2016年9月24日土曜日

『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第12巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD

さぼりにサボりまくった人前で見せるための資料が少ないことDVD記事シリーズもやっと『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第12巻) 本格カードマニピュレーション編 ということで最終巻に辿り着きました。
いわゆるミリオンカードと呼ばれる、手からトランプがいっぱい出てくる本格的なステージカードマジックの解説となります。実際に解説されても、手が慣れるまで時間がかかるため、すぐに実演できるわけではありませんが、マスターすれば、マジックショーで引っ張りだことなるでしょう。 
技法の説明が種そのもののようになってしまうので、ちょっと言いにくいのですが、実際に動きを見ないとできないからネタバレではないということで、良しとしておきましょう。


・カードマニピュレーションについて
・使用するカードについて
実演時にはろうを塗った専用の薄いカードを使いますが、練習時には手の筋肉を鍛えるため、普通のBicycleのカード等を用います。
・ファンカード技法のおさらい
第3巻で学んだファンカードの技法を復習します。

ステップ1 バック&フロントパーム
・バックパーム
ミリオンカードの基本中の基本となる技法です。読んで字のごとくの技法です。
・フロントパームへの移行
バックパームの状態からフロントパームへ移す練習を行います。
・小手返し
バックパームからフロントパームへの移行を利用することにより、手の裏表にカードが無いことを示す技法です。
・カードの出現方法
バックパームした状態から、カードが突然出現したように見える方法を3種類説明しています。
・1枚での練習方法

ステップ2 複数枚のバック&フロントパーム
・1枚ずつのバックパーム
カードを次々にバックパームしていく技法の説明です。
・1枚ずつの出現
複数枚バックパームしたカードを1枚ずつ取り出していく技法の説明です。
・ファンの消失・出現
片手正ファンに開いた数枚のカードをバックパームし、またファン状へ広げて出現させる技法の説明です。
・複数枚の小手返し
複数枚のカードをバック・フロントパームすることにより小手返しするとカードがずれてきます。それを防止するための説明が行われています。 
・複数枚での練習方法

ステップ3 様々な技法
・クラシックパーム
カードを1枚デックからクラシックパームする方法が説明されています。
・テンカイパーム
ジャンボコインを隠すのに良く用いられますが、カードでも展開パームを用いることがあります。
指先から1枚テンカイパームの位置へ持ってくることもできます。
・プレッシャーパーム
3本の指と親指で圧力掛けながらパームする方法です。展開パームの位置への移動が可能です。手の甲からは見えなくなっています。
・フィンガーホールド
テンカイパームから逆の手に渡す時に持つ持ち方として使われます。
・ピポット・カード・バニッシュ
左手の中にカードを入れて行きますが、左手からカードが消えて、別の場所から右手よりカードが出現するという、一種のフェイクパスです。
・バードケージバニッシュ
鳥かごの消失のような形で両手でカードを持ちながら、カードを消す技法です。
※技法関係はネタバレ防止のため、わざと分かりにくい説明のままにしておりますので、ご了承ください。 
・技法の練習
基本はバック&フロントパームからの流れで練習します。

ステップ4 手順の実際
・空手カード
選んでもらったトランプを元のデックに戻してもらいます。トランプを空中に投げて一枚カードをマジシャンがつかみます。そのカードが観客の選んだトランプです。トップパーム、フロントパーム、バックパームから、1枚出しの技法を利用して客のカードを出現させます。
・6枚カードの手順
6枚のカードを一枚ずつ消していきます。全部消した後、1枚出現させると、残り5枚は反対の手から出現します。
6枚のトランプをピポットバニッシュした後、ファンにします。だんだんファンが小さくなってきますが、最後はファンがシルクに変化してしまいます。 
昔からある手順は5枚カードと呼ばれるものですが、カズ・カタヤマ氏が新たに手順を構築した物です。準備も少なく、コンパクトですが、サロンマジックで演じられる手順となっています。

ステップ5 ミリオンカードの基礎
・スプリットファン
 ミリオンカード用の薄いカード20枚くらい使って行います。ファンに広げたカードが次から次へと捨てても出現する技法です。ミリオンカードの基本的技法となります。相当練習が必要です。
・シルクからのファンの出現
ポケットから取り出したシルクよりカードがファン状に出てきます。ファンを捨てても捨ててもファンが出てきます。 
スプリットファンを使ったミリオンカードの原型的演技です。
・左手からの1枚出し
カードを両手から出そうとするのに、左手から素早く出すための技法が説明されています。
・ワンデックでのミリオンカード
前半は第3巻で解説されていたファンカードの手順を基に組み立てたルーチンで、後半は両手から1枚ずつカードを取り出した後、ファン状で両手にカードを出現させて終わります。
ミリオンカードの練習用手順ですが、本格的なミリオンカードとなっています。
実際にショーやコンテストで手順を組む場合、もう少し色々な技法やカードの補充を行う必要出てきますが、本ルーチンをマスターすることが入門者にとってミリオンカードをマスターするための目標とすればよいでしょう。

“ステージマジック基礎講座⑫”はステージマジック上達十ヶ条となります。
内容は色々説明されていますが、練習することはもちろん、舞台での見た目や印象を上げるための工夫が挙げられています。
人の真似やパクリは絶対やめましょう、と強調されています。本シリーズのマジックを参考にしながら自分なりの工夫を凝らすことの大切さが述べられています。
またマジック以外の芸能についても興味を持ち、幅を広げよう、ということも大事であると主張されています。

結局、マジックは既存の道具や動画、書籍を参考にすれば、何となく形にはなりますが、自分の頭を使って表現することをしないと、別にマジックする人があなたでなくても誰でもいい、ということになり、個性という物が無くなってしまうように思います。
受けるネタを買いあさり、それで演技するのも良いですが、人前で演技して、色々な良い反応や凹むくらい厳しい反応を受け、それを基に反省していき、自分だけのマジックを構築して、大人数にマジック見せることを楽しんでください。

そのための有力な資料が『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』シリーズ12巻であり、これをそのまま演じる必要はありません。
マジックは奥深くて人前で演じるのが嫌になることも出てきますが、くじけず、頑張ってみてください。 

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