全てやってくれるマジックも存在しますので、そういったマジックをお楽しみください。
クロースアップマジックの利点としては
・比較的お金がかからない
・身近で不思議な現象が起こるため、相当驚かれる
・即興的にマジックを行いやすい
・荷物が少なくて済む
・トランプマジックなど人に見せなくても練習していることが楽しい
・マジックの種類が多い
欠点としては
・何となく安っぽく感じられてしまう
・大人数には見せられない
・身近で行う分、反応がダイレクトで、シビア。また、改めや種明かしを求められやすく、どう対応していいか、最初のうちは戸惑う。
・見せる人が結構限定されてしまうため、同じネタをそんなにできず、ネタを次から次へと仕入れないと いけなくなる。
②サロンマジック
手品を趣味にしてます、といった場合に知り合いから、今度集会所でマジックやって下さいよと依頼されるのがこのサロンマジックとなります。クロースアップより人数が多く、集会所や教室の前みたいな所で大人数の前で行うため、クロースアップで使用していたお金や普通のトランプでは現象が見えなくなり通用しないので、比較的大き目の見やすい道具を使うことになります。
ある程度動きが演劇的でないと、素人くさくなってしまい、上手く見えません。
また、音楽に合わせてマジックを行うなど、不思議さと違うところにも気を配る必要があります。
どこかの老人ホームや養護施設への慰安のためにマジックを行いたいとか、子供会や比較的人数の多い余興で行いたい、という希望のある方はサロンマジックを学ぶ必要があります。
サロンマジックについては比較的道具がやってくれるというマジックも多いので、結構年配の方でも始められるため、年齢層が比較的高めです。
サロンマジックの利点としては
・比較的大人数に見せることができる
・比較的手品的技術に気を取られず、演技に集中しやすい
・多少失敗しても楽しんでもらえることが多い
欠点としては
・不思議さではクロースアップマックより弱い物が多い
・荷物が多くなるので移動時が大変
・30分とか長時間マジックをしないといけない場合、順番や構成を考えておかないと、飽きが来る
・お金が比較的かかる
・手品的要素以外の動きの習得が難しい
・ サロンマジックで実用性のあるマジックはネタ被りが多く、複数人で演じる場合、ネタ調整が必要となる
③ステージマジック
本格的なステージで行うマジックです。学生マジックサークルや老舗の社会人マジックサークルとかでは大ステージで照明付けて行いますが、普通にマジックを嗜んでいるという方には縁のない分野です。
サロンマジック以上に演劇に近くなります。大体、年1回の発表会に合わせて練習したりしますので、クオリティーの高い演技が要求されます。
こういった分野のマジックをやりたい場合は、大学生の場合は学生マジックサークルに所属すれば、ほぼ体育会系と言ってもいいノリでステージマジックを堪能できます。社会人の場合は関西の方なら、関西奇術連合会主催の『奇術の祭典』というステージマジックを行っていますので、関西奇術連合会所属のマジックサークルへ加入すれば、ステージマジックを行うチャンスが得られる可能性があります。
短期間集中して取り組むことが多いため、学生サークルに向いていると思われます。ただし、学生時代マジックをやっていた人も卒業してしまうとそのまま辞めてしまう人も多いようです。
ステージマジックの利点としては
・大舞台で演技でき、スター気分が味わえる
・照明が自分の都合良く使えるので、比較的見えてはいけないものを隠しやすい
欠点としては
・本番と同様の予行がなかなかできない
・道具がさらに大がかりになるため、車が必須
・チケットを結構知り合いに裁かないといけないので大変(バンドをやっている人と同様の悩みです)
・他のサロンでできない内容であることが多い(時間が3分とか5分の割に大がかりなので、20分とかやらないといけないサロンマジックとかには向かない)
・実演の機会がほぼなく、1回のみになってしまう
以上、マジックの種類について説明してみました。経験者の方から異論はあるかもしれませんが、自分がどういった分野のマジックをやりたいかの参考にしてください。
2015年1月12日月曜日
はじめに
2015年も始まり、今年から新たな試みとして趣味の一つであるマジックに関するサイトを始めることにしました。
始めようとした理由は、マジックという趣味の分野の基礎的な内容を自分のためにも取りまとめた、便利帳的サイトを作りたいということと、他の分野の趣味をお持ちの方等でマジックという分野の初歩的なところを齧ってみたいという方に少しでも役立つ内容を提供したいということが挙げられます。
私自身はアマチュアで、本格的に人前でマジックするようになってからは日が浅いのですが、マジック自体に興味を持ったのは相当古く、その頃から書籍等は買っておりました。
最近では道具や書籍、出演時の失敗点や指摘を受けた点なども色々増えてきて、体系的に何か残したいと考えるようになってきました。そういう点ではホームページの方が向いているのですが、まずは自分のブレーンストリーミングのため、ブログ形式で便利帳的サイトを選ぶことにしました。
二番目の他の分野の方のためという点については、 特にステージやサロンと呼ばれる比較的大人数の前で演技するマジックをする機会が増えてきて、歌や演劇、パントマイムなど、違った要素についての基礎知識がないと上手くならない、と感じるようになってきました。そういうことで、他分野の入門サイトを巡回したりするうちに、マジックの入門的サイトも閲覧したりするようになりました。
既にマジックに関するサイトはペラサイトからマニアックなハイクオリティーのサイトまで玉石混合で存在しております。きちんと検索すれば相当な情報が公開され、今更私のようなアマチュアの出る幕は無いようにも思われます。
しかし、実際には入門向けサイトは相当数アフィリエイト目的と思われる、商材の販売的サイトやどっかのコピペサイトで同じ内容のものが3つも4つも見つかったりすることがありました。
もちろんそういったアフィリエイト自体を否定するものではなく、それなら、もう少し独自性を出した、価値のあるサイトを作ってほしい、と感じました。
また、入門の部分から先に進む部分のギャップが大きく、当時知りたかったような内容を記したものはなかなか一つにまとめられてはいませんでした。
そこで、人任せにするのではなく、自分の経験や他のサイトで知った内容をかみ砕いた情報を提供することにしました。
そんな感じで始まりますが、あまり気合い入れすぎないよう、出来る範囲でスタートしていきたいと思います。
始めようとした理由は、マジックという趣味の分野の基礎的な内容を自分のためにも取りまとめた、便利帳的サイトを作りたいということと、他の分野の趣味をお持ちの方等でマジックという分野の初歩的なところを齧ってみたいという方に少しでも役立つ内容を提供したいということが挙げられます。
私自身はアマチュアで、本格的に人前でマジックするようになってからは日が浅いのですが、マジック自体に興味を持ったのは相当古く、その頃から書籍等は買っておりました。
最近では道具や書籍、出演時の失敗点や指摘を受けた点なども色々増えてきて、体系的に何か残したいと考えるようになってきました。そういう点ではホームページの方が向いているのですが、まずは自分のブレーンストリーミングのため、ブログ形式で便利帳的サイトを選ぶことにしました。
二番目の他の分野の方のためという点については、 特にステージやサロンと呼ばれる比較的大人数の前で演技するマジックをする機会が増えてきて、歌や演劇、パントマイムなど、違った要素についての基礎知識がないと上手くならない、と感じるようになってきました。そういうことで、他分野の入門サイトを巡回したりするうちに、マジックの入門的サイトも閲覧したりするようになりました。
既にマジックに関するサイトはペラサイトからマニアックなハイクオリティーのサイトまで玉石混合で存在しております。きちんと検索すれば相当な情報が公開され、今更私のようなアマチュアの出る幕は無いようにも思われます。
しかし、実際には入門向けサイトは相当数アフィリエイト目的と思われる、商材の販売的サイトやどっかのコピペサイトで同じ内容のものが3つも4つも見つかったりすることがありました。
もちろんそういったアフィリエイト自体を否定するものではなく、それなら、もう少し独自性を出した、価値のあるサイトを作ってほしい、と感じました。
また、入門の部分から先に進む部分のギャップが大きく、当時知りたかったような内容を記したものはなかなか一つにまとめられてはいませんでした。
そこで、人任せにするのではなく、自分の経験や他のサイトで知った内容をかみ砕いた情報を提供することにしました。
そんな感じで始まりますが、あまり気合い入れすぎないよう、出来る範囲でスタートしていきたいと思います。
登録:
投稿 (Atom)