2016年9月26日月曜日

大人数にマジックを見せる難しさ③お金がかかること

多かれ少なかれ、どんな趣味でもお金はかかるものです。楽器でもピアノも最初は電子ピアノとかでもいいでしょうが、本格的に演奏家への道を歩むなら、超高価なグランドピアノを購入し、著名な先生に高い謝礼を払い教わったりするので、とてつもないお金がかかります。
フィギアスケートなど、日本にスケートリンク自体ほとんどないため、施設費だけでも馬鹿にならず、金持ちのスポーツとなっています。
しかし、マラソンやジョギングのようにシューズ代にせいぜい大会参加費さえあれば、後は個人の練習努力のみ、といった分野も存在します。

マジックの場合、クロースアップマジックにするかステージマジックをメインにするか、サロンマジックを選ぶかでかかる費用も変わってきます。

クロースアップ
コインマジックなら、最初にシルバーハーフダラー数枚購入しておけば、それ以外ギミックコインに走らなければかかりません。(もちろんDVDや書籍は必要に応じて購入必要ですが)。
カードマジックの場合、バイシクルトランプを用いると、1デック400円~600円程度はかかるので、カードの傷みやすい技法やフラリッシュを行いたい場合、毎日練習すると2~3日に1デック消費する人もいるでしょうが、そんなハードなことをしなければもう少し長持ちします。
ということで、クロースアップマジックは比較的お金がかからず、若い人の愛好家も多いです。

ステージマジック
ピンキリですが、大舞台でのステージとなると、それなりの見栄えのする道具と衣装が必要になります。
マジック用のテーブルでも市販品で3万円以上したりします。シルクのハンカチとかも60㎝角や90㎝角の大きなものだと1枚1000円程度したりするので、大量に使うと、消耗品なので、結構財布に厳しくなります。ちょっとした取り出し道具やプロダクション手順物を購入するとすぐに万札が飛んでいきます。
イリュージョンになると頭に剣を刺すヘッドレスクィーンやフローティングテーブルとかが安くて3万程度、チェアーサスペンションやヒンズーバスケット、リングイリュージョンといった物が比較的大き目のイリュージョンとしては安く、10~20万程度、プロの使うようなファイヤーケージ、人体浮遊、その他本格的イリュージョンだと、50万くらいから数百万、1千万を超える物も存在します。もちろんイリュージョンの場合、移動がトラックとなりますので、輸送費も馬鹿になりません。
この辺りのことについては私も大雑把なことしかわかりませんが、 アシスタントも雇う必要が出てきて、いくらお金があっても足りません。よって、イリュージョンはほぼプロマジシャンしか行わないのが実態です。

サロンマジック
こちらもステージマジックでイリュージョンや照明等を使わない程度の大き目のマジックが対象となります。
やはり道具は大きめなので、クロースアップで使用するものよりは高めとなります。
マジックテーブルを自前で用意して、それなりのマジシャン風スタイルで演技する場合は、テーブル、トップハット、それなりの見栄えのする道具数点揃えて30分くらい演技しようとすれば、10万近くは覚悟しておかないといけないでしょう。
しかし、お金があまりなくても、ロープ、新聞紙、カメレオンシルク、ポケットリングくらいで立ってマジックすれば、サロンでも十分通用し、テーブルも会場で長テーブル用意してもらえば、3000~4000円くらいで30分くらい演技することも可能です。


結論的な内容はありませんが、いかにもマジシャンらしく、しかもよくTVで見るような派手な内容でマジックを大人数の前で見せる場合には非常にお金がかかりますが、工夫すれば、安くで大人数にマジックを見せることは可能です。ただし、その分、あなたがイメージしている格好いいマジシャンとして、周りから注目を浴び、モテまくる、というスタイルからはほど遠くなるでしょう。
お金が無ければ、やるマジックを色々工夫するなり、同等品を100均にて購入して自作するなり、自助努力を行ってください。

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