2015年10月31日土曜日

ヤフオク 手品⑪(出品者の戦略を読む)

基本的にオークションの落札者目線で見てきましたが、出品者側がどういった戦略で出品を行っているか述べます。

まず、出品者としては何としても人目につく所に商品を掲載してもらう必要があります。
落札者側は検索機能として、入札の多い順とか、値段の安い順とか、注目の多い順とかを使って探すことになります。そして、ある程度検索上位に来ないと人目につかないことになります。

正統的な方法としては
①注目の多い順:これは出品者がある程度お金を積めば、カテゴリー上側に商品を掲載することができます。これは出品者が一日当たりそれなりの金額を出さないといけないので、結構高価な商品に対しては採用される戦略です。

おきて破りというわけではないですが、よく見かける戦略に
②商品を1円で出品する:これは安い順で検索された場合に最初は検索されやすくなり、それなら、と入札者が増えると、入札の多い順のカテゴリーで検索されやすくなり、競合が激しくなり、高値落札されやすくなるという戦略です。
それなりの商品力のあるものを期限内に確実に落札させたい場合に使われます。通常の価格設定では応札のない物もこの戦略だと大抵落札されていくので、早く換金したい出品者が利用する戦略です。
ただし、最終日まで7日とかでむなしく入札者ゼロという場合もまれにあり、最後に辛うじて11円とかで落札されていたのも見たことがあります。この場合は出品者涙目でしょう。
1円出品なのに入札無い場合、期日前に取り下げてしまっていたのも見たことがあります。

③即決価格設定:これも早く売ってしまいたい場合に使われます。新品の場合、通常の定価とほぼ同じ価格で売っている場合があります。こういった場合はネット通販のマジックショップがオークションの場を通販サイトの別サイト代わりとして使っていると考えられます。具体的に名前は挙げませんが、過去の記事に掲載したショップでもオークション出品している所が知っているだけで2つはあります。
個人の場合でも過去の落札水準に近い価格を即決価格に設定して、期限前に売れるのを期待して出品している場合があります。しかし、即決価格設定は意外と落札者からは人気がありません。何となくオークションのあの落札できるかどうかのドキドキ感が無く、楽しめないからです。

④マジック用品一式売り:道具を10個や20個まとめて売ってしまう場合があります。これは出品者が手品を辞めてしまおうという場合や、故人の遺品を整理した家族が良くわからいのでまとめて出してしまう例などが考えられます。
正直言いますと、道具は1つずつバラバラに売りに出した方が高く売れるのは間違いないです。理由は、同じ道具を持っていたりするので、特にDVDのまとまったセットだと、そんなもの要らないよ、となる可能性が高いためです。
高く売りたければ、1つずつ丁寧に出品した方が確実です。

⑤バッタ物を売る:手品の道具は結構純正品だと値段が高いものも多いです。そのため、中国のタオバオやアリババなど経由で購入した偽物を輸入して転売していることも結構あります。ある程度どんな道具かわかっているものについては、購入しても大勢に影響ないことも多いですが、精密なギミックだと相当個体差が大きく、現物見たら萎えてしまう場合もあります。中国から輸入する場合も結構出品者側にリスクあるので、最初から大量輸入するのはお勧めできません。この辺は相当運に左右されます。

ということで、出品者側も素人からプロの領域の人まで色々な戦略立てて、オークション出品されています。
本シリーズを読まなくても実際に挑戦してみればもっとわかることも多いので、怖がらずに一度オークションにチャレンジしてみてください。

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