『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第5巻)は
ロープ入門 結び目編 となります。
ロープという細長い特徴を生かした現象として、結び目を作ったり、解いたりするものが挙げられます。
現象的には地味な感じですが、持ち運び便利で、角度にも強く、サロンマジックでもクロースアップでも比較的人数の多い人相手に演じることができ、マジシャンにとっては色々好都合なマジックです。
本編では当然のことながら、ある程度練習が必要となる各種結び方がこれでもか、と説明されていきます。
・使用するロープについて
ロープマジックでは結び目編の他、第9巻の本格ロープマジック編で行われるロープ切りなどがありますが、使うロープは共通で、細い糸を編み込んだスピンドルロープが用いられます。材質は木綿やアクリルが使われています。特にカラーの物はアクリル製となります。両端は放置しておくとモロモロとしてきますので処理しないと見苦しいことになります。アクリル製では木工用ボンドで固まりませんので、その処理法についても説明されています。
手芸用品店で売られていますが、3Lサイズの太い物は相当探さないとありません。 DVDでは言及されてないし、あまりどこにも書かれていませんが、『紅鶴』というブランドに3Lの極太ロープがあったりします。
様々な結び方
基本的な結び方から片手でシルクと同様に結び目を作ったり、フラリッシュ的に結び目を作る方法が色々解説されています。
・瞬間結び①
・瞬間結び②
・ウィリアムテル・ノット
・ダブル・ノット①
・ダブル・ノット②
・ダブル・ノット③
・ヒンズー・ノット
ロープマジックのクライマックスとして使える、一度に多数の結び目を出せる方法です。
解ける結び目
結んだ紐をいかに解くかということで、基本から応用まで説明されています。
・ノット・ノット
・消える蝶結び①
・消える蝶結び②
・二重の結び目
・フォールス・ノット
結び玉と輪の作り方
ロープ用のギミックの作り方の解説です(わざとアバウトな説明としてあります)
結び目に関するマジック
今まで学んだ結んだり解いたりを組み合わせると結び目が移動したように見える現象等が構成できます。それらをマジックの現象として作品化したものを紹介しています。
・取れる結び目4種
・フリップ・ノット
・3つの結び目
ロープマジックのオープニングに用いることのできる手順で、結び玉のギミックを用います。
・飛び移る結び目
・移動する結び目①
・移動する結び目②
・結び目がいっぱい
1本のロープを使うマジックの手順のトリネタとして用いることのできるマジックで、たくさんの結び目を出現させることができます。
そしておまけの“ステージマジック基礎講座⑤”では舞台での歩き方についての解説があります。モデルとかをしていない限り、普段歩き方を気にすることはないと思いますが、舞台から出てくるときの足の出し方や、綺麗に見える歩き方が解説されております。
こういった細かい部分の積み重ねがステージマジックを上達させる秘訣につながっていきます。
私個人としてはロープマジックとしてはギミックのあるものや3本ロープくらいしか演じないので、こういった結んだり解いたりするだけの演技力や技術力の要るものを演じたことはほぼありません。しかし、準備も簡単でどんな悪条件でも演じられるというのはパフォーマーとして活躍しているアマチュアマジシャンとしては非常に魅力的です。そのうちレパートリーに取り入れられたらいいな、と思っています。
2016年6月29日水曜日
2016年6月11日土曜日
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第4巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第4巻)は
スライハンド入門 パーム編 ということになっています。
マジックされる方ならパームと言えばあれか、と分かるでしょうが、どちらかというと、クロースアップマジックでの技法をイメージされる方の方が多いでしょう。
この間ではマニピュレーションに用いられるパーム技法及びそれに関連したマジックが紹介されています。
パーム技法自体を自然に見せるためにはミスディレクションと呼ばれるテクニックの利用が必要となり、それに関する解説が行われます。
基本技法としてフィンガーパーム、クラシックパームを中心に説明されています。
取り上げられているマジックは
・増えるお札
千円札を肘でこすると2枚に増えます。
・ハンキー・パンキー
ハンカチの中から次々とコインが現れます。最後はお札がいっぱい出てきます。
・ロープの結び目に現れるシルク
ロープを輪っか状にします。ロープの端を左右に引っ張ると、ロープの真ん中からシルクが突然出現します。
・ボールになる結び目
シルクのハンカチに結び目を作ります。それをつまんで下におろすと、ボールに変化しています。
・ボールとカップ
カップにボールを入れます。次々とボールが出てきてカップに入れて行きます。カップをひっくり返すとシルクが出てきます。
・練習用手順 ボールとシルクの手順
これまでに学んだ、ロープの結び目に現れるシルク、ボールになる結び目、ボールとカップをつないだ手順です。
・コインになる炎
ライターの炎をつまむとコインに変化します。
・貫通するコイン
コインが手の甲や服を貫通して出現します。
・紙幣になるコイン
コインを手で振っているうちに紙幣に変化します。
・練習用手順 飛行するコイン
今までに習った手順を織り交ぜた、コインが色々な所に飛行したり、ライターに変化したりする現象です。
どちらかというと、クロースアップで見るような手順です。
そ して“ステージマジック基礎講座④”として、綺麗な立ち方の解説です。今まであまり解説されることのなかった、マジシャンらしく綺麗に見える立ち方を行うための準備運動、立ち位置などが細部に亘り解説されています。今回の内容をマスターすれば、今まで素人っぽかった姿勢もマジシャンらしい立ち方に矯正できます。
基本的には各巻独立した内容ではありますが、今回のパーム編は第7巻のフェイクパス編へと発展し、フェイクパス編は11巻の四つ玉編へとさらに本格的な内容に展開されますので、本格的な四つ玉をマニピュレーションで行いたい方は、揃えた方が良いと思います。
スライハンド入門 パーム編 ということになっています。
マジックされる方ならパームと言えばあれか、と分かるでしょうが、どちらかというと、クロースアップマジックでの技法をイメージされる方の方が多いでしょう。
この間ではマニピュレーションに用いられるパーム技法及びそれに関連したマジックが紹介されています。
パーム技法自体を自然に見せるためにはミスディレクションと呼ばれるテクニックの利用が必要となり、それに関する解説が行われます。
基本技法としてフィンガーパーム、クラシックパームを中心に説明されています。
取り上げられているマジックは
・増えるお札
千円札を肘でこすると2枚に増えます。
・ハンキー・パンキー
ハンカチの中から次々とコインが現れます。最後はお札がいっぱい出てきます。
・ロープの結び目に現れるシルク
ロープを輪っか状にします。ロープの端を左右に引っ張ると、ロープの真ん中からシルクが突然出現します。
・ボールになる結び目
シルクのハンカチに結び目を作ります。それをつまんで下におろすと、ボールに変化しています。
・ボールとカップ
カップにボールを入れます。次々とボールが出てきてカップに入れて行きます。カップをひっくり返すとシルクが出てきます。
・練習用手順 ボールとシルクの手順
これまでに学んだ、ロープの結び目に現れるシルク、ボールになる結び目、ボールとカップをつないだ手順です。
・コインになる炎
ライターの炎をつまむとコインに変化します。
・貫通するコイン
コインが手の甲や服を貫通して出現します。
・紙幣になるコイン
コインを手で振っているうちに紙幣に変化します。
・練習用手順 飛行するコイン
今までに習った手順を織り交ぜた、コインが色々な所に飛行したり、ライターに変化したりする現象です。
どちらかというと、クロースアップで見るような手順です。
そ して“ステージマジック基礎講座④”として、綺麗な立ち方の解説です。今まであまり解説されることのなかった、マジシャンらしく綺麗に見える立ち方を行うための準備運動、立ち位置などが細部に亘り解説されています。今回の内容をマスターすれば、今まで素人っぽかった姿勢もマジシャンらしい立ち方に矯正できます。
基本的には各巻独立した内容ではありますが、今回のパーム編は第7巻のフェイクパス編へと発展し、フェイクパス編は11巻の四つ玉編へとさらに本格的な内容に展開されますので、本格的な四つ玉をマニピュレーションで行いたい方は、揃えた方が良いと思います。
2016年6月9日木曜日
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第3巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第3巻)は
カードマニピュレーション入門 ファンカード編編 です。
マニピュレーションとは手先の技術で行うマジックであり、スライハンドマジックなどと呼ばれます。その中でもどちらかというとフラリッシュとか曲芸に近い領域の見せ方を行う、不思議さというより、美しさを見せるのがファンカードと言えます。
まずカードの加工方法が説明されています。加工をすることによりきれいにカードを広げることが出来るようになります。
基本技法として、片手、両手でカードを綺麗に広げる方法や、カードシャッフル方法が説明されています。
応用編として、
・逆S字ファン
・白くなるファン
・サークル・ファン
・色変わりファン①
・色変わりファン②
・ファンの出現
・並列ファン
・フラリッシュ(スプリング、カスケード、アーム・スプレッド)
・ファンカード練習用手順
・ファンカード参考用手順
そ して“ステージマジック基礎講座③”として、マジックの学び方が解説されています。マジックを色々見て気づいたこと、感想、考えたことなどをノート等に残すことの重要性が説かれています。
またマジック道具の購入、書籍での学び方について、カズカタヤマ氏なりのアドバイスがなされています。
3巻目はカードマジックの中でもファンカードに焦点を当てた内容となっておりますが、本格的に手先からカードを大量に取り出すミリオンカードについては、12巻にて解説されることになっています。
カードマニピュレーション入門 ファンカード編編 です。
マニピュレーションとは手先の技術で行うマジックであり、スライハンドマジックなどと呼ばれます。その中でもどちらかというとフラリッシュとか曲芸に近い領域の見せ方を行う、不思議さというより、美しさを見せるのがファンカードと言えます。
まずカードの加工方法が説明されています。加工をすることによりきれいにカードを広げることが出来るようになります。
基本技法として、片手、両手でカードを綺麗に広げる方法や、カードシャッフル方法が説明されています。
応用編として、
・逆S字ファン
・白くなるファン
・サークル・ファン
・色変わりファン①
・色変わりファン②
・ファンの出現
・並列ファン
・フラリッシュ(スプリング、カスケード、アーム・スプレッド)
・ファンカード練習用手順
・ファンカード参考用手順
そ して“ステージマジック基礎講座③”として、マジックの学び方が解説されています。マジックを色々見て気づいたこと、感想、考えたことなどをノート等に残すことの重要性が説かれています。
またマジック道具の購入、書籍での学び方について、カズカタヤマ氏なりのアドバイスがなされています。
3巻目はカードマジックの中でもファンカードに焦点を当てた内容となっておりますが、本格的に手先からカードを大量に取り出すミリオンカードについては、12巻にて解説されることになっています。
2016年6月7日火曜日
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第2巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第2巻)は
シルク入門 結び解け編 ということになっています。
最初にシルクの保管方法や扱い方が説明されています。
シルクというのはいわゆるマジック用の絹製ハンカチのことを言います。通常はマジックショップで購入します。結び解け編とのことで、シルクを結んだり解いたりといった使い方をするため、ある程度の大きさが必要になり、45㎝角か60㎝角のシルクを使用することが推奨されています。
基本技法として、結び方やウソ結び、片手で結ぶ方法等が紹介されています。
取り上げられているマジックは
・空気鉄砲
シルクで作った結び目を指で鉄砲のように撃つと、結び目が消えてなくなります。
・シルク貫通3題
①外れるシルク
お客さんと2枚のシルクのハンカチを結んで引っ張ると、結び目が保持されたまま外れます。
②腕を抜けるシルク
お客さんの腕にシルクを結びます。シルクを引っ張ると、結び目が保持されたまま腕から外れます。
③3枚のシルク外し
3枚のシルクハンカチをマジシャンと2人のお客さんで結び合いします。3人がシルクを引っ張ると結び目が保持されたまま外れます。
①~③の原理的には同じですが、見た感じが異なり、お客様と楽しめるマジックとなっています。
・分裂シルク
1枚のシルクに結び目を作ります。両端を引っ張ると、シルクが2枚に分裂します。さらにそのうちの1枚を使い、さっきと同様に結び目を作ります。すると、またシルクが分裂して、合計3枚になります。普通のシルクのハンカチ3枚あればできます。
・結び目の移動①
2枚のシルクのうち1枚に結び目を作ります。同時に2枚のシルクを振ると結び目が他方のシルクに飛び移ります
・結び目の移動②
1枚のシルクを結び、もう1枚はそのままのものを両手で持ちます。両手を近づけて広げるだけで、結び目が一方から他方に飛び移ります。結び目の移動①とは違った技法で易しくできるようになっています。
・シルクの予言
自由に3枚の色違いのシルクを結んでもらいます。予め袋に予言として入れていたシルクの結ばれた順番と一致しています。
・入れ替わるシルク
3枚の色違いのシルクのハンカチをお客さんの好きな順番に結んでいきます。端につなげたはずの色のハンカチが結び目の真ん中に移動します。最後には残り2枚が結ばれた状態で真ん中のハンカチが外れてしまいます。面白い技法を使います。
・シンパセティック・シルク
日本では6枚ハンカチと呼ばれ、石田天海氏が演じて有名なマジックです。3色のハンカチ2セットを使います。一方のセットのハンカチはバラバラですが、他方のハンカチを結ぶと、バラバラのはずのハンカチが同様に共鳴して結ばれます。また一方のハンカチをバラバラに外すと、他方の結ばれていたはずのハンカチもバラバラになっています。
そして“ステージマジック基礎講座②”として、マジックの効果的な練習方法について解説されています。姿見(鏡)、ビデオを用いた練習が推奨され、身近な人に試演することにより批評をもらうということが説かれています。冷静な目で自分の演技を見つめなおし、理想の姿とのギャップを埋めていくことが大切です。
2巻目はシルクマジックでも結び目を利用した現象が主なものを扱っています。この後8巻目では本格シルクマジックとして、それ以外の現象のマジックも紹介されます。
何となく種に関連する表現をぼやかしているため、奥歯に物のはさまった表現ですが、実際に動画を見ると、現象の分かりやすいマジックが多いです。
こんな感じで本シリーズの紹介を続けていきます。
シルク入門 結び解け編 ということになっています。
最初にシルクの保管方法や扱い方が説明されています。
シルクというのはいわゆるマジック用の絹製ハンカチのことを言います。通常はマジックショップで購入します。結び解け編とのことで、シルクを結んだり解いたりといった使い方をするため、ある程度の大きさが必要になり、45㎝角か60㎝角のシルクを使用することが推奨されています。
基本技法として、結び方やウソ結び、片手で結ぶ方法等が紹介されています。
取り上げられているマジックは
・空気鉄砲
シルクで作った結び目を指で鉄砲のように撃つと、結び目が消えてなくなります。
・シルク貫通3題
①外れるシルク
お客さんと2枚のシルクのハンカチを結んで引っ張ると、結び目が保持されたまま外れます。
②腕を抜けるシルク
お客さんの腕にシルクを結びます。シルクを引っ張ると、結び目が保持されたまま腕から外れます。
③3枚のシルク外し
3枚のシルクハンカチをマジシャンと2人のお客さんで結び合いします。3人がシルクを引っ張ると結び目が保持されたまま外れます。
①~③の原理的には同じですが、見た感じが異なり、お客様と楽しめるマジックとなっています。
・分裂シルク
1枚のシルクに結び目を作ります。両端を引っ張ると、シルクが2枚に分裂します。さらにそのうちの1枚を使い、さっきと同様に結び目を作ります。すると、またシルクが分裂して、合計3枚になります。普通のシルクのハンカチ3枚あればできます。
・結び目の移動①
2枚のシルクのうち1枚に結び目を作ります。同時に2枚のシルクを振ると結び目が他方のシルクに飛び移ります
・結び目の移動②
1枚のシルクを結び、もう1枚はそのままのものを両手で持ちます。両手を近づけて広げるだけで、結び目が一方から他方に飛び移ります。結び目の移動①とは違った技法で易しくできるようになっています。
・シルクの予言
自由に3枚の色違いのシルクを結んでもらいます。予め袋に予言として入れていたシルクの結ばれた順番と一致しています。
・入れ替わるシルク
3枚の色違いのシルクのハンカチをお客さんの好きな順番に結んでいきます。端につなげたはずの色のハンカチが結び目の真ん中に移動します。最後には残り2枚が結ばれた状態で真ん中のハンカチが外れてしまいます。面白い技法を使います。
・シンパセティック・シルク
日本では6枚ハンカチと呼ばれ、石田天海氏が演じて有名なマジックです。3色のハンカチ2セットを使います。一方のセットのハンカチはバラバラですが、他方のハンカチを結ぶと、バラバラのはずのハンカチが同様に共鳴して結ばれます。また一方のハンカチをバラバラに外すと、他方の結ばれていたはずのハンカチもバラバラになっています。
そして“ステージマジック基礎講座②”として、マジックの効果的な練習方法について解説されています。姿見(鏡)、ビデオを用いた練習が推奨され、身近な人に試演することにより批評をもらうということが説かれています。冷静な目で自分の演技を見つめなおし、理想の姿とのギャップを埋めていくことが大切です。
2巻目はシルクマジックでも結び目を利用した現象が主なものを扱っています。この後8巻目では本格シルクマジックとして、それ以外の現象のマジックも紹介されます。
何となく種に関連する表現をぼやかしているため、奥歯に物のはさまった表現ですが、実際に動画を見ると、現象の分かりやすいマジックが多いです。
こんな感じで本シリーズの紹介を続けていきます。
2016年4月12日火曜日
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第1巻) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD
ようやく『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(第1巻)の内容に入っていきます。
第1巻ということで“初めてのステージ・サロンマジック”という副題が付けられており、初めての人でも学びやすい、と考えられる内容からスタートしています。なので、マジック専用道具としてはシルクのハンカチ位で、他はロープ、ペーパーコーンなどで、ペーパーコーンは新聞紙を使っています。
取り上げられているマジックは
・新聞20世紀シルク
筒の中に入れた赤いハンカチが、筒の外にぶら下げた2つのハンカチの間にいつの間にか結ばれて出てくる現象です。
20世紀シルクの現象ですが、グラスとかを使わず、新聞紙を丸めた物で行うため、2つのシルクの間が離れており、バラバラの状態から赤いシルクが飛び込むところが珍しいです。
・飛行するシルク
ペーパーコーンに入れたハンカチが消えて防止の中から出てきます。
・ペーパーコーンの応用①
ペーパーコーンを使ったハンカチの色変わり現象です。
・ペーパーコーンの応用②
ペーパーコーンを使った20世紀シルク現象です。
助手との共演で華やかな現象に仕上がっています。
ペーパーコーンと筒が新聞紙なので、やはり安っぽく見えてしまいます。せっかく美人アシスタントを使っているのだから、もう少し華やかな物にした方が個人的には良いような気がします。
・伸びるロープ
3本の長さの違うロープが3本とも同じ長さになります。これだけだと、よくあるプロフェッサーズ・ナイトメアと呼ばれる3本ロープのマジックですが、本当に3本ともバラバラにしても同じ長さになっています。 事前準備が必要です。
・大きくなるロープの輪
3本の同じ長さのロープを1本ずつ端を結んで輪っか状にしますが、ロープを振ると、3か所の結び目でつながった大きな輪っかになります。1つ前の伸びるロープの手順と続けて行うことができます。
・紙テープになるティッシュ
ティッシュペーパーを何枚か取って手に丸めるとカラフルな紙テープに変化します。滝のように落ちていく感じが綺麗です。
ただし、最初のティッシュの箱から取り出す部分があまりにも日常感あふれる感じなので、何かティッシュの出し方は工夫した方が恰好良いかもしれません。
・ブレンドペーパー
文字の書かれたバラバラの紙を破っていくと、メッセージの入った1枚の紙になります。
オープニングの自己紹介などに使えるマジックです。
“図解ステージマジック入門”の“メッセージの出現”を動画にしたような内容です。
これに加えて、道具紹介としてステージマジックで使うテーブルについて紹介されています。
そして“ステージマジック基礎講座①”として、サロン、ステージマジックについての違いの説明や留意点を概論的に説明しています。
1巻目ということで、比較的、特殊道具のを使わない、大きく見せられるマジックが選ばれています。
本シリーズは各巻独立しているので、特に1巻から全て揃える必要はなく、気に入った所だけ購入しても大丈夫となっています。
しかし、準備や演技上の綺麗に見せるポイント等の解説されているので、お金に余裕があれば、1巻から順に観ていった方が良いかもしれません。
まずは、自分の気になっている内容の巻から買いそろえてみてください。
第1巻ということで“初めてのステージ・サロンマジック”という副題が付けられており、初めての人でも学びやすい、と考えられる内容からスタートしています。なので、マジック専用道具としてはシルクのハンカチ位で、他はロープ、ペーパーコーンなどで、ペーパーコーンは新聞紙を使っています。
取り上げられているマジックは
・新聞20世紀シルク
筒の中に入れた赤いハンカチが、筒の外にぶら下げた2つのハンカチの間にいつの間にか結ばれて出てくる現象です。
20世紀シルクの現象ですが、グラスとかを使わず、新聞紙を丸めた物で行うため、2つのシルクの間が離れており、バラバラの状態から赤いシルクが飛び込むところが珍しいです。
・飛行するシルク
ペーパーコーンに入れたハンカチが消えて防止の中から出てきます。
・ペーパーコーンの応用①
ペーパーコーンを使ったハンカチの色変わり現象です。
・ペーパーコーンの応用②
ペーパーコーンを使った20世紀シルク現象です。
助手との共演で華やかな現象に仕上がっています。
ペーパーコーンと筒が新聞紙なので、やはり安っぽく見えてしまいます。せっかく美人アシスタントを使っているのだから、もう少し華やかな物にした方が個人的には良いような気がします。
・伸びるロープ
3本の長さの違うロープが3本とも同じ長さになります。これだけだと、よくあるプロフェッサーズ・ナイトメアと呼ばれる3本ロープのマジックですが、本当に3本ともバラバラにしても同じ長さになっています。 事前準備が必要です。
・大きくなるロープの輪
3本の同じ長さのロープを1本ずつ端を結んで輪っか状にしますが、ロープを振ると、3か所の結び目でつながった大きな輪っかになります。1つ前の伸びるロープの手順と続けて行うことができます。
・紙テープになるティッシュ
ティッシュペーパーを何枚か取って手に丸めるとカラフルな紙テープに変化します。滝のように落ちていく感じが綺麗です。
ただし、最初のティッシュの箱から取り出す部分があまりにも日常感あふれる感じなので、何かティッシュの出し方は工夫した方が恰好良いかもしれません。
・ブレンドペーパー
文字の書かれたバラバラの紙を破っていくと、メッセージの入った1枚の紙になります。
オープニングの自己紹介などに使えるマジックです。
“図解ステージマジック入門”の“メッセージの出現”を動画にしたような内容です。
これに加えて、道具紹介としてステージマジックで使うテーブルについて紹介されています。
そして“ステージマジック基礎講座①”として、サロン、ステージマジックについての違いの説明や留意点を概論的に説明しています。
1巻目ということで、比較的、特殊道具のを使わない、大きく見せられるマジックが選ばれています。
本シリーズは各巻独立しているので、特に1巻から全て揃える必要はなく、気に入った所だけ購入しても大丈夫となっています。
しかし、準備や演技上の綺麗に見せるポイント等の解説されているので、お金に余裕があれば、1巻から順に観ていった方が良いかもしれません。
まずは、自分の気になっている内容の巻から買いそろえてみてください。
2016年3月28日月曜日
『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』(総論) 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)DVD
久しぶりの記事追加となります。なにせ気が向かないと更新されませんので、困ったものです。
前回まではサロン、ステージ系のマジックをする際の資料が少ない、ということで、各種書籍を紹介してきました。
今回からはDVD関係で、大人数に見せるためのマジック用の物があるかを紹介していきたいと思います。
マニピュレーション系の指先の技術を必要とするものについては意外とDVDも存在していますが、初歩の内容から教えてくれるものとなると少ないです。これはおそらく、①ステージ系の内容のDVDを欲しいと思う初心者が少ないこと、②そこまで本格的にマジックするかどうかわからない初心者が高いDVD買うことに躊躇する、③そういった内容がもっと早い時期に欲しかった、と思うような方々はあっという間に上達してしまい、マニアックな内容のDVDでないと満足しなくなること、④プロマジシャンにとって自分が初心者であった頃のことなどすっかり忘れてしまい、何が初心者にとってわからないのかが理解できないため、初心者用ステージ系DVDを作るモチベーションが湧かない、などが考えられます。
日本語のステージ・サロン系で入門者向けDVDと言えば、やはり書籍でも数多くの著書を持つ、カズ・カタヤマ氏による『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』シリーズでしょう。
これが全12巻からなり全て集めると
このような感じになります。
1巻が税込みで4000円近くしますので、12巻セットで購入するにはお財布と相談必要でしょうが、どの巻単独で購入してもほぼ独立した内容ですので、基本的には問題はありません。(一部、何巻の○○を参考にしてください、といった部分も存在しますが)。
内容的には以前にも紹介したカズ・カタヤマ氏の著書
3部作の書籍で取り扱われている内容を追補して、映像にしたような内容も多いですが、新たに追加されたルーチンやアイデアも収録されています。
そして、各巻ごとにライナーノーツとして、作品内容が紙で記載されているのもありがたいところです。
それにも増して今までこんなことを動画で説明してくれることのなかったような、『ステージマジック基礎講座』というものが非常に参考になります。
本当にステージ・サロン系マジックの入門レベルの方はこんなブログを読んでいるくらいなら、カズ・カタヤマ氏のDVDを何回も見て、練習に励み、人前で演技して、修正を重ねることが必要でしょう(と、自分のブログ内容を否定するところも、非常識なマジック入門講座と自称する所以です)。
前回まではサロン、ステージ系のマジックをする際の資料が少ない、ということで、各種書籍を紹介してきました。
今回からはDVD関係で、大人数に見せるためのマジック用の物があるかを紹介していきたいと思います。
マニピュレーション系の指先の技術を必要とするものについては意外とDVDも存在していますが、初歩の内容から教えてくれるものとなると少ないです。これはおそらく、①ステージ系の内容のDVDを欲しいと思う初心者が少ないこと、②そこまで本格的にマジックするかどうかわからない初心者が高いDVD買うことに躊躇する、③そういった内容がもっと早い時期に欲しかった、と思うような方々はあっという間に上達してしまい、マニアックな内容のDVDでないと満足しなくなること、④プロマジシャンにとって自分が初心者であった頃のことなどすっかり忘れてしまい、何が初心者にとってわからないのかが理解できないため、初心者用ステージ系DVDを作るモチベーションが湧かない、などが考えられます。
日本語のステージ・サロン系で入門者向けDVDと言えば、やはり書籍でも数多くの著書を持つ、カズ・カタヤマ氏による『カズ・カタヤマのステージ・サロンマジック入門講座』シリーズでしょう。
これが全12巻からなり全て集めると
このような感じになります。
1巻が税込みで4000円近くしますので、12巻セットで購入するにはお財布と相談必要でしょうが、どの巻単独で購入してもほぼ独立した内容ですので、基本的には問題はありません。(一部、何巻の○○を参考にしてください、といった部分も存在しますが)。
内容的には以前にも紹介したカズ・カタヤマ氏の著書
図解マジックテクニック入門
図解ステージマジック入門
図解マジックパフォーマンス入門
(いずれも東京堂出版)3部作の書籍で取り扱われている内容を追補して、映像にしたような内容も多いですが、新たに追加されたルーチンやアイデアも収録されています。
そして、各巻ごとにライナーノーツとして、作品内容が紙で記載されているのもありがたいところです。
それにも増して今までこんなことを動画で説明してくれることのなかったような、『ステージマジック基礎講座』というものが非常に参考になります。
本当にステージ・サロン系マジックの入門レベルの方はこんなブログを読んでいるくらいなら、カズ・カタヤマ氏のDVDを何回も見て、練習に励み、人前で演技して、修正を重ねることが必要でしょう(と、自分のブログ内容を否定するところも、非常識なマジック入門講座と自称する所以です)。
2016年3月3日木曜日
『ターベルシステム・ガイドブックLESSON 1-10』 大人数にマジックを見せる難しさ①(資料が少ないこと)その16 書籍
テンヨー社から出版されていた『ターベルコース・イン・マジック』7巻(1995年に発行された8巻目が発行)は長年、マジシャンから初心者まで、マジックの歴史や心構え、イリュージョンも含めた幅広い内容を網羅した百科事典的バイブルとして親しまれてきましたが、出版元の版下の関係で、廃刊となりました。
そして、入手できなくなったことで、ネットオークションでも相当高値で取引されるようになってしまいました。
そもそも、何故ターベルコースと言う名前になっていたかというと、元々、ターベル博士がマジシャンのための通信講座を開講しており、その時のテキストを、マジックの順番や重複を整理して書籍の形に出版した物が『ターベルコース・イン・マジック』でした。
オリジナルの通信講座は1926年~1929年の期間に書き上げられたものです。
ベルヌ条約により著作権の保護期間は50年間とされていますが、アメリカは70年間を適用しています。
ターベル博士は1960年に亡くなりました。2010年で死後50年以上経過しており、オリジナルのターベルコース・イン・マジックは著作権フリーとなったと著作権保護期間50年間の国ではみなされ、既にネット上に英語版のオリジナル・ターベルコース・イン・マジックのpdf版が掲載されていたりします。
ただし、アメリカは著作権保護期間を70年間としているので、ややグレーな存在ではありますが。。
今回取り上げた『ターベルシステム・ガイドブックLESSON 1-10』はそのオリジナル・ターベルコース・イン・マジック 全60レッスンの内の1-10レッスンを取り扱ったものです。
内容は上口龍生氏の解説による『マジシャン養成講座 ターベルシステム・ガイドブック』というA4版サイズ、全58ページの日本語解説書、レッスンで扱われているマジックの全演技(解説無し)、ターベルシステム・ガイドブックLESSON 1-10までの日本語翻訳pdfデータからなっています。
日本語版でもレッスン10までで216ページあり、価格を抑えるため、pdf版となったようです。
内容はまさしくマジックの学校ともいえる内容で、最初はマジックの歴史から入ります。そしてマジックは科学である、ということで、その基礎を学ぶことの重要性を述べています。
またこのコースはプロ養成を目指していたので、プロ意識を持つことが強調されています。
その他マジックをする上での練習の大切さやパターの大切さ等心得が述べられていきます。
後の章でも最初にマジックの科学・歴史的内容の概論を説明してから、同じ系統の道具や手法を用いるものをまとめてレッスンを組み立て、実際のマジックが習得できるようにプログラムが組まれています。
レッスン10ではマジックの解説はありません。
ここでは今までのレッスンで学んだマジックを実際に人前で演じる時の心得が述べられています。これは現在のアマチュア・プロマジシャンともに共通して役立つ内容となって置いrます。
演じるマジックの種だけでなく、自身や見た目の大切さやショーマンシップ等の重要さが色々強調されています。
そして、レッスン9までで学んだマジックのルーチンについてもアレンジしてくれています。誠に至れり尽くせりの内容です。
最後では『他のマジシャンの仕事ぶりを見よ』、とあり、他のマジシャンから学ぶことがたくさんあるので、色々プロの演技を見ましょう、と述べられています。
演技動画については、レッスンで紹介された全てのマジックを上口龍生氏が愚直なまでに演技をしてくれています。
当然200ページを超える内容であるため、一口では言えませんが、基礎知識や歴史的背景、科学的上達法を取り入れた、素晴らしいシステムと言えます。取り扱っているネタが今風でないということは否めませんが、現在でも通用する内容ですので、じっくり読み進めていくのが良いと思います。
そして、入手できなくなったことで、ネットオークションでも相当高値で取引されるようになってしまいました。
そもそも、何故ターベルコースと言う名前になっていたかというと、元々、ターベル博士がマジシャンのための通信講座を開講しており、その時のテキストを、マジックの順番や重複を整理して書籍の形に出版した物が『ターベルコース・イン・マジック』でした。
オリジナルの通信講座は1926年~1929年の期間に書き上げられたものです。
ベルヌ条約により著作権の保護期間は50年間とされていますが、アメリカは70年間を適用しています。
ターベル博士は1960年に亡くなりました。2010年で死後50年以上経過しており、オリジナルのターベルコース・イン・マジックは著作権フリーとなったと著作権保護期間50年間の国ではみなされ、既にネット上に英語版のオリジナル・ターベルコース・イン・マジックのpdf版が掲載されていたりします。
ただし、アメリカは著作権保護期間を70年間としているので、ややグレーな存在ではありますが。。
今回取り上げた『ターベルシステム・ガイドブックLESSON 1-10』はそのオリジナル・ターベルコース・イン・マジック 全60レッスンの内の1-10レッスンを取り扱ったものです。
内容は上口龍生氏の解説による『マジシャン養成講座 ターベルシステム・ガイドブック』というA4版サイズ、全58ページの日本語解説書、レッスンで扱われているマジックの全演技(解説無し)、ターベルシステム・ガイドブックLESSON 1-10までの日本語翻訳pdfデータからなっています。
日本語版でもレッスン10までで216ページあり、価格を抑えるため、pdf版となったようです。
内容はまさしくマジックの学校ともいえる内容で、最初はマジックの歴史から入ります。そしてマジックは科学である、ということで、その基礎を学ぶことの重要性を述べています。
またこのコースはプロ養成を目指していたので、プロ意識を持つことが強調されています。
その他マジックをする上での練習の大切さやパターの大切さ等心得が述べられていきます。
後の章でも最初にマジックの科学・歴史的内容の概論を説明してから、同じ系統の道具や手法を用いるものをまとめてレッスンを組み立て、実際のマジックが習得できるようにプログラムが組まれています。
レッスン10ではマジックの解説はありません。
ここでは今までのレッスンで学んだマジックを実際に人前で演じる時の心得が述べられています。これは現在のアマチュア・プロマジシャンともに共通して役立つ内容となって置いrます。
演じるマジックの種だけでなく、自身や見た目の大切さやショーマンシップ等の重要さが色々強調されています。
そして、レッスン9までで学んだマジックのルーチンについてもアレンジしてくれています。誠に至れり尽くせりの内容です。
最後では『他のマジシャンの仕事ぶりを見よ』、とあり、他のマジシャンから学ぶことがたくさんあるので、色々プロの演技を見ましょう、と述べられています。
演技動画については、レッスンで紹介された全てのマジックを上口龍生氏が愚直なまでに演技をしてくれています。
当然200ページを超える内容であるため、一口では言えませんが、基礎知識や歴史的背景、科学的上達法を取り入れた、素晴らしいシステムと言えます。取り扱っているネタが今風でないということは否めませんが、現在でも通用する内容ですので、じっくり読み進めていくのが良いと思います。
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