マジックエクスプレスオンラインはDPグループ商品の通販サイトです。DPと言えば、テンヨーと並び、量産品マジック道具メーカーとして有名です。
ただ正直に言いますと、DPグループの商品はテンヨーとほぼ同様の道具を扱っていたりしますが、どういうわけか、微妙に安物感が漂っています。マジックテーブルの天板が紙製だったの見たときは萎えてしまいました。
ですが、演技解説書は丁寧で初心者にも親切な作りとなっていますので、安物感のマイナス点を補える利点となっております。
意外に使いやすい道具も多かったりします。そして、ステージ系の道具も幅広く扱っており、大人数の前でマジックをしなければならない人にとっては、心強いショップだと思います。
ラインナップを良く見ていくと、意外な掘り出し物があったりします。
支払いはクレジットカード決済、銀行振込、郵便振替、代引が利用できます。
送料は一律756円となっています。代引は当然、代引手数料も必要となります。
2015年9月30日水曜日
2015年9月29日火曜日
松花堂
手品工房 松花堂は通販専業のマジックショップですが、最近、近隣で火事があり、どうも倉庫に影響があったようで、休止中となっております。
某マジックメーカーから、『取引が無いはずなのに、何故うちの商品を取り扱っているんだ?』と問い合わせを受け、ちょっと危ない橋を渡っていたようで、やむなく正規取引するようになったとか、かんとかの噂がありました。
取り扱っている商品は私の購入した範囲では、手作り感満載の、適当な解説書で、残念な品物が多かったのが正直な感想です。
ネットで色々書き込みがあったので、何となく想像はしていたのですが、本当に想像通りの物が来て、あながちネット情報も間違っていないのだな、ということを実感しました。
支払いは銀行振込、代引が利用できます。
送料は全国一律400円、6000円以上購入で無料となっています。
ただし、通常の通販として見ると、一応、注文の品が予定通り、きちんとプチプチ包装されて来る、という点においては、ショップとしての対応をしてくれますので、問題はありません。ただ、きちんとした道具が欲しい場合は、他のショップからまず選んだ方が無難だと思われます。(あくまで個人的購入経験から言っているだけで、各自の責任で最終ご判断下さい)。
※2015年10月現在でネットショップの方も通常営業に戻ったようです。
某マジックメーカーから、『取引が無いはずなのに、何故うちの商品を取り扱っているんだ?』と問い合わせを受け、ちょっと危ない橋を渡っていたようで、やむなく正規取引するようになったとか、かんとかの噂がありました。
取り扱っている商品は私の購入した範囲では、手作り感満載の、適当な解説書で、残念な品物が多かったのが正直な感想です。
ネットで色々書き込みがあったので、何となく想像はしていたのですが、本当に想像通りの物が来て、あながちネット情報も間違っていないのだな、ということを実感しました。
支払いは銀行振込、代引が利用できます。
送料は全国一律400円、6000円以上購入で無料となっています。
ただし、通常の通販として見ると、一応、注文の品が予定通り、きちんとプチプチ包装されて来る、という点においては、ショップとしての対応をしてくれますので、問題はありません。ただ、きちんとした道具が欲しい場合は、他のショップからまず選んだ方が無難だと思われます。(あくまで個人的購入経験から言っているだけで、各自の責任で最終ご判断下さい)。
※2015年10月現在でネットショップの方も通常営業に戻ったようです。
2015年9月28日月曜日
2015年9月27日日曜日
マッドマジック
基本的に、今まで紹介して来たショップは購入したことのあるところをメインとしておりましたが、今回のショップは私自身利用したことがありません。ただし、結構昔からあるショップです。
マッドマジックは小川心平氏のマジックショップで、オリジナル商品を開発し、扱っていたりします。スプーン曲げレクチャーDVDやフジワレットの解説DVDなど非常に良質なものをリリースしているのですが、ネタが広まってほしくないのか、結構高めの値段設定となっております。
クロースアップ系のものがメインとなっております。
ギャク系マジックのネタものの走りと言えるショップです。
ただ、ご本人は凄腕で、TVでスプーン曲げを軽く披露しただけで、 超能力者以上に超能力、と言われる実力をお持ちです。
長崎にある某マジックパーラーの方も、かつてはこのショップで仕入れたネタで営業されていた(今も?)という噂です。
今ではクロースアップ系の道具を扱うショップも多く、過当競争気味のため、中々通販ショップでやっていくのは大変だと思います。
支払いはカード決済、銀行振込、郵便振替、代引、コンビニ決済が利用できます。
送料はクロネコヤマト宅急便なら全国一律900円で、ネコポスだと全国一律400円です。いずれも1万円以上購入で送料無料です。
※小川新平氏はTVニュース等でも流れた通り、2016年10月26日、自ら経営するマジックバーの火災により無くなられました。59歳でした。ご冥福お祈りいたします。
それに従い、マッドマジックのショップも閉店となりました。
マッドマジックは小川心平氏のマジックショップで、オリジナル商品を開発し、扱っていたりします。スプーン曲げレクチャーDVDやフジワレットの解説DVDなど非常に良質なものをリリースしているのですが、ネタが広まってほしくないのか、結構高めの値段設定となっております。
クロースアップ系のものがメインとなっております。
ギャク系マジックのネタものの走りと言えるショップです。
ただ、ご本人は凄腕で、TVでスプーン曲げを軽く披露しただけで、 超能力者以上に超能力、と言われる実力をお持ちです。
長崎にある某マジックパーラーの方も、かつてはこのショップで仕入れたネタで営業されていた(今も?)という噂です。
今ではクロースアップ系の道具を扱うショップも多く、過当競争気味のため、中々通販ショップでやっていくのは大変だと思います。
支払いはカード決済、銀行振込、郵便振替、代引、コンビニ決済が利用できます。
送料はクロネコヤマト宅急便なら全国一律900円で、ネコポスだと全国一律400円です。いずれも1万円以上購入で送料無料です。
※小川新平氏はTVニュース等でも流れた通り、2016年10月26日、自ら経営するマジックバーの火災により無くなられました。59歳でした。ご冥福お祈りいたします。
それに従い、マッドマジックのショップも閉店となりました。
2015年9月26日土曜日
手品屋
手品屋はUGMと同じく、名古屋にあるマジックショップです。
ステージマジックを見せてくれるチェーン店の手品家とは全然関係ありません。
こちらも実店舗併設のため、通販サイトのショッピングカートに在庫があっても、実店舗で売れると、在庫が無い場合があります。
実店舗は土日のみで、平日は開いておりません。
取扱商品はクロースアップからステージ、イリュージョンまで幅広いです。将魔氏の独自商品やDVDを扱ったりしておりますが、映像に写っている道具がややチープな物を使っていたりして残念感はあったりします。また正規品ではない物も扱ったりしていることがあります。
また、商品検索が『前のページ』『次のページ』のようにしか移動できず、行きたいページへダイレクトに行く方法が無いので、商品数が多すぎて逆に不便になっております。
とちょっと色々書いてはおりますが、品揃えは結構豊富なので、欲しい道具を探すのには適していると思います。
支払いはカード決済、銀行振込、ゆうちょ振替、代引となっています。
配送は佐川急便全国一律500円で、2万円以上は送料無料です。イリュージョン等の特殊条件の場合は送料別途連絡となります。
比較的安価に道具を仕入れたい場合にはこのショップが便利だと思います。
ステージマジックを見せてくれるチェーン店の手品家とは全然関係ありません。
こちらも実店舗併設のため、通販サイトのショッピングカートに在庫があっても、実店舗で売れると、在庫が無い場合があります。
実店舗は土日のみで、平日は開いておりません。
取扱商品はクロースアップからステージ、イリュージョンまで幅広いです。将魔氏の独自商品やDVDを扱ったりしておりますが、映像に写っている道具がややチープな物を使っていたりして残念感はあったりします。また正規品ではない物も扱ったりしていることがあります。
また、商品検索が『前のページ』『次のページ』のようにしか移動できず、行きたいページへダイレクトに行く方法が無いので、商品数が多すぎて逆に不便になっております。
とちょっと色々書いてはおりますが、品揃えは結構豊富なので、欲しい道具を探すのには適していると思います。
支払いはカード決済、銀行振込、ゆうちょ振替、代引となっています。
配送は佐川急便全国一律500円で、2万円以上は送料無料です。イリュージョン等の特殊条件の場合は送料別途連絡となります。
比較的安価に道具を仕入れたい場合にはこのショップが便利だと思います。
2015年9月24日木曜日
UGM
UGMは名古屋にあるマジックショップで、実店舗もあります。
クロースアップからステージ、イリュージョン系まで幅広い商品取り扱いしております。
やはり特徴なのはステージ系のマジック道具が他に無い物まで幅広く取り扱っている点です。また聞きですが、ヨーロッパ系のマジシャンやディーラーともつながりが深く、独特のラインナップ形成に役立っているようです。
お値段は高めではありますが、そのお値段に見合った道具だけのことはあります。演技動画も豊富に作成しており、大変参考になります。
ある程度UGMで定期的に購入していると、UGM最新情報というA5サイズくらいのカタログ兼コンベンション案内の冊子が送られてきます。他にもビデオカタログが送付されてきます。(全員に送られるかどうかは定かではありません)。
支払いはカード決済、銀行振込、郵便振替、代引、現金書留が利用できます。
送料については宅急便、レターパック等の地域ごとに定められております。いくら購入しても送料は無料になりませんのでご注意ください。
ステージ系で他の人と差をつけた華やかなマジックを行いたい場合には一押しのショップです。
クロースアップからステージ、イリュージョン系まで幅広い商品取り扱いしております。
やはり特徴なのはステージ系のマジック道具が他に無い物まで幅広く取り扱っている点です。また聞きですが、ヨーロッパ系のマジシャンやディーラーともつながりが深く、独特のラインナップ形成に役立っているようです。
お値段は高めではありますが、そのお値段に見合った道具だけのことはあります。演技動画も豊富に作成しており、大変参考になります。
ある程度UGMで定期的に購入していると、UGM最新情報というA5サイズくらいのカタログ兼コンベンション案内の冊子が送られてきます。他にもビデオカタログが送付されてきます。(全員に送られるかどうかは定かではありません)。
支払いはカード決済、銀行振込、郵便振替、代引、現金書留が利用できます。
送料については宅急便、レターパック等の地域ごとに定められております。いくら購入しても送料は無料になりませんのでご注意ください。
ステージ系で他の人と差をつけた華やかなマジックを行いたい場合には一押しのショップです。
2015年9月20日日曜日
リフレクションズ by ヘルダー・ギマレス
久しぶりに書籍のレビューとなります。
ヘルダー・ギマレス(Hélder Guimarães)はFISM2006で、ポルトガル人初となるカード部門第1位入賞を果たします。
DVDではSmall Miracles、Red Mirrorといったものが既に発行されています。
他に彼はTEDに『マジックでたどる「偶然」を探す旅』と題して出演しております。リンク先で、日本語字幕付きの動画を見ることができます。
リフレクションズ(REFLECTIONS)は彼の作品を作る時の発想する術と、実際のサトルティの工夫、いかに現象が起こるのと、ダーティーワークを行うタイミングをずらすかの戦略について、彼の持ちネタにおいて説明していくという、クロースアップマジックの理論書となっております。
端的に言いますと、入門者が買ってもさっぱりわからないので、後回しにした方が良いと思います。
そうでない方でも結構本書を読みこなすのは大変だと思われます。
まず、現象は相当不思議なことが何の手がかりもなく起こるようなものなのですが、これを書籍の文章だけ読んでイメージすることは相当難しいです。
次に、収録されているマジックは、『カード、サイン、グラス』『スリーカード&ボックス』『スリー・プログレッシブ・チョイス』『エース&グラス』『カード、数字、マッチ』の5つだけなのですが、いずれも結構セッティングが面倒なものとなっております。そのため、実際に手に取ってセッティングしないと中々何のことか理解しにくくなっています。
おそらく、これを読んでも、実際に自分のレパートリーにしようと思う人は少ないと思います。
『カード、サイン、グラス』は2つのグラスに入れた青い10枚のパケットと赤い10枚のパケットのうち、赤いパケット2枚に客にサインさせて、何の痕跡も残さず、青いパケットにサイン付赤カードを2枚とも移動させるという、カードアクロスの手順です。
ワイングラスを使いながら、客との距離を生かして、巧みにカードを入れ替えるのですが、最終段階では何もしていないのに、サインカードが飛び移ったかのように見えます。
『スリーカード&ボックス』:3人の客にカードを1枚ずつ選んでもらいます。そのうち1枚だけ(この場合ハートのAとします)に表側にサインをしてもらいます。空のカードケースにデック1組をぱらぱらと弾いて風を起こすと、箱が動き、ケースの下から1人目の客の選んだカードが出てきます。もう一度デックを同じように弾いてみると今度はカードケースとそれを覆うセロファンの間に2人目の客の選んだカードが挟まっています。デックをリボン状に広げると3人目の客の選んだハートのAが 入っているのが見えます。デックを閉じて揃えて、もう一度デックを弾いて風を起こします。すると、またセロファンの間に3人目の客のカードが入ったかと思うと、今度は箱にマジシャンが手も触れないのに、箱の中からサインされたカードが折りたたまれて出てきます。
『スリーカード&ボックス』:3人の客に3枚のカードを覚えてもらいます。1人目の客に覚えたカードの名前を言ってもらいます。すると、マジシャンは客のカードは22枚目にある、と言って、人差し指でデックの半分を跳ね上げて上半分を表替えします。22枚目を数えると、1人目の客のカードが出てきます。
次の客に覚えたカードを言ってもらい、『スペードの7』と答えたら『SEVEN OF SPADE』という文字の数“5+2+5=12枚目”から客の選んだスペードの7が出てきます。
デック全体をスプレッドしていくとすべて白いカードになっています。 そして中央に1枚裏向きのカードがあります。3人目の客に選んだカードを言ってもらうと、1枚裏向きのカードが3人目の客のカードとなっています。
『エース&グラス』:2枚の赤いエースと2枚の黒いエースを取り出します。黒いエース2枚を机の上に裏返しに置きます。赤いエース2枚はグラスにエースの側が客に見えるように置きます。ハンカチを掛けておまじないを唱えると、一瞬でグラスの中のカードが2枚の黒いエースに変わります。机の上の2枚は赤いエースに変わっています。
『カード、数字、マッチ』:エニーカード・アット・エニーナンバーの現象です。客にデックの表がバラバラなことを示します。シャッフルした後、リボンスプレッドします。客に1枚選んでもらい、カードを覚えてもらいます。覚えたら再びデックにカードを戻し混ぜます。続いて客にマッチ箱を持ってもらい、1~52までのカードで好きな数字を言ってもらいます。『18』と言われると、18枚目から客のカードが出てきます。そして、マッチ箱の中からは客の選んだカードと同じカードが折りたたんで予言されています。
ギマレスはこれらのマジックを3段階の手順を踏んで、一足先にセッティングを済ませてしまい、種の手がかりさえつかませない巧妙さで現象を実現させます。それもあまり高度な技法に頼らず行ってしまうため、非常にクリアーな現象となっています。
ただし、前にも書いたようにセットアップが相当必要なものが多いので、デックスイッチが必要と一見思わせますが、セッティングされていないカードで他のカードマジックを行うなどして、仕掛けの影さえ見せぬなど、どうやって不思議さを構築していくかの詳細を解説しています。
自分がやってみたい現象を実現するためにどうすべきか、ということに対し、何らかの指針にはなると思いますが、大変高度な内容です。
ヘルダー・ギマレス(Hélder Guimarães)はFISM2006で、ポルトガル人初となるカード部門第1位入賞を果たします。
DVDではSmall Miracles、Red Mirrorといったものが既に発行されています。
他に彼はTEDに『マジックでたどる「偶然」を探す旅』と題して出演しております。リンク先で、日本語字幕付きの動画を見ることができます。
リフレクションズ(REFLECTIONS)は彼の作品を作る時の発想する術と、実際のサトルティの工夫、いかに現象が起こるのと、ダーティーワークを行うタイミングをずらすかの戦略について、彼の持ちネタにおいて説明していくという、クロースアップマジックの理論書となっております。
端的に言いますと、入門者が買ってもさっぱりわからないので、後回しにした方が良いと思います。
そうでない方でも結構本書を読みこなすのは大変だと思われます。
まず、現象は相当不思議なことが何の手がかりもなく起こるようなものなのですが、これを書籍の文章だけ読んでイメージすることは相当難しいです。
次に、収録されているマジックは、『カード、サイン、グラス』『スリーカード&ボックス』『スリー・プログレッシブ・チョイス』『エース&グラス』『カード、数字、マッチ』の5つだけなのですが、いずれも結構セッティングが面倒なものとなっております。そのため、実際に手に取ってセッティングしないと中々何のことか理解しにくくなっています。
おそらく、これを読んでも、実際に自分のレパートリーにしようと思う人は少ないと思います。
『カード、サイン、グラス』は2つのグラスに入れた青い10枚のパケットと赤い10枚のパケットのうち、赤いパケット2枚に客にサインさせて、何の痕跡も残さず、青いパケットにサイン付赤カードを2枚とも移動させるという、カードアクロスの手順です。
ワイングラスを使いながら、客との距離を生かして、巧みにカードを入れ替えるのですが、最終段階では何もしていないのに、サインカードが飛び移ったかのように見えます。
『スリーカード&ボックス』:3人の客にカードを1枚ずつ選んでもらいます。そのうち1枚だけ(この場合ハートのAとします)に表側にサインをしてもらいます。空のカードケースにデック1組をぱらぱらと弾いて風を起こすと、箱が動き、ケースの下から1人目の客の選んだカードが出てきます。もう一度デックを同じように弾いてみると今度はカードケースとそれを覆うセロファンの間に2人目の客の選んだカードが挟まっています。デックをリボン状に広げると3人目の客の選んだハートのAが 入っているのが見えます。デックを閉じて揃えて、もう一度デックを弾いて風を起こします。すると、またセロファンの間に3人目の客のカードが入ったかと思うと、今度は箱にマジシャンが手も触れないのに、箱の中からサインされたカードが折りたたまれて出てきます。
『スリーカード&ボックス』:3人の客に3枚のカードを覚えてもらいます。1人目の客に覚えたカードの名前を言ってもらいます。すると、マジシャンは客のカードは22枚目にある、と言って、人差し指でデックの半分を跳ね上げて上半分を表替えします。22枚目を数えると、1人目の客のカードが出てきます。
次の客に覚えたカードを言ってもらい、『スペードの7』と答えたら『SEVEN OF SPADE』という文字の数“5+2+5=12枚目”から客の選んだスペードの7が出てきます。
デック全体をスプレッドしていくとすべて白いカードになっています。 そして中央に1枚裏向きのカードがあります。3人目の客に選んだカードを言ってもらうと、1枚裏向きのカードが3人目の客のカードとなっています。
『エース&グラス』:2枚の赤いエースと2枚の黒いエースを取り出します。黒いエース2枚を机の上に裏返しに置きます。赤いエース2枚はグラスにエースの側が客に見えるように置きます。ハンカチを掛けておまじないを唱えると、一瞬でグラスの中のカードが2枚の黒いエースに変わります。机の上の2枚は赤いエースに変わっています。
『カード、数字、マッチ』:エニーカード・アット・エニーナンバーの現象です。客にデックの表がバラバラなことを示します。シャッフルした後、リボンスプレッドします。客に1枚選んでもらい、カードを覚えてもらいます。覚えたら再びデックにカードを戻し混ぜます。続いて客にマッチ箱を持ってもらい、1~52までのカードで好きな数字を言ってもらいます。『18』と言われると、18枚目から客のカードが出てきます。そして、マッチ箱の中からは客の選んだカードと同じカードが折りたたんで予言されています。
ギマレスはこれらのマジックを3段階の手順を踏んで、一足先にセッティングを済ませてしまい、種の手がかりさえつかませない巧妙さで現象を実現させます。それもあまり高度な技法に頼らず行ってしまうため、非常にクリアーな現象となっています。
ただし、前にも書いたようにセットアップが相当必要なものが多いので、デックスイッチが必要と一見思わせますが、セッティングされていないカードで他のカードマジックを行うなどして、仕掛けの影さえ見せぬなど、どうやって不思議さを構築していくかの詳細を解説しています。
自分がやってみたい現象を実現するためにどうすべきか、ということに対し、何らかの指針にはなると思いますが、大変高度な内容です。
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