元々は実店舗も大阪にあったのですが、閉店して、最近では自宅を店舗にしていたようです。そちらの方は行ったことないので、現在はどうなっているか分かりません。
しかし、大阪の泉の広場上の吉野家の隣のビルにあった頃には実店舗に行ったことがあります。中々固い扉で開けにくく、客が入るのを拒んでいるのではないか、という店構えでした。
店主の根本さんは結構ご年配の方で、ちょっと怖そうな感じでしたが、ちゃんと買うとなると、DVDの中身を事前に見せてくれたり、ファンにしてフォースする方法など実演してくれたりと結構親切丁寧でした。
ただし、お値段がネットショップ上の金額と異なることが多く、あるものは『11000円となってましたが、仕入れの関係で6500円になりました』とか半値近くなり、またあるものは『6500円でしたが、為替の関係で8500円になりました』とか、金額の予想がつきません。
ひどいときは実店舗で購入しようとした道具に対し『これはいくらでしたっけ?』と根本さんから逆に聞かれる始末です。
店の道具には一切金額表示ないのでいちいち全部覚えられなかったのも仕方なかったのかもしれません。
こちらのお店で買ったことのある人には、『女房を質に入れてでも買うべきです』とかの根本節炸裂のカタログが季節ごとに年4回送られてきていました。私の場合、あまり買わなかったので、3年くらいたったらカタログは来なくなりましたが。
という具合に中々独特なノリのショップでしたが、解説の詳しさは天下一品で、同じ商品なら、ミスターマジシャンで買わないとちゃんとした解説がない、くらいのイメージでした。
ご本人が海外へ直接買い付けに行き、結構マニアックな選択で、他店にない物が多かったです。ただ、現在ではマジック卸も開発が進み、他店との差別化に苦慮していたような感じになっていました。
基本的にはクロースアップメインのお店で、いくつかオリジナルの冊子も作られており、結構貴重品となっております。
また、あまり買った人もいないでしょうが、カップス&ボールズ用のラバーフルーツを買うと、若かりし頃の根本さんの演技動画VHS(当時でも既にビデオはほぼ死滅していたにもかかわらず、DVDとかCDではなく、VHSです)がプレゼントされました。
何とかVHSビデオを変換してみたキャプチャー画像です。めちゃ若いです。
他にも、送料が安く済んだから、と100円玉とか10円玉がセロテープで便箋に貼り付けて返してくれることもよくありました。
中々現在の若い世代の方にはなじめないかもしれませんが、古き良き時代のマジック愛好家という感じの方でした。
ミスターマジシャンとはどういった感じのショップだったかの紹介でした(入門の方にはあまり役に立たない雑学講座のようになり、申し訳ありません)。
※ミスターマジシャンのショップは閉店しましたが、ミスターマジシャンで取り扱っていた商品は以前記事にもしたマジックオフレコでミスターマジシャン(根本毅)という項目にて2016年1月現在、一部取扱いを行っております。
奇術の面白さ(根本毅)も以前は6000円ちょっとだったと思ったのですが、12000円になっても売切れてしまっているようです。トリックの選択が他のショップとは一味違うので、他の書籍や道具も絶版になる前の今のうちに入手しておいた方が良いかもしれません。
とても懐かしいです。根本さんで買いました。マジックのいろはを教わりました。ミスターマリックがうちで買ったよ。と言われたときは正直複雑な気持ちになりました。
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