2015年2月8日日曜日

マジックの趣味としての楽しみ方⑯(ボケ防止)

⑮ボケ防止のため手の運動の代わりにマジックをやっている

手品・マジックを趣味にしている、というと、必ず言われるのは『器用なんですね』というような内容です。
手品をされない方からすると、不思議な現象は、マジシャンの目にも留まらぬ早業で起こしていると思われているようです。確かに、スライハンドマジックと呼ばれる、テクニック重視のステージ系マジックや、クロースアップマジックでもノーギミックという、種仕掛けに頼らないタイプのマジックでは練習あるのみ、といった器用さの要求されるものも多く存在します。実際には、こういう器用さが無くてもほぼ道具が自動的に現象を起こしてくれるタイプの物も存在しますので、割と不器用な方でも手品・マジックを幅広く楽しんでいただくことができます。

ということで、ボケ防止と言っても、①直接手先の練習が必要なマジックに取り組む、②マジックをやることで若返りできる、の内容が考えられます。
①は導入部でも述べたようにステージマジックでは四つ玉やシンブル、リング、ミリオンカードといった、学生マジックで良く見られる演目を練習することが該当します。四つ玉はビリヤードボール状のものを指の間で増やしたり減らしたりするマジックで、角度に弱いため、ひたすら練習と、角度の研究が必要になります。 ミリオンカードという手からカードを次々に出していくマジックも種自体は至って単純ではありますが、これを上手く行うためには形になるまで数か月、まともにマジックとして演じようとすると数年単位かかってしまいます。これらは練習すればするほど上達しますので、指の運動にはもってこいです。確かにこれらのことを練習していれば、ボケている暇などありません。ただし、ボケ防止とはいえ、やはり上達が遅いとそのうち練習するのも嫌気がさしてしまいますので、そのうち練習をやめてしまい、目的を達成できなくなる可能性が高いです。
また、クロースアップマジックでカードのフラリッシュ【Dan & Daveとかその他色々】とかコインの超絶技巧的マジック【 例:SickというDVDみたいなのとかその他もろもろ】など、若い方がどういうわけか好みそうな内容の技術もありますが、こんなものを練習していると大抵、年配の方は最初の段階でついていけません。
この方法でのボケ防止は若い頃からテクニック系マジックをやっていた方には向く方法ですが、いきなり定年後に始めることはお勧めできません。
②について、これは実際に人前でマジックを演じることがボケ防止につながるということです。個人的な話ですが、マジックを数多く披露されている方々は比較的年齢以上に若く見える方が多いです。これは芸能人と同じで、人から見られるというのが仕事みたいな趣味の場合、見た目が大事ですので、必然的に姿勢も良くなり、下手な姿を見せたくないという意識が、見た目に気を使うというモチベーションにつながっていると考えられます。

ということで、結論は、ボケ防止でやるなら①手先の器用さの必要なマジックは程々のレベルにしておかないと、嫌気がさします、②人前の舞台に立つことで、若さが保てる可能性は十分あります、ということです。

是非、ボケ防止のためにマジックをやってみたい方は今からスタートしましょう(とマジックの宣伝です)。

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